人間に対して不信感を抱いている保健所から引き取った犬のしつけ
先週、保健所から8ヶ月になる犬を引き取りました。
雑種で判っているのは、ジャーマンシェパードが入っているという事です。犬を飼うのは初めてですが、しっかりと信頼関係を築いて、仲良く暮らしたいと思い、色々とその方法を模索していました。
私の家族に来る前にどういう環境で育てられたのか等、判らないのですが、とても人間に対して不信感を抱いている節が見られる犬です。
犬という生き物を知りたい、でもどうしたら?と言う問答の繰り返しをしていました。(本当ならば、引き取る前に勉強するべきなのでしょうが。。。)
解っていたはずだと思っていたのですが、実際犬と接してみて、自分の理解は間違いだらけだと思い知らされました。
8か月は難しい時期です。ホルモンバランスの変化が激しかったり、ちょうど知能が高くなり始める時期で、感覚が鋭くなってきます。
ただ、まだ経験が乏しいので、ズル賢さや気難しさだけが目立ってしまう時期です。
凶暴性や威嚇性は強くなさそうですので、あせって無理されなければ大丈夫です。あせって急いでアレコレやり過ぎないことです。
ただし、保護犬のしつけ飼い方では注意点があります。それは、飼い主さんの心情として、犬の生い立ちを可愛そうに思って気遣いをし過ぎてしまうことです。
しかし犬には、「自分の境遇を可愛そうに思ってくれているから・・」というような人間の心理はまったく理解できません。
従属的でベタベタしてくる相手を、犬の本能でクールに見て感じるだけです。「自分の方がリーダーだ・・」という認識で、そういう振る舞いをするようになってしまいます。
今回はまず、アレコレ教え過ぎないで、かまい過ぎないで、とにかく「穏やかに一緒に暮らす」ということをまず目標にしてください。
犬が「怖くない・大丈夫・ここが自分の家だ・家族だ・新しい群れだ」と理解できるまでは、静かに空気のように暮らすことです。エサ・水・トイレ・散歩の世話だけしっかりして、あとはしばらくかまわないことです。
慣れてきたら少し触ってみたり、ボール遊びに誘ってみてください。慣れるまでは、頭や背中は触らないようにしましょう。上から近づいてくるものは怖いものです。
人間もしゃがんで、犬の目線よりも低い位置から手を近づけて、前足や肩付近をポンポンと軽く触れてください・・・