朝ゲージ内でウンチを踏みつけてしまう犬のしつけ
・犬の問題の内容【ゲージの中で毎日うんちと格闘そして雑巾等は目のかたき】
問題は、ウンチを踏みつける。(発見遅いのか?)朝6時頃には排便していますが、汚れたシーツを取り替える前にゲージの中で犬が跳ね回ってウンチを踏みつけて見事な状態です。
手足を拭く為に雑巾、ウエットテッシュを使いますが嫌がります。嫌がるのを無理やり綺麗にするものですから、粗相した場所を拭くと雑巾に噛み付きます。
対処;雑巾をみせないよう拭きますが⇒すばしこく襲ってきます。かじりついたら離しません⇒遊びでも雑巾をかじってご満悦そうです。
経過;トレイでオシッコは80%覚えたようです。遊んでいてもおしっこの時はトレイに行きます。シートにオシッコがある時は、ウンチはダメなようで、絶対?トレイで排便しません。散歩は10分程度ですが、我慢して自宅のトレイでやります。
犬種;シーズー犬 性別:♂(獣医は7月初旬に去勢とのこと)もうすぐ6か月。
犬を飼う動機:朝晩散歩で私達の運動のサポートにしたかった
両親;80代⇒犬とはかかっわっていない。たまにちょっと撫でる程度。
飼い主夫婦:夫が朝の始末、食事、ブラッシング、10分散歩、気のむいた時5分遊び、夕食 合計2時間程度。(妻)トレイが汚れていないか見る。ボール遊び、ゴムとかおもちゃ遊びで10分×3回程度。
・過去の接し方と、一日の流れ
①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
最初はゲージの外で遊ばせた。抱っこ。おしっこが最近うまくできたのでよいしょw
寝る前にいい子いい子と顔をもみもみ
②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
飼い主の都合のいい時 ボール遊び 雑巾かじりを許していた
③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
おしっこをトレイで出来る様になった時は大ホメ、体中なでた。甘噛みは「痛い!」と大声、無視。その場を黙って去った。私の着ているものをかじったり、引っ張る時も同様。
④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
*オヤツは与えないと言うご指導の元、与えていない。が、シャンプーの時だけ市販のオヤツをあげる。
*ナデナデしたいが、手足拭きの嫌な体験か甘噛みを叱ったせいか傍には寄って来ないようになってしまった。
お互いストレス溜まっているかな?
しかし、犬の目線まで頭を下げると寄ってくるので、なでなで。体のマッサージなどする。
*ゲージに入れて置くとき様子を見るため覗き、目が合ったときだけ「〇〇、いいこ、いいこ」
*「しっー」と人差し指たてるとオスワリをするので、「〇〇、いいこ、いいこ」
*遊んでいるとき、電話等で遊べない時は「待て」というとオスワリするので、「〇〇、いいこ、いいこ」
⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
*3回目のワクチン、フェラリア摂取後、朝10分程度
*生まれて初めて草だの車だの見たらしく自由にしていた。
*最近は飼い主の動きを見て歩いている。大通りから自宅迄のアプローチ長いので
帰りは決めた場所からかけっこ競争。(ハーネス、リードつき)
⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
*朝、トイレ、散歩、休憩10時頃迄、10時半頃少し遊ぶ。午後3時頃少し遊ぶ。 夕方少し遊ぶ(都合つけば10分散歩) 午後5時~夕食 そのままゲージ。 8時消灯
・愛犬のハウス周りの構成、環境など
2階部屋で3畳の物置にゲージ 東、南が窓(カーテンあり、網戸。更に南はヨシズで日よけ) 西が出入り口 ウィンドファン、扇風機あり
・ケージ、ハウス、トイレの写真などありましたらファイル添付ください
2枚添付
今回は二点やってみましょう。まず、寝る前にウンチをさせる練習をされてください。
