犬の外飼いから室内飼いへの変更でトイレのしつけ方など
はじめまして。今実家に11歳になるチワワの男の子を飼っています。実家は農家なので、昼間は外にリードでつないでおり、その周りにトイレをしています。
来月からは私が引き取ることになっているのですが、部屋でしっかりトイレの場所を覚えてくれるか心配です。どのように教えたらいいのかもわかりません。
ご指導頂けたらと思います。
また、お座りやお手、おかわり、待てなどもほとんど教えていないので全くできません。
チワワを外で飼っている方は、なかなか日本ではめずらしいですね。
ただ、もともとは南米原産で、高地の寒暖差の激しい地域でも、野良犬として立派に暮らしていますので、元は丈夫な犬なのですが、「鎖やチェーンでつなぎっぱなし」「囲いが無い」という環境は、ものすごいストレスになります。
おそらく、引き取られる新しい環境では室内飼いにされると思いますが、ケージ(サークル)・クレート型ハウス・トイレ・飲み水がある4点セットにしてあげてください。
そしてトイレのしつけもありますので、放し飼いをしないことです。
トイレのしつけ方ですが、まずはどこでしても絶対に叱らないことです。
犬の知能では「場所の失敗」という概念が理解できません。
自分としては、ただもようおして排泄しただけですので、叱られてもさっぱり意味が分からないどころか、防衛本能を刺激したりイライラして反発するだけになります。
まずは放し飼いしないで、ケージ内に大きめのトイレを置いてあげて、クレート型ハウスも置いて寝床とトイレの区別をハッキリつけてあげることです。
失敗しやすい環境にしないということが大切です。
そして、犬を横目でチラ見したり鏡に映して観察し、排泄の場面を見つけるようにして、その時に「チチチチ」などの音を出して関連付けてあげることです。
また、たまたまでも良いので、トイレの上にできたら、そこを指差すジェスチャーを見せながら、音出しもしながらポンポン褒めてあげてください。
何度も何度も繰り返すことで、それらが関連付けられていき、いずれはジェスチャーと音出しの指示で、トイレの上に排泄してくれるようになります。
また、起床後・食後・遊びの興奮など、利尿脱糞作用が高まる刺激を与えてから指示出しすると、さらに成功率が高まります。
そして、同じ「褒める」でも、主従関係・信頼関係がある人と無い人で、結果がまったく違ってきます。
「言うことを聞きたくなる人」「褒められて嬉しい人」にならなければいけません。
その土台があるのと無いのとでは、トイレのしつけだけでなく、犬との暮らし全てが違ってきます。あらゆるしつけ方の土台になるのです。
それがあれば、スワレでもオテでも、5分もあれば覚えます。オヤツで釣ったり、嫌悪刺激を与えるようなしつけグッズも要りません。(使ってはいけません)
型を作ってあげて、指示音ジェスチャーを関連付けながら褒めれば良いだけなのです。
覚えないのは、その土台が無いからです。
犬のしつけや関係作りは、何歳からでも出来ます。もちろん、結果が出るまでの長短は差がありますが、正しくやり続ければ、やっただけ結果は出ます。
さて、これから犬にとっては引っ越しになりますね。
犬は環境の変化にとても敏感で、強い緊張興奮ストレスを抱えます。二・三週間は、落ち着かなかったり、吠え癖や噛み癖が強く出る可能性があります。
それと、犬は新しい環境下で自分の立場を確立しようとする意識が強く出ますので、主従関係が崩れやすいです。また最初の相手との接触を基準値にしますので、少なくとも「ジロジロ見つめて・猫なで声でナデナデ・抱っこにオヤツ・・・」などはされないでください。
環境に慣れるまでは、エサ・水・トイレのかたずけと音出し・散歩という、最低限の世話だけ淡々としてください。今回は特に外飼いだったわけですので、なおさらギャップや矛盾を作ってはいけません。
では以上ですが、今回良い機会ですので、犬との関係作りをしっかり学ばれるとよろしいと思います。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)