犬のしつけがQ&Aで分かる!

他人に吠える・食糞する犬のしつけ

質問内容
ウェブサイト読ませて頂きました。堀川さんの、犬のしつけ本を買ってみたいと思うのですが、二種類の金額が書いてあるのですが、それはどう違うのですか?

それと私は海外に住んでいますが、郵送有料でも構いませんので、送って頂く事は出来ますか?
その場合送料はいくらくらいかかりますか?

私が本を買いたい理由が2つあるのですが、それは本には載っていますか?

1、家の人(主人、私、子供)には吠えない、噛まないご飯の時の待て、も出来る。等とっても良い犬なのですが、私達以外の人を見ると、気が狂ったように吠える。それを何とかしたい。

2、自分の排泄したウンチをすぐ取らないと、食べる。

以上の2点です。お返事宜しくお願い致します。


返答内容まず本書の種類と金額ですが、①パソコンで見る電子書籍版(PDFファイル)と、②実際に紙に印刷された製本版、の2種類がございます。

製本版は、実際に紙と印刷・製本と配送にお金がかかりますので、その分が追加されています。金額はその違いです。

ただ、今回は海外にお住まいということで、配送は残念ながら対応がありません。今回ご購入いただけます場合は、クレジットカードでお支払いただく電子書籍版のみになってしまいます。

もしそれでも宜しければ、ぜひご利用くださいませ。

さて、犬のしつけのお話です。

1、は社会化の不足がまずあります。幼少期から他人や犬をたくさん見せ慣れさせる機会、そしてその場で教える機会が乏しかったのではないでしょうか。

犬は本来、よく吠える動物です。もともと人類は、犬を番犬・非常食として家畜化し、何万年もの間、選択育種でその能力を強化してきました。吠えない犬は役立たずだったのです。

そして現代になって急に「吠えるな」と言われても、犬はたまったものではありません。でも番犬の役割がない家庭犬では、やはり吠えは困りますので、根気よく教えていかないといけません。

まずは犬の社交性をはぐくむことです。散歩では、たくさん距離を歩く必要はないのですが、最低毎日30分以上は(出来るだけたくさん)外で過ごしてください。

他人や犬が通る良い場所を見つけたら、そこでノンビリ座っていても良いです。とにかく、老若男女・色んなタイプの他人を見せることです。

いきなり対面させないで、なんとか犬が吠えなくてガマンできるくらいの距離を探って、その距離から始めてください。

犬を落ち着かせるためと、良い型をキープするために、飼い主さんが一緒にしゃがんであげます。そして犬におんぶするような体勢で犬を抱え、首をガッチリつかみスワレ・マテの指示と共にその型をキープさせます。

その状態で、なんとか吠えずに他人や犬を見送れたら、犬をポンポンポンして「シ~」の指示音を関連付けながら褒めてください。

もし、そこで吠えたら「ダメ」と同時に犬の口を手で軽く閉じます。それで良い型になったので、「シ~」の指示音でポンポン褒めます。

褒めたらすぐ口を解放します。解放して犬がまた吠えたら、再度「ダメ」と同時に・・・の繰り返しです。口を解放しても吠えなければ、「シ~」の指示音でポンポン褒めます。

それを毎日毎日何度も繰り返して、その距離間で吠えずにガマンできるようになってきたら、少し距離を短くし、同じ教えをまたしていきます。それに慣れたらもう少し距離を短く・・。

というふうに、最初は簡単なことから経験させ、自信を付けさせ、徐々に難易度を上げていってください。

ですので要点は、
①徐々に経験させる
②その場で良い事・悪い事を体現で教える
③教えを聞きたくなるような関係作り(※一番大事なので最後に解説)


2、犬のしつけで食糞は一番難しいです。教える機会を簡単に作れないことと、犬はスカベンジャーで栄養が少しでもある物は何でも食べるからです。

成長期はいけませんが、成犬になったら食事回数を徐々に少なくし一回の量を多くします。それにともなって排便回数も減っていきます。

そして本書で解説している条件を作って排便を促し、その瞬間で教えます。マテをさせウンチを回収しながら褒めます。

決して叱ってはいけません。犬は、よけいに隠れてウンチして食べるようになってしまいます。また、食糞防止シロップや何かを糞にかける・・なども効きませんので止めましょう。

ですので要点は、
①まずは指示音でウンチできるようなトイレのしつけの基本(教える機会を作り、失敗の機会を作らない)
②マテをさせ回収しながら褒める(良い型と褒めの関連付け)
③教えを聞きたくなるような関係作り(※一番大事なので最後に解説)


犬のしつけで大切なことは、個別の問題に対する対処法ではないのです。どんなに優れた手法で教えても、叱っても褒めても、普段の関係次第でその効果が全く違ってきます。

犬は、関係が出来ていない人から褒められても叱られても何とも思いません。叱られて気まずい・・褒められて嬉しい・・教えられたことを聞きたくなる関係作りが全ての基盤なのです。

そして、その関係作りも、手法が大事なのではなく、普段の何気ない接し方しぐさ態度が全て関わっているのです。

犬を良く知り、主導性と毅然さを学び、その意識がある人は自然とそういう振る舞いが出来ているので、犬が認めるようになっていくのです。

とにかく結果をあせらず、関係作りを第一に考え、そこに個別の手法も並行して実践していく・・というスタンスにしてください。

では、頑張って毅然と淡々と続けていきましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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