犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでトイレは普段の居場所とは別の場所が良いか

質問内容
我が家の愛犬は今月の初めにやってきたマルチーズのオスです。今は4カ月になりました。

ハウスの環境とトイレのしつけについて質問します。

3回目のワクチンが済むまでは(この地域では5種のワクチンではなく7種のワクチンの為、後1カ月後が3回目のワクチンです)他の犬と接触させないでほしいという指示です。

ベッドの上にサークルを置いて、その中にクレートとおしっこのパッドを置いています。日中はおしっこのパットは他の場所にゲージを置いてその中でしつけ中です。

夜寝るときにサークルの中にパットを入れます。

朝は起きてリーダーウォークをした後ゲージでおしっこをします。食後またゲージに入れるとウンチをします。

お昼と夕方はウォークの後ゲージに入れても、床をかいたり、ゲージをなめたり、最後は寝てしまいます。

結局1時間も入れっぱなしです。ちーちーと声かけをしてもいっこうにしません。

購入店ではサークルの中にパッドを入れて置いたらしたいときにすると言われました。

他の場所ではなく、パッドをサークルの中に入れて、パッドの認識が確立してからゲージでのしつけをしたほうがよいのでしょうか?

サークルは結構大きいので、その中にクレートとおしっこパットを入れ、クッション式のベッドが入ります。

1:サークルの外におもちゃがあり、そこで仰向けをしてます。おなかを触ると気持ちよさそうです。でもすきがあれば手をかもうとします。

2:本を読んでから、家の中でのリーダーウォークと仰向けを頑張っています。おしっこをしたときグード声かけをしてと頭をなでます。名前は一週間で認識をしましたから、今はチーチー、ウンチ、ハウス、マンマを声かけしながらやっています。

3:おやつはやっていません。私がお店をしているためお昼と夜は抱っこや猫なで声は主人がべったりでやっているようです。

4:散歩は家の中と草のないところを練習中です。約5分。何でも興味があるようでしょっちゅう止まります。そうすると引っ張っている状態です。

5:朝8時頃おしっこ、8時半頃ご飯とうんち、その後1時間くらい遊び、14時頃おしっこ、17時頃おしっこ(ほとんどしない)、22時頃おしっことうんち、その後1時間くらい遊び。紐付きのコングとタオルがお気に入りです。

6:上述

よろしくお願いします。

返答内容
今回ワクチンが終わるのが一か月後ということですので、もう生後5か月になってしまいます。

これはあまりにも遅いですので、外の世界や他人や動物に臆病で過敏な犬になります。(吠えやすい、ストレスが強い犬になってしまう)

もちろん、他人や動物との接触は厳禁ですが、せめて外の世界と他人は見せて慣れさせておく必要があります。

5分と言わず、もっと長い時間を過ごされてください。最低30分、出来れば1時間は外に居ましょう。

例えば、スリングバッグやリュックサックやエコバッグでも何でも良いですので、そこに犬を入れて顔だけピョコッと出させて、色んな場所へ連れて行ってください。

キレイで安全な場所に着いたら、そこで飼い主さんはノンビリ座ってリードを持って、その周辺を犬にウロウロさせれば良いです。

今は暑い時期ですので、朝と夜だけにする、もしくは日中エアコンの効いた場所へ車でお出かけしても良いです。(夏で、さらに経験のない犬は、長時間のドライブは車酔いするのでNG。10分以内くらい。)

注意点としては、常にベッタリくっ付いている状況になりますので、そこでチヤホヤなどするとさらに主従関係の誤解になります。必ず毅然さを一貫されてください。


さて本題になります。

>他の場所ではなく、パッドをサークルの中に入れて、パッドの認識が確立してからゲージでのしつけをしたほうがよいのでしょうか?・・

↑私はそれを推奨しておりません。365日24時間、そばで犬の世話が出来るのでしたら良いのですが、専業主婦の方でも、時には犬の留守番も必要ですし、体調も一定ではないですし、興奮刺激でお漏らしもします。犬の健康面としては良くありません。

本書の写真で示しましたように、ゲージ(サークル)の中に、クレートハウス、トイレ、飲み水、という4点セットでお願いいたします。

いつでもトイレで排泄できる環境にしてあげてください。


さて余談ですが、先生を一人にお決めになられたら、その人以外の情報は遮断し、その先生の教えを全て守ることが重要です。情報のつまみ食いは危険です。

犬のしつけは全てがつながっています。部分的につまみ食いしてしまうと、犬にとっては矛盾になり、理解できないどころかパニックになったり反発するだけになります。

今回の環境自体がそこまで深刻に影響するという意味ではないのですが、根本のスタンスはそのようにお願いいたします。


>お昼と夜は抱っこや猫なで声は主人がべったり・・

↑これは修正していきましょう。

今まではご家族のことを「親犬」という認識でいますが、生後5か月過ぎて反抗期に入ってくると、独立心・権勢本能・自我・相手を見抜く視点が鋭くなってきます。

そこからは、親離れをし、今度は強いリーダーに従うような特性になっていきます。

ご家族がリーダーにふさわしくなければ、犬が自分がなろうとします。リーダーという認識までいかなかったとしても、飼い主さんの言うことはまったく聞きませんし、好き勝手して気に入らない時は激しく噛んだり吠えたりするようになってしまいます。

今回の子は、まずまず素性が良い子のようで助かりましたが、これからガラッと変わる可能性もあります。

そうなってからでは取り返すのがとても難しくなりますので、ご家族皆さんで必ず一貫されてください。

それでは今日は以上です。本書だけでなく、Q&Aサイトも必ず皆さんで熟読いただいて、一貫できるように頑張っていきましょう(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針