犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで散歩中にトイレをさせない方法

質問内容
堀川様こんにちは。お世話になります。過日は「犬のしつけ」テキストの件では敏速に対応していただきありがとうございました。

我が家には1歳6ヶ月のトイプードル レッドの女の子3,3kgが先住犬としており、二週間前に生後2か月半のトイプードル シルバーの男の子を迎え入れました。

子犬は、男の子ということもあるのか、気性が激しく先住犬を威嚇したり、私の手や足に咬みつくので、「仰向け固め」を実施し咬みつきが改善しています。ありがとうございます。

今日は、散歩中にトイレをさせない方法をご指導お願いします。

先住犬ですが、散歩中のおしっこ・マーキングを辞めさせたくて、数日前から家の中で、犬がおしっこ・うんちをしているときに「シーシー」と意識して音を出すようにしています。そして、「お散歩よ」と声かけし「シーシー」とおしっこを誘導していますが、まだ1回もしません。

仕方なく、そのまま散歩に行きますが、散歩中におしっこ・マーキングをしそうになったら、「ダメ」と言ってハーネスを強く上に引っ張るようにしたところ、気づかれないように「ささっ」と少しづつおしっこしたり、歩きながら大量のおしっこをするようになってしまいました。(歩き方がガニ股になるので振り返ると、1m程のおしっこの川となっています)

散歩は今熱くなってきたので、夕方行きますが、犬のトイレサイクルをみてみると、起床後、おしっこ・うんち、その後7~8時間は貯めていられるようで、午後1回、散歩中(これを止めたいのです)

その後寝る前、起床時間が遅いときには、朝方1回おしっこをしています。

犬は初めての犬ということもあり、夜は一緒に寝るなど、甘やかしてしまっていますが、とても利口な子で、6ヶ月位のときに怒られた翌日、トイレには全くおしっこをしないで、ゲージ内の敷物に大量にしていたことがありました。

その方法でいいのか不安です。リーダーウォークは一緒にいろいろ変化を与えてもストレスとなるのではないかと思い、まだ行っておりません。先にリーダーウォークを行い、散歩中におしっこしてもいい場所を決めたほうがいいのでしょうか。

ご指導よろしくお願いいたします。


返答内容
まず今回は、「外でしか排泄できない」というわけではありませんので、

↓これも一つの選択肢です。

>散歩中におしっこしてもいい場所を決めたほうが・・

と言いますのも、理想は外と家の両方で出来るようにしておくことです。例えば、犬とお出かけ、旅行先、ペットホテル、動物病院など、それぞれ外でさせる必要が出てくる場合があるからです。

大事な事は、飼い主さんの指示で排泄できることです。

(ただし、外でオシッコした時はそこに水をかけることと、ウンチは持ち帰るというマナーは守りましょう。)


さて、まず大前提は「教えや指示を聞きたくなる関係・褒められて嬉しくなる関係作り」です。

それがあるのとないのとでは、結果が全然違ってきますし、逆にイライラ反発を招くこともあります。

その上で、「音の関連付け→興奮刺激を与えて指示音ジェスチャーでうながす→褒める」になります。

少し音の関連付けをしていただきましたが、まだ弱いんです。叱ったのも良くなかったです。

まずは、室内だけでなく、どこでしても失敗しても良いので、絶対に叱らないで音の関連付けに注力しましょう。外でした時も例外なく音の関連付けをしてください。

もしかしたら「シーシー」が伝わりにくいかもしれませんので、今日から「チチチチチ・・」に変えてみましょう。

犬のしつけでは、トイレのしつけだけは絶対に叱ってはいけません。隠れて粗相するようになるだけだからです。犬はただもよおして排泄しただけですので、犬の知能では「場所の失敗で叱られた」とは理解できず、排泄の行為そのものと結びつけてしまうのです。

ただし、電柱や壁の臭い嗅ぎだけは避けなければいけません。臭いを嗅いだだけで感染する病気があるからです。

地面にオシッコすることは叱らないで、電柱・壁に向かっていった時だけリードを短く持ってそこを早歩きで通り過ぎてください。電柱・壁のクンクン嗅ぎをリード引きで注意することは良いです。


さて、そのようにまずはどこで排泄しても叱らないで、音の関連付けに注視します。(もちろん主従関係作りも)

そうしたら、今度は興奮刺激を与えて指示音でさせてみましょう。

犬をケージから出すときに、リードを付けてそれを飼い主さんが持ってください。

犬はケージから出ただけでも興奮しますし、お部屋で遊んだり歩いてください。そうやって少し興奮刺激を与えたら、リードでケージ内に誘導し(ハウスの指示も教えておく)、ケージ内のトイレを指差しながら指示音を出してうながします。

指示で排泄しない場合は、また出して少し遊んでまた入れてうながし・・・を繰り返して、排泄するまで根気良く粘ってください。もちろん出来たら指示音ジェスチャーでポンポン褒めます。

それを30分続けてねばっても犬が排泄しない場合は、いったんあきらめて散歩に出ましょう。しかし、玄関から出た次の瞬間にまた戻ってケージ内で促してみてください。(出来たらもちろん褒める)

それでも犬が排泄しなかった場合は、また玄関から出て5メートルくらい歩いてからまた家に戻ってケージ内に入れてうながす・・・

というふうに、徐々に興奮刺激を強くしながらうながしてみるのです。

もちろん、外でしてしまっても叱らないで、知らんぷりして音の関連付けだけしてください。


では、そんなふうにしてみていただきたいですが、まずは主従関係作りと音の関連付けに注視しましょう。音も「チチチチ・・」に変えてみてください。

それでは、頑張って続けていきましょう(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針