犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで他人や犬を怖がり吠える場合

質問内容
3歳になるミックス犬(ダックス&ミニピン)の♀を飼っています。我が家は父・母・姉の4人家族です。

小さい時の社会化不足で人と犬が苦手になり人と犬を見ただけで吠えるようになってしまいました。その他、チャイムの音や外から聞こえる音や声にも敏感に吠えます。

お座り・待て・コイなど家の中ではきちんとできるのに外に出るということを聞かず周りが気になりキョロキョロして私の声に見向きもしません。

今までにもいろいろと、犬のしつけDVDやしつけ本を買ってやってみましたが、効果は初めだけですぐもとに戻ってしまいました。

今までのしつけ方法はチョークチェーンを使ったしつけ方やオヤツで釣る方法をやってきました。オヤツで釣ると表面的には言うことを聞いてくれますが、オヤツがなかったら言うことを聞かない時もあり、オヤツを使わずにしつけができる方法はないかとずっと思っていました。

「リーダーウォーク」と「あお向け固め」をやってみました。リーダーウォークは横に着いて歩いてはくれてたのですが、やっぱり主従関係が逆転しているのか、まだこっちを見てはくれません。

あお向け固めは短い時間で何回もやっているんですが、怖いみたいでブルブル震えていつまでたっても尻尾を下げようとしてくれません。

体をブルブル震えて怖がられてしまうため、このままうまくいくのか不安になってきました。ブルブル震えても尻尾を下げるまで続けた方がいいのでしょうか。


返答内容まず、ミックスちゃんはとっても素性が良い子ですね。家ではちゃんと言う事を聞くわけですし、飼い主に吠えたり噛んだりしているわけではないので、主従関係が大きく崩れているのではありません。

ただ、経験不足から怖がっているだけです。

ですので、今ミックスちゃんが出来ることから徐々に段階を作ってあげて、慣れさせていけば良いです。

経験が少ないので、子犬の段階と同じと思っていただいて結構です。本書の子犬編、Q&Aサイトの子犬の記事を良くご覧ください。

最初は主導型のコング遊びから始めましょう。

リーダーウォークは出来ているようですので、問題ないと思いますが、リードを付けてコング遊びをし、その中で時々リードを持って歩いてみる・・またコング遊び・・を繰り返しながら徐々に一緒に歩く量を増やし、リーダーウォークに近づけていくと良いです。

そして仰向けも同じです。コング遊びの流れの中で、一瞬ひっくり返して褒めてすぐ解放・・また遊び・・一瞬ひっくり返す・・また遊び・・。ということを繰り返しながら徐々に慣れさせていき、段々あお向け時間を長くしたり、指示との関連付けをしていきます。

まずは落ち着いて出来る家の中で、それらをたくさんやって慣れさせ定着させます。

そして、定着してきたら、外で同じことをやってください。

ミックスちゃんは、とにかく外の世界に慣れていないのです。なるべく多くの時間を外で過ごして経験を積むことも必要です。

それから、吠えについては直接の教えも必要です。

まず散歩中、他人や犬が見えたら、飼い主さんも一緒にしゃがんであげて、犬にスワレ・マテの型を作ってキープさせます。犬におんぶするような体勢で、犬の首に腕をまわし、首輪をガッチリ固定します。そうすると犬も安心しますし、興奮を抑え口閉じで吠えを教えられます。

スワレ・マテの指示を出しながら、他人や犬とすれ違うまで、静かに出来たら「シ~」音を関連付けながらポンポン褒めます。

途中で吠えたら、「ダメ」とハッキリ伝え同時に犬の口を手で軽く閉じます。これで良い型になったので、「シ~」の指示音を関連付けながらポンポン褒めて口をすぐ解放します。

解放しても吠えなければ指示音で褒めますが、また犬が吠えたら再度「ダメ」と・・・ひたすらこれを繰り返します。

そうやって、他人や犬とすれ違うまで続けます。犬などを避けないで、むしろそういう状況を作ってあげて経験を積ませ、そこで教えます。慣れれば「怖くない・吠えなくていいんだ」と学習していきますし、教えられれば「吠えてはダメなんだ・静かにしていれば褒めてもらえる」と学習していきます。

ですので、家での来客やチャイムでも、家族からチャイムを鳴らしてもらったり、配達などのちょっとした来客でも犬を玄関まで連れて行き、練習しましょう。

ちなみにアイコンタクトも教えられます。スワレ・マテをさせてから、ご自分の目を指差し、同時に「ミテ」の指示音を出し、犬と目が合ったらさらに指示音で褒めます。

犬が目を合せない場合は、犬の下顎を手でつかんで顔を自分に向け、ジェスチャーしている指をピクピク動かしてください。目が合うまで根気よく続け、指示音で褒めると、段々理解していき、定着するようになります。

コング遊びで転がす前、ゴハン前に取り入れても良いです。

では、今回は以上です。まずは、遊びの中で関係作りと物事の教えをし、犬の緊張もほぐしていけば良いです。今犬が出来ることから少しずつ難易度を上げていくと良いです。

あせらず楽しみながら、淡々と続けてください。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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