犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで他の犬との関わり方・遊ばせ方

質問内容
お久しぶりです。我が家のラブラドールも8ヶ月になりました。どこまで大きくなるのと心配になるくらいの勢いで大きくなっていましたが、ここにきて少し成長が緩やかになってきました。先月で23キロでしたから24ー5キロぐらいでしょうか。

ここにきてやっと話がわかるという感じになってきました。

行動も落ち着いてきて、飛びかかり、噛みつきが減りました。家で家人が見ている分にはほとんど放し飼いで問題ありません。用事でみていられない時は、クレートに「ハウス」と言って簡単に誘導もできるようになっています。

ただ今まで他の犬と遊ぶ機会があまりなく、犬を見ると興奮してそばに行きたがる、かといって近くではビビって吠えたり、噛まれたわけでもないのにキャンとかいって逃げようとしたりで、うまく犬同士の挨拶もできません。

6ヶ月で行ったトレーニング(週一回で6週間)は20匹ぐらいが一度にいたので、興奮しまくりリードと持つ主人に飛びかかってばかりで、あまり訓練になりませんでした。トレイナーもいろいろやってはくれたのですが。

訓練のあとのフリーランの時は、グルグル回る他の犬に押されているのか、リードをとっても私たちのそばから離れないという有様です。

散歩の時に会った、落ち着いたシニアの犬たちは、うちのが騒いでも頭とお尻のあたりの匂いを嗅ぐというあいさつを終えるとさっと離れて問題ありませんでした。

ああいう犬たちばかりならいいのですが、そういうできた犬ばかりではないです。

近所には結構、若い大型犬がいるので、手に負えなくなるのではと、近くにいかないうちに避けています。きちんとリーダーウォークできている飼い主、犬には近ずいて挨拶しています。

他の犬との関わり方、遊ばせ方についてアドバイスありましたらお願いします。始めは、お互いの家や庭のようなテリトリーでない、ドッグランなど中立な場所で遊ばせるのが一番いいのでしょうね。


返答内容
お元気そうで、また犬のしつけも上手くいっているようで良かったです。

ただし、落ち着きが出てきた・・ということは、相手を見抜く目も鋭くなってきたということです。成犬としての権勢本能も強く出てきますので、今まで以上に気を付けないといけません。

良い子になっていくのを喜んで、気を抜いてチヤホヤしてしまうとまたすぐ関係が崩れます。まだまだ1歳くらいまでは気が抜けませんし、正しい接し方は犬の生涯続けてあげないといけません。

さて、他の犬との接触ですが、一番良いのは普段と変わらない環境下(散歩中)で穏やかな老犬との出会いが一番良いです。

訓練所や教室は、基本的には子犬や若犬ばかりですし、たくさんいるので興奮する要素が強すぎます。ドッグランも同じです。

ああいう場所では、犬がみんな興奮が激しいですので、トラブルも多く、嫌な経験をすると犬嫌いになることがあります。かえって、あまり放して激しい遊びをさせるよりは、飼い主さん同士も一緒にいてリードも付けた状態で、落ち着いて接触させたほうが良いです。

大型犬ですので、自分の犬が傷つくことよりも、他の飼い主さんの小型犬に気を使わなければいけません。

普段おだやかに見える犬も、やっぱり本能を持っています。興奮しやすい環境下で、特にボールや木の棒などで遊んでいる犬は、他の犬が近づいただけで「物を渡すまい」と反射的に噛みついてしまうことがあります。

大型犬どうしなら、噛まれて血が出るくらいで済みますが、大型犬が小型犬に噛みついたら背骨が折れたり内臓が破裂して致命傷になってしまいます。

経済的なトラブルにもなりますし、命に関わったり障害が残れば精神的にも耐えられなくなってしまいます。ですので、大型犬の場合は、「いかに周りの犬と飼い主さんに危害と脅威を与えないか・・」を考えてください。100%良い子で確信があったとしてもです。

とにかく、犬同士では遊びという概念はあまり持たずに、挨拶の仕方だけ経験させる・・いろんなタイプの犬に会って慣れる・・ということを目的にさせると良いです。

大事なのはあくまで人間との関わりです。一番は、飼い主さん家族との主従関係・・次にいろんなタイプの他人に慣れる・・。

他の犬も他人も、遊んでもらったりベタベタ・チヤホヤしてもらう必要はありません。むしろやり過ぎると、人間との主従関係を誤解したり、散歩で会う犬や他人に遊びを要求して吠える・飛びつく・・ということになってしまいます・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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