犬の放し飼いは危険です
堀川様お世話になっております。お久しぶりです。質問と言うかご意見をお聞きしたくメール致します。
わが家のロットワイラーは7ヶ月になり、ヤンチャ真っ盛りというところですが、おかげさまで順調に育っております。ありがとうございます。
今回、お聞きしたいのは今回、10ヶ月のスタッフィー雄を迎えることとなりました。
スタッフィーを譲って頂いたブリーダーさんがおっしゃるには、犬だけにするときは、喧嘩する可能性が大だから、十分気をつけるようにご指導頂きました。
日中、2頭で放し飼い(庭)にするのは、やめたほうが良いでしょうか?
一緒に生活させるにあたっての注意点等有りましたら、ご教授頂ければ幸いです。
「飼い主さんが見ていられる時間に」たっぷり一緒に過ごさせて、この残り少ない幼少期の間にしっかり順化させ、お互い慣れさせてください。もちろん去勢もしておきましょう。
また、飼い主さんご家族全員が、犬達のリーダーにならないといけません。どちらかの犬もしくは両方の犬が主従関係を誤解してしまうと、屈強な犬二頭は手に負えません。
そして、一頭・二頭に限らず、私は犬の放し飼いを否定しております。
本書でもQ&Aサイトでも述べております。
テリトリーが広くなる分、それを守るための神経も余計に使います。当然これはストレスであり、権勢本能や攻撃性が増します。犬は絶対に放し飼いにしてはいけません。
運動・遊び・散歩は、飼い主さん主導の元でメリハリを持って、たっぷりすれば良いだけのことです。
「放し飼いで広いからストレス発散できて良いだろう」というお考えをもしお持ちだったとしたら、それは大きな間違いです。
どんなに普段良い子の犬でも、吠える他犬が通ったりなど、パニックでスイッチが入り混乱した状況では、自分や群れを守るために他人を攻撃する可能性が高くなります。
ロットワイラーがそんな状況になったら、子供やお年寄り相手などは簡単に殺傷できます。
飼い主さんは逮捕され、犬は殺処分です。
テレビを見て、「○○さんがやっているから大丈夫だろう」などという感覚は、絶対に持ってはいけません。ああいう人たちは絶対にいつか事故を起こします。そうなってからでは遅いのです。現実に、飼い犬が人を噛んだ俳優さんもいましたね。
私の教材を熟読していただけば容易にご理解いただけるお話です。
情報のつまみ食いはとても危険です。
部分的に好きなことだけ学ぶのはかえって害になります。全てお守りいただけないようでしたら、もう今後アドバイスすることはできませんので、それだけはご理解くださいませ。
堀川様、ご指導頂き有難うございます。他の情報をつまみ食いはしていませんし、この先するつもりも有りません。堀川さんの本、Q&Aを参考に進めているつもりです。
私の頭を整理したいので、今一度、ご質問させてください。
庭というのは語弊が有りました。家ではなく、会社の空き地に40㎡位のスペースが有り、日中、そこへ連れて行く時が有ります。2m位のフェンスで囲っており、絶対に外へ出ることは有りません。
そのスペースに小屋を置いて日中過ごさせています。
※家に居させるときは、堀川さんの本に有るような状態で、[庭も有りませんし(笑)] 留守番させております。おかげさまで、大人しくお留守番しております。
ご指導内容を私なりに理解しますと、その空き地内でも私がそこに居ない時は、小屋に入れておいた方が良いということでしょうか? 今一度、ご教授頂ければ幸いです。
>家に居させるときは、堀川さんの本に有るような状態で・・
↑ここだけにしていただきたいのです。犬の居場所はコロコロ変えてはいけません。
飼い主さんが犬を見ていられる時間帯だけ、そこから出してお部屋で遊んだり、外の敷地で遊んでいただきたいのです。
>そのスペースに小屋を置いて日中過ごさせています・・
↑これはされない方が良いのです。家の中と外の小屋、どちらかに固定されてください。
犬としては、自分の巣穴がはっきり決まっていて、そこでリラックスして過ごしたほうがストレスが少ないのです。
また、二つの環境を行ったり来たりしていると、犬がどちらかを気に入った場合に、そうでない方に居る時に吠えて要求するようになります。
普段の居場所に運動場は要らないのです。あくまで「巣穴」です。飼い主さんが見ていられる時間帯だけ、そこから出して「主導で」たっぷり遊んだり散歩していただきたいのです。
仕事場とご自宅を行ったり来たり連れて行かれる飼い主さんがいらっしゃいますが、例えば、たまに(毎日でも少しの時間だけ)社会化のために連れて行くのは良いのですが、毎日長時間というのは、犬にとってはストレスになります。移動距離が長い場合はさらにストレスが増します。
これは推測ではなく、実際に多いケースです。
ストレスで慢性の下痢をしたり、皮膚病になる犬がいます。
犬の表面上だけ見ると、嬉しそうにするかもしれませんが、それはあくまで興奮の形であり、それもストレスなのです。
また、家の中と外では、気温差、臭い、音、などもギャップが大きいので、それもストレスになります。