子犬のしつけでサークル内のスペースは広い方が良いか
堀川さま、はじめまして。どうぞ宜しくお願いします。
次の日曜日にパピヨンの子犬を迎い入れる予定です。ここ2ヶ月ほど、まだ犬を飼うことを決めておりませんでしたが、犬を飼う上での様々な情報を特に躾を中心に入手してきました。
堀川さまの情報を見つけて、ようやく自分の中で納得できる犬との暮らしかたの指針に出会えたように感じております。
取り急ぎご教示いただきたいのは、サークル内のレイアウトについてです。
購入したサークルはサイズ変更ができるタイプで、幅は約60cm 長さは95cm~145cmです。部屋のレイアウトの関係上、最長でも115cm程度での使用が限界です。
現在の計画では、サークル内にソフトクレートとトイレを両端に配置し、間を子犬の生活スペースとすることを検討しています。
ソフトクレートの幅が約32cm、トイレの幅が約39cmです。
サークルを一番狭く使えば、クレートとトイレの間のスペースは約25cm程度、広く使えば約45cm程度となります。
ソフトクレートは側面(長辺側)も開きますので、サークル内ではある意味一体の空間となります。
Q&Aを読んだなかで、広すぎるスペースはトイレトレーニングに支障を来す内容の記述がございました。
特に最初のトイレトレーニングにあたりクレートとトイレの間のスペースは何cm程度とするのが良いでしょうか?
是非ご教示いただけると幸甚です。
また、夜寝る際にはソフトクレートの側面は閉じておこうと考えておりますが、夜寝てから朝起きるまでの間のトイレへの導線は確保しておいた方が良いのでしょうか?
(確保するのであれば、ソフトクレートの側面は閉じないかたちになります。)
寝床の認識を強く持ってもらいたいと考えており、なるべくクレートは閉じた形で使用したいと考えております。
こちらについてもアドバイス宜しくお願いします。
頑張っておられますね(^_^)
今回は、子犬が来る前にメールをいただいて良かったです。
子犬が来た最初の一週間は、注意が必要です。
ケージから出したり、ベタベタ触ったりしてしまうと、ストレスをあおって体調を崩したり、悪い基準値が作られてしまいます。
「なぜいけないのか、具体的に注意すべきこと」など、Q&Aの記事にたくさん載せてあります。
必ずQ&Aの検索で「子犬が来た最初の一週間」などで検索して、ピックアップされた記事を最低5記事以上は熟読されてください。
>クレートとトイレの間のスペースは何cm程度とするのが良いでしょうか?・・
↑今の段階では、スペースは無い方が良いです。
理由は二つです。
まだ子犬の骨格がしっかりしていないので、スペースが広いと暴走したりジャンプしてケガしやすいです。
また、その興奮によって利尿脱糞作用が高まり、アチコチに排泄する頻度が多くなってしまいます。
そして、スペースが広いので、失敗する確率も上がってしまいます。
ということで、まずはスペースを作らずに、寝床(クレート)とトイレだけにして、失敗する要素を少なくしてあげてください。トイレもできるだけ大きめの物にすることです。
トイレのしつけが定着して、身体も大きく成長してきたら、少しずつスペースを広げていくと良いです。
夏場は暑いのでクレートを嫌がって出て、スペースやトイレの上で寝る犬も多いですが、もう暑い時期も過ぎましたので、なおさらスペースは要りません。
運動や遊びは、飼い主さん主導の下で、時間を作って、メリハリを持ってたっぷりすれば良いだけです。
普段の寝床に運動場は要りません。
>夜寝てから朝起きるまでの間のトイレへの導線は確保しておいた方が良いのでしょうか?・・
>寝床の認識を強く持ってもらいたいと考えており、なるべくクレートは閉じた形で使用したい・・
↑これももちろんあるのですが、「夜寝てから朝まで」という長時間が問題です。
もともと犬は人間と生活のリズムが違います。
人間は7時間前後寝て、あとはずっと起きて活動しているわけですが、犬はもっと短い時間のスパンで睡眠→活動→睡眠・・・を繰り返しています。
ですので、昼間寝ている時もあれば、夜中に起きて皮ガムや歯磨きロープで一人遊びすることもあります。犬は暗視力が高いので、夜で人間には真っ暗闇でも、(布掛けなどでふさがない限り)犬には普通に見えています。
特に子犬は、まだ排泄や感情のコントロールが上手くありませんので、頻繁にチビチビとオシッコしたりします。
体調も一定ではありませんので、長時間クレートに閉じ込めっぱなしはおすすめできません。
ただ、お考えのように寝床の定着はしっかりしたほうが良いですので、飼い主さんが犬を見ていられる時間帯に、2時間や3時間クレートの扉を閉めて練習する、という方法が良いです。
さて、ご質問外ですが、ソフトタイプのクレートはおすすめできません。
犬にかじられてすぐにボロボロになってしまうのと、破片を飲み込むと危険です。
また、強度が無いので、『穴倉』としての安心感が出ないのです。
子犬ですので、これから体がドンドン大きくなり、買い替えを考える場合、「最初は安いソフトクレートで・・」とお考えになるのも自然なことですが、出来ればハードタイプのクレート型ハウスを推奨します。
もしくは、安く済ませるのであれば、ケージ(サークル)の半分くらいの面積に、壁と天井を付けて巣穴感覚にしてあげるのも一つの手です。
側面と天井に、家に余っているダンボールか木の板をくくり付ければ良いのです。
それでは今日は以上です。またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)