犬のしつけがQ&Aで分かる!

散歩で人や犬・車を見ると引っ張る犬のしつけ

質問内容
堀川様、こんにちわ。お世話になっております。少し質問させて頂きたく連絡しました。(ボーダーコリー7か月)

リーダーウォークにていてもっとくわしく教えていただけますか?

やり方や立ち位置など。。。今は、リードの端を片手で持ち、真ん中あたりをもう片手で持って歩いています。振り返りの時は少し力をいれて引っ張り逆向きに歩いています。

毎日の散歩の中で10分ほど行ったり来たりを繰り返ししているのですが、4往復程するともう止まった時点で逆に歩き始め、それを繰り返すと遊んでもらってると勘違いするのか遊んで~という感じで飛びついてきます。

うまくリーダーウォークができていないように思います。

また、今まで散歩中の犬を見て走り始めるということはあまりなかったのですがすごい勢いで引っ張ります。

人や犬、車がいないところでは落ち着いて私の横を歩いてくれます。

今日はしっかりおとなしくできて、次の日は引っ張って、、、、

ちょっと戸惑いがあります。

噛み癖に関しては、かなりなくなりました。しかし、前回のメールにも入れていたのですが自傷行為が堪えません。

先週去勢を行いました。

そのときカラーを巻いていたので自分の毛を噛むことはありませんでした。おととい、はずしていつもの生活に戻るとまた自分をかみかみ。

お留守番から帰宅すると、自分の毛混じりで吐いた跡がありました。毛以外なにも出ていなかったので、間違いなく毛が原因だと思います。

やめさせたくても、私たちが仕事中はみてあげられないので何かいい方法はありませんか?

ボーダーコリーなのでせっかくならきれいな毛が生えていてほしいです。

よろしくお願いします。


返答内容
>うまくリーダーウォークができていないように思います・・

↑これは違うんです。

↓このようにちゃんと出来ているんです。

>人や犬、車がいないところでは落ち着いて私の横を歩いてくれます・・

ただ単に、社会化(順化)不足で、興奮してパニックになっているだけなんです。

反対に言えば、この月齢で現状ならば良い方です。

もしかすると、7・8・9か月あたりでもっとひどくなる可能性があります。

急激に成犬としての権勢本能・独立心・警戒心などが出てきますので、幼少期とは反応が全然違ってきます。ボーダーだと更に動く物への反応が鋭いです。

そして、知能が急激に上がってくるのですが、その一方でまだ経験不足・主従関係不足なので、ズル賢さだけが目立ってしまう時期なのです。

ですので、今後は落ち着ける環境下の散歩でも、飼い主さんにコントロールされることを嫌がり、ズボンや靴やリードを噛んで引っ張ったり、飛びついてマウンティングしてくることが出てくるかもしれません。

それもこの月齢では自然な反応ですので、あわてたり悲観したりされないで、毅然とリーダーウォークを続けてください。

10か月から1歳くらいには落ち着いてきます。


さてやるべき事ですが、社会化(環境への順化)を進めてあげてください。

天気が良い休日などは、なるべく外でたくさん過ごすようにします。距離はたくさん歩かなくて良いですので、キレイで安全な場所を見つけて、そこで飼い主さんがノンビリ座って、犬とマッタリ時間を過ごしてください。

そこでしばらく居て、行きかう人・動物・車などを観察させてください。

飽きるくらいに見せ続けて、慣れさせてしまえば良いのです。(成犬としての本能が出てきた状況での)経験が乏しいから興奮するのです。

そして、運動量・特にコング遊びの時間をたっぷり確保(30分から1時間)してください。動く物を追いかける本能を、発散させてあげてください。今から2・3歳くらいまでは、本当にエネルギッシュでパワフルです。たくさん発散が必要です。ドッグランも良いです。

それと、お散歩に出かける前にコング遊びで発散させてから出かけると、すでに発散された状態で心地良い疲れも加わって、落ち着きが増します。

あとは、室内でのリーダーウォークも続けてください。

「人や犬、車がいないところでは落ち着いて私の横を歩いて・・」ということでしたので、主従関係は頑張ってこられた成果が出ていると思いますが、この時期は変化が激しく、相手を見抜く視点がどんどん鋭くなってきますので、まだまだリーダーシップも増していかないといけません。

かといって、まだまだ反抗期が続くのと、ホルモンバランスや感覚の変化が激しくイライラもしやすい時期です。

期待はし過ぎないで、やるべきをキチンと続けて、犬の成長を待ってあげないといけない時期です。


>今日はしっかりおとなしくできて、次の日は引っ張って、、ちょっと戸惑いがあります・・

↑これも当たり前の時期なので、良いのです。学習しながら成長している証です。

一喜一憂されないで続けてください。


>自傷行為が堪えません・・

↑これもこの時期にはよくあります。ホルモンバランスの変化・発散不足・主従関係が影響します。獣医さんが診て、アレルギー等の異常が無いならば気にされなくて良いですが、発散のはけ口は作ってあげてください。

先ほどのコング遊びもそうですが、留守番時は皮ガムやコットン製の歯磨きロープをケージに入れてあげてください。(留守番時はコングを与えっぱなしにはしないこと。)

それでは今日は以上です。また頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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