屋外飼育の犬でも堀川さんのアドバイスで改善するでしょうか
保護犬の里親になる形でコーギーと暮らし始めて2週間になります。
犬を飼うのが初めてで、いろいろ悩み、ネットで調べているうちに堀川様のHPにたどりつき、大いに共感し、この方の言われることは信じられる!と感じているものです。
ただ、ひとつだけ気がかりがあります。うちは事情があって屋外飼育をしています。
庭に広めのケージで運動場を作り、そのなかに犬小屋を置いています。散歩は1日2~3回、休みの日は多くスキンシップを取っています。無駄吠え、要求吠え、全くありません。
HPで書かれている犬は屋内犬ばかりのようですが、うちのような場合でも、堀川様のアドバイスで改善するでしょうか。よろしくお願いします。
Q&Aの中には外飼いの方へのアドバイスもたくさんあります。
ただ、現実には相対的に室内飼いの方が多いので、そういうお感じをされたと思います。また、私が「犬は室内飼いが良い」と推奨している面もあります。
なぜ犬の外飼いが良くないかということなのですが、もちろんメリットもあるのですが、デメリットの方がかなり多いからです。
・健康面
・ストレス
・教えるタイミングが難しい
というハンディがあります。
外は寒暖差があり、犬の体力を激しく奪います。臭い・音・視覚刺激がダイレクトに伝わりすごいストレスがかかります。
まず、犬の寿命はかなり短くなることはご覚悟くださいませ。
そして、吠えにしてもトイレにしても、犬は現行犯で教えないとまったく理解できないどころか、少しでも時間差があって教えると、逆に変なふうに誤解します。犬のしつけとしては難しくなるのです。
いっぽう、距離があってベタベタできないので、自然と主従関係や毅然さを示すことになります。これは良い面です。
ただし、「普段お外で寂しい思いをさせてしまっているから・・」という気持ちが入ると、外で犬と接する時にベタベタ従属的になってしまうことがあります。犬にとってはそれはギャップになるので、ストレスなんです。
一人ぼっちの時と接触する時のギャップが大きくなるのです。このギャップがストレスになるのです。
外飼いすると決めたら、毅然さを一貫しないといけません。そこを誤ってしまうから、犬のストレスになり→要求吠えが始まり→現行犯で教えられないから直らない・・・
ということになってしまいます。
トイレのしつけさえできてしまえば、犬を室内で飼ってもそんなに汚れることはありません。初夏から秋にかけて抜け毛はありますが、毎日ブラッシングをして掃除機をかければそれで済むことです。
長生きできて、メリットが多いですので、できれば室内飼いをおすすめします。
ですが、ご家族に喘息の持病があったりした場合は、なかなか難しいこともあります。私も犬の外飼いの経験はありますので、「どうしても外飼いで・・」という方には、その中で最善と思われるアドバイスをしております。
今回のアドバイスとしては、今のところ大きな問題行動は無いということですので、いかにこれをキープするかです。
これから主従関係が崩れて要求吠えが出る(もちろん噛みつき・引っ張りも)ことが一番怖いですので、まずは主従関係の保ち方をしっかり学んでください。
それと環境ですが、犬小屋は必須で、その周囲を柵にしてください。広くしないことです。トイレと寝そべるスペース(小屋以外で1メートル四方くらい)があればそれで十分です。
運動や遊びは、飼い主さんが主導性を持ってメリハリをつけてやれば良いだけです。普段の居場所(テリトリー)が広すぎると、それを守るための神経も使いますので、ストレスになります。
それと、絶対にいけないのは犬を鎖やワイヤーで直接繋ぎ飼いすることです。敵は侵入できる・・でも自分は逃げられない・・という環境ですので、ものすごいストレスになります。ワイヤーや鎖を長くしても同じことです。
柵で囲って、犬は直接つながないことです。
今のところコーギーちゃん吠えていませんが、2週間たってそろそろ慣れてきて、主張やワガママなど、本性が出てくる(笑)時期です。
気を引き締めて、一貫して続けていきましょう・・・