犬の外飼いでも堀川さんの躾DVDを見て躾をすれば良い子になれるか?
私は某県に住んでいる学生です。
一週間前うちに雑種の子犬(三ヶ月♂)がやってきました。
その子犬は外飼いで、両親は室内飼いにしようとしません...
頑張って説得しようと思います。
本題ですが、犬の外飼いでもこの躾DVDを見て躾をすれば良い子になれますか?
両親は共働きで、今頑張ってお座りを覚えさせています。
甘噛みなども多くて...母は子犬を里子に出そうか...?と言っていました。
冗談じゃない、うちに来て一週間で里子にだすなんて。
返信お待ちしています...
まず、お母様も含めて、ご家族全員が犬という動物の特性を知らないといけません。
そして、子犬の現状を理解してあげないといけません。
例えば、人間の幼子で2・3歳の子に「いたずら止めなさい」と何度教えても、大人のように完璧にはすぐなれません。
もちろん、放置ではいけませんので教えながら成長を待ってあげるわけですが、成長期は必要です。直ぐに結果は出ませんので、正しい方法でコツコツ教え続けなければいけません。
特に今の月齢の犬は、単なる小さな猛獣状態です。
無理に結果を急いでも、理解できず防衛本能を刺激してしまうだけです。トラウマになったり攻撃的な犬になってしまいます。ですので、甘噛みの教えはまだしばらく時間がかかると思ってください。逆に言えば、少し時間をかけてあげた方が良いのです。無理して短期間で結果を出そうとすると、犬が理解できず反発するだけになります。
かと言って、赤ちゃん扱いしてチヤホヤしても、犬に誤解を与えて主従関係が崩れていくだけになります。
本書とQ&Aサイトで学んでいただき、たくさんの事例を参考にしながら、教え方の強弱や内容を調整していく必要があります。
さて、本書は犬の室内飼いに特化したものではありません。Q&Aサイトでは外飼いでのしつけ事例もたくさん載せてあります。私も両方経験しています。
ただし、個人的には犬は室内飼いをおすすめします。
外は心身ともにストレスがとても強くて、寿命が圧倒的に短くなります。
それと、犬の外飼いは、吠え・トイレ・食糞のしつけが難しいです。犬は現行犯でその瞬間で教えないと理解できません。外で距離が離れている分、監視もしにくいですし、教えに行くまでの時間差が不利になります。
しかし、各ご家庭でそれぞれご事情があります。
どうしても外飼いにしなければいけないのであれば、良い環境は整えてあげて、でも割り切って、甘やかしや変な気遣いはしてはいけません。
季節的にはちょうど良いタイミングですので、外に出したらもう家の中には入れてはいけません。
そして、「いつも一人ぼっちにさせてゴメンね」という気持ちから、ついつい頻繁に会いに行ったり、会った時にチヤホヤしてしまうのは要注意です。
犬は人間のそういった心理や文明を理解できません。犬の本能でクールに感じて反応したり利用するだけです。要求吠えをするようになり、「吠えれば来てかまってくれる」という誤解をしやすいです。自分に都合の良い事は何でも利用してきます。
しかし、冬は防寒対策、夏は清涼対策は必ずされてください。
それと、外で鎖やワイヤーで直接つなぐのは最悪です。長ければ良いという問題ではなく、犬からしてみると「外敵は簡単に自分に近づける、でも自分は逃げられない」という状況です。これはとても強いストレスになります。
丈夫な柵で囲って、その中にハウス・トイレ・水ボトルという4点セットが望ましいです。
また、道路の人や車が視界に入らないように目隠しもあった方が良いです。犬の居場所はなるべく道路から離すことです。
夏は直射日光が当たらないように、風通しが良いようにされてください。冬は逆です。
さて、そしてそれ以上に大切なのが犬との何気ない接し方です。正しい接し方を学んで、子犬の内からご家族皆さんで一貫してあげないと、矛盾やギャップになり犬が理解できません。
そしてまだしばらくは、結果を求める時期ではありません。
「与える時期」(教える時期)です。
結果を求めないで、淡々とコツコツ続けていきましょう。
ちなみに私の教材はDVDではありません。表面的な調教法では何の意味も無いからです。飼い主さんの表面的な動きよりも、犬という動物への理解からくる、自然に湧き出る態度しぐさ接し方全体を犬は感じ取って反応しています。心を学んでいただきたいのです。
表面的なテクニックだけ上塗りしても、犬は簡単に見抜くからです。
もちろん、対処法もQ&Aサイトでたくさん解説はしていますが、複雑な動きやテクニックなどは、犬のしつけにおいて必要はないのです。
そこにこだわってしまうと、本質を見失ってしまうのです。
それでは、これから頑張って続けてください(^-^)