犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで来客が抱っこしたり猫なで声で話しかけたりするのはどうか?

質問内容
堀川さま。早速のご丁寧なお返事をありがとうございました。

なかなか犬の現行犯を掴めない時にも、やっぱり苦いスプレーは絶対にいけないのですね。いたずらで噛まれるクレートのつまみを取り外すことを試みたのですが取れないので、できたら壊れても惜しくない箱に変えたいなと思います(笑)

現行犯の作り方、注意の仕方もよくわかりました。

皮ガムはやっぱり月齢の低い子犬の使えるものは見つからなかったので、お話されたコットンの歯磨きロープを与えていました。おススメのようでよかったです。

遊びで普通に与えるほか、自分のしっぽを噛んだり、クルクル回るようなときに与えていました。おもちゃの扱いと同じように、しばらく遊んだら取り上げてこちらで管理するようにしていましたが、ロープはケージに常に入れっぱなしにしても大丈夫ですか?

トイレはやはりまだ期待してはいけないのですね?
今は「ちちちち」の指示音で、おしっこをしてくれることが増えてきましたが、ウンチをすることはまだないです。ウンチをしている瞬間捉えることが少なく、音を関連づける機会も少ないのが原因かと思いますが、時間を見計らって、首輪を掴んで動きを止めながら指示音を出す、に挑戦してみたいと思います。

敵に向かうような態度や舐めることに関しては、あまり気にしなくでもよさそうで安心しました。
こちらの態度によくないところがあるのかなと思っていたので。。
態度や直接の教えを淡々と続けていけばよいのですね。
マウンティングには気を付けようと思います。

度々申し訳ないのですが、前回書き忘れたことをもう一つ質問させてください。わが家はわりと来客が多く、犬をかわいがってもらう機会が多いです。

そんな時、家族以外の人が抱っこしたり、猫なで声で話しかけたりすることはどうでしょうか? これは飼い主との主従関係にも影響しますか?

飼い主があまりナーバスに、抱っこをするなだの、なでなでするなだの来客にうるさく言うのもどうか・・・と思ってしまいます。よろしくお願いいたします。


返答内容
>壊れても惜しくない箱に変えたいなと・・

↑なるほど、そういう意味でしたか(笑)

ただ、弱い素材だとあっという間にボロボロになって、犬が破片を飲み込んでしまう危険性があります。それが怖いんです。丈夫なクレートがやっぱり良いです。

ただ、それを考える前に、お話したように発散を与えてあげてください。

↓そのために、入れっぱなしで良いです。ただし、安全面を考慮して「天然コットン(綿)100%」です。

>ロープはケージに常に入れっぱなしにしても大丈夫ですか?・・


>ウンチをしている瞬間捉えることが少なく・・

↑そうなんです。ウンチは絶対的な機会が少ないですので、例えば「食糞のしつけは一番難しい」と言われるゆえんでもあります。

とにかく子犬がまだ幼すぎます。まだオムツが取れない人間の子供に「一人でトイレでキレイにしなさい」と言う方が無理なのと同じです。シンプルに教え続けて、結果は求めないで、成長を待ってあげないといけない時期です。


>こちらの態度によくないところがあるのかなと思っていた・・

↑例えば、大げさに褒めすぎたり、威嚇的に怒ったりしないことです。犬の興奮や防衛本能をあおらないように、いつもリーダーらしくドンと構えて、毅然さと主導性を貫いてください。そういう意識を持っているだけで全然違います。何気ないしぐさ・態度に自然と表れて、犬は敏感に感じ取っていきます。

もちろん、まだ知能が低すぎるのですぐには理解はしませんが、一貫することで良い基準値になるのです。幼い子犬でも、相手を見抜く本能・環境に適応する本能は持っています。


>家族以外の人が抱っこしたり、猫なで声で話しかけたりすることはどうでしょうか?・・

↑この問題は、犬の中でそれが当たり前の基準値になってしまい、常に来客からは「チヤホヤされないと気が済まない」という状況になってしまうことです。

中には犬嫌いの人もいるでしょうし、不幸があっての来客だったり、遊びではない来客だってあります。そういう区別をできる知能は犬にはありませんので、「いつものようにかまってくれよ!」とワンワン・キャンキャン吠えることになります。

それが困るんです。

たくさんの人に声をかけてもらい、スキンシップしてもらえることは、とても良いことなんです。特に外でそれを経験できると、お散歩好きでストレスの少ない良い犬になります。基礎体力がついてストレスも感じないので、年をとっても外の散歩を嫌がらず、健康維持にとても良いんです。

例えばそれが、同じ人から毎日ベタベタ・チヤホヤされるのは問題ですが、たまに来る人がちょっとするだけなら、特別な心配はないです。

ただし、間接的に「我が家の犬のしつけ方針はこうです」という雰囲気で、毅然さは失わないでさりげなく見せてください。

来客と一緒にチヤホヤはしないで、毅然さを貫くことです。その中で来客も気付いて「○○さんって犬のしつけ厳しいですね」と言われた時に、しっかり説明してください。聞かれていないのにクドクド言う必要はありません。

それと、家族が「やっぱりチヤホヤしても良いんだ」と勘違いしないことです。それが続くと、犬との主従関係はどんどん崩れていきます。それだけお忘れなく、家族で決めたルールは一貫することです・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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