犬も人間も同じですが、興奮と緊張の刺激で利尿脱糞作用が高まりますので、ケージから出して主導型のコング遊びやリーダーウォークで緊張興奮を与えて促してください。
もちろん前提は、毎日の生活の中でウンチをしている場面を逃さないように横目で観察し、「チチチチ」などの指示音を関連付けることをたくさんしましょう。
オシッコに比べてウンチは頻度が少ないので難しいですが、まずは関連付けをしっかりしないと、指示だけでは犬は何も理解できません。
褒める時は大げさは止めましょう。ウンチの体勢は無防備ですので、あまりワイワイされると嫌がって人の見ている前でしたがらなくなります。
まずはウンチしている場面を見かけたら、近寄らずに音だけ出し続けて、「効果音」のように犬に聞かせてください。
ウンチが終わったら、ティッシュでウンチをつかみ取りながら犬をポンポンして静かに褒めてください。
そして、夜寝る前はウンチするまで遊びやリーダーウォークで緊張と興奮を与えて促してください。
それでもしない場合は、もう生後半年になりますのでゴハンの時間も大胆に変えてみて大丈夫です。
朝の食事を止めて、お昼すぎにするなど時間をずらしてください。(お昼と夜の2回にする)
以上の二つで変化があるはずです。
そして、本書の写真のようなクレート型ハウスを用意できれば一番良いです。
巣穴感覚で犬が落ち着けますし、寝床としての区別がハッキリしますので、トイレのトラブルも減ります。
夜寝る前にクレートに入れて閉めて、朝一番で開けてオシッコ・ウンチさせても良いです。クレート内は寝床としての認識がハッキリしますので、そこでは犬も排泄したがらないです。
もう6か月になるので、段々とオシッコ・ウンチのコントロールもできるようになっていきますので、夜寝る時間から朝まで閉めても何も問題はありません。かえって、犬も落ち着いて眠れる環境です。
お掃除の時も、クレートに犬を入れて扉を閉めればイタズラできません。
ウンチが足に付いた場合ですが、タオルでゴシゴシ肉球を触られるのを犬は嫌がりますので、主従関係ができて触られることに慣れるまでは、お湯のシャワーで足先だけ流してあげるが一番良いです。洗面台などの「高い場所」が犬は怖いので、ジッとして待ちます。
犬のグルーミング全般に言えますが、「高い場所」で作業することです。
【その他】
散歩で10分は短すぎます。今は体力もあり余っている時期ですが、そうでなくても少ないです。30分はしましょう。できない時は家で主導型のコング遊びで補いましょう。
運動不足のストレスや体力のあり余りで、ジタバタ落ち着きがないという要素も一部あります。
そして、もし朝一番で犬と散歩されているようでしたら止めましょう。少し遅い時間にされてください。犬に朝興奮する要素があると、早朝から興奮気味でウンチしたくなります。
朝の早い時間帯での接触・散歩・ゴハンの習慣は付けない事です。
雑巾での遊びですが、もし引っ張りっこをされているようでしたら止めましょう。対抗心が強くなり、人間の動きに過敏になり、噛み癖・引っ張り癖・興奮癖が付きやすいです。
意味のないナデナデは止めましょう。犬を褒める時は、スワレでもオテでも何でも良いので何か指示を出して行動させてポンポン褒めるようにしてください。
指示で出来なければ、型を作って教えながらポンポン褒めてあげれば良いのです。本書の写真でもありますが、下位の犬は上位にすり寄ってナメナメ挨拶してきます。
人間によるナデナデ・・は、それと同じことをしてしまっているのです。
では今日は以上ですが、シーズー君は反抗期に入っています。これからもっと権勢本能や自我や独立心が出てきて、難しくなってきます。
ですが、しばらくはそういう時期が続くのが自然ですので、一喜一憂されないで、やるべき態度で一貫して接し続けてください。本当に大事な時期です。
かと言って、無視や厳しいことだけが良いのではありません。犬の知能が低いことは理解してあげて、こちらから型を作って教えて褒めてあげれば良いのです。
スキンシップ・遊びはたっぷりする・・でも従属的な接し方はしない・・毅然さと主導性を一貫する・・その意識だけお忘れなく・・・