犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで初めてのドッグランでは慣れさせることから

質問内容
堀川様お世話になります。昨年末はうちのチワワの体調(体重減少)等についてアドバイスいただき、ありがとうございました。

メールをいただいたその日に病院に連れて行った結果、フードを変えたことにより食べなくなり、体重が減ったのではないか。ということで、病気などの心配はなさそうで、安心しました。(室内犬用のフードや、ペットショップおすすめのものに変更していました)

堀川さんのご指摘どおり、体重が減るということは良くないので、パピー用のフードに戻すよう言われました。

以降は、パピー用のものを与えていますが、やはりあまり食べなかったのでしばらくは少しふやかして与えていました。

「24時間フードの与えっぱなし」は、やめましたが、朝はほとんど食べず、心配だったので、日中、誰か家にいるときは昼も与えています。

昼を多く食べた日は、夜は少しのフードしか食べず、昼をあまり食べなかった日は夜、多めに食べるようです。( やはり2回に統一すべきでしょうか?)

少しずつですが、体重も戻りつつあり、先日も再度病院で診てもらったところ順調とのことで、今後もパピー用のものを与えることになりました。


先日、初めて、ドッグランへ行ってきました。(少し遠くて、片道、車で40分位かかります)

大勢の人と犬で、きっとうちの子もびっくりしたんだと思います。

他のワンちゃんたちは、しっぽを振りながら、走り回っているのに、うちの犬は私のそばにずっといます。

「あっちへ行きなさい」と促すと、ゆっくり離れて行きましたが、風が強くて冷たいということも影響したのか、目は細目になり、ウサギのように大きめの立った耳も、低く寝ていて、しっぽもお尻の下に入り込んで、トボトボと歩いています。

しばらくすると、ほかの犬たちが、5~6匹、近寄ってきて、うちの子に挨拶にきました。

前や後ろから来る犬に対しては、動じないのですが、横から、くんくん近寄って来る犬に対しては、「カブッ」と音を立てて、噛みつこうとし、その犬が驚いて逃げたのでケガをさせることはなく、ホッとしました。

この噛みつき行為が2回あり、それ以来ワンちゃんたちは、うちの子に近づいて来てくれなくなりました。

その一方で、私の近くには、何匹も集まって来て「撫でて!」とばかりにすりすりして来たので、いっぱい撫でてやりました。

他人にもこんなに懐くなんて、可愛いなぁ。と感動し、うちの子も早くこの子たちのようになってくれたらいいなぁ。と強く思いました。

ここのドッグランの常連さんらしき人が、「ビビリな雰囲気が醸しだされているが、最初、入ってきたときに、犬に囲まれなかったので、大丈夫。」と、教えてくれました。

もともと寒いのが嫌いな子で、風が強くて冷たい日だったし、また、あまり楽しめていない
ようだったので、30分で退散しました。

散歩のときは、すれちがう人や犬に対して、勢いよく吠えたりして攻撃的なのに、今日の様子はとても意外なものでした。

他の犬に対して、吠えたりしなかったし、また、人が近寄ってきて、抱き上げたりしても、大人しくしていたからです。

ずっとしっぽが下に入り込んでいたのは、あまり楽しくなかったのでしょうか?

また、最初はドッグランの中へ入らず、フェンス(外)から様子を眺めるだけにしておけば良かったでしょうか?

いろいろと勉強になります。よろしくお願いします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>やはり2回に統一すべきでしょうか?・・

↑ちょうど1歳くらいになったでしょうか。

ホルモンバランスも安定してきますし、消化器官も強くなってきますので、2回で良いです。

一日の中で、どれか一食をほとんど食べないのであれば、二回にしてしまったほうが、機会を逃すまいと、しっかり食べるようになります。

ただ、もともと食が細い子の場合は、量が少ない分、栄養価が高いものでないといけませんので、今のパピー用を続けられると良いです。

もしそれで太ってきたら、少しずつ成犬用を混ぜながら、何日もかけて移行していきましょう。

高級な物で、生肉の要素を多く残したような物は、臭いがきついので、特に食が細い子は嫌う傾向があります。


>「あっちへ行きなさい」と促すと、ゆっくり離れて行きました・・

↑これはいけません。

犬にとっては、不安で怖いから飼い主さんのそばにいたいわけです。

本来は守ってあげないといけないのに、そのようにしては信頼関係を失いますし、その子は身を守るために攻撃的になって当然です。

そしてそれを相手が嫌がる反応をするので、ますます恐怖があおられて悪循環になってしまいます。

まずは、飼い主さんが守ってあげて、リードも離さず、最初は飼い主さん同伴で、他の犬と接する手本を見せてあげないといけないのです。

さらに言えば、その前に、少し犬達から距離を置いて観察させるだけでも良いのです。

そういうところから始めないといけません。


>すれちがう人や犬に対して、勢いよく吠えたりして攻撃的なのに・・

↑こういう犬は、強いのではなく弱いのです。

弱くて怖いから、思わず威嚇したり先制攻撃をしてしまうのです。


>今日の様子はとても意外なものでした・・
>他の犬に対して、吠えたりしなかったし、また、人が近寄ってきて、抱き上げたりしても、大人しくしていた・・
>ずっとしっぽが下に入り込んでいたのは、あまり楽しくなかったのでしょうか?・・

↑これは、あまりにも怖すぎて動けないからです。防衛本能によってわざと行動を抑制しているのです。動かないで様子見したほうが安全だと判断しているからです。

「借りてきた猫のように大人しい」なんて言葉もありますし、犬を初めて迎えて最初に家に来る時なども、そうする子が多いです。

ですので、↓こうしなければいけなかったのです。

>最初はドッグランの中へ入らず、フェンス(外)から様子を眺めるだけにしておけば良かったでしょうか?・・

Q&Aサイトの記事でも、「ドッグランに初めて行ったときは、遠目から観察させて慣れさせてから・・・最初はリードを放さず・・・」という解説をいくつかしています。

「せっかくここまで来たんだから・・・早く慣れさせたい・・」というような飼い主さん側の心理は、たいてい悪い方向に作用してしまうものです。

ある事を自分の犬だけが出来なかったり、現実が自分のイメージと違ってしまうと、ついついイライラしたり結果を急いでしまいます。

いろんな所でしつこくお話ししていることですが、すべての犬のしつけは、その子の現状レベルを考えながら優しいレベルから段階を作ってあげるようにしましょう。

これからも、その子が初めて体験すること、経験が少ないことは出てきますので、その度にちょっと思い出していただければ幸いです。

また次回も懲りずに、ドッグランにぜひ連れていってあげてください。

そして、また段階を作って慣れさせながら、徐々に難しくしていってください。

教育というのは、そのように手間がかかるものです。

でもそれも、犬を飼うことの一部です。手間がかかる教育も、楽しんでいただきたいのです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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