犬のしつけがQ&Aで分かる!

他人や犬に吠えるトイプードル犬のしつけ

質問内容トイプードル/2歳半/メス/無
家族の情報
主人42歳 平日1・2時間/週末のみほぼ終日 ただ ほとんど接触ありません
娘15歳 平日3・4時間
息子12歳 平日3・4時間

①以前のスキンシップ
堀川さんご指摘のNG行動をほぼ全て実践していた状態で、ほぼ1日中 話しかけ、ヒザに乗せ、一緒に寝ていました。

②部屋中に点在したおもちゃを犬が持って来た時、投げてやっていました。

③犬のしつけは、私の気が向いた時限定でオヤツを手にやりました。
現状Sit/Wait/Pawまでで、それ以上は何も進展ありません。
トイレは我が家に迎えてすぐ覚え、失敗は一度もありません。

褒め方は、ひとりでおとなしくしているとき等、肩、背中などをポンポンしながら『Good Girl』

"叱る"事は 吠えた時10回に1度位 『Quiet』と言ってしまう事がありましたが、犬が応援されていると勘違いしてしまうと聞いた為、叱らないようにしていました。ただ、子供達はふんだんに 『うるさーい!』を繰り返しています。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけをふんだんにやってきました。

⑤お散歩は週に4日位 1時間半位
ずっと もの凄いチカラでぐいぐい引張って歩きます。人通りがないので、途中途中でガードレールの隙間が無い場所はリードを放して自由に歩かせ、私はマイペースで追い越したり越されたりという歩き方でした。

⑥タイムスケジュールは、朝6時 私と一緒に起床、夜12時一緒に就寝
私の在宅時は ずっと私の後を付いてまわります。
一日平均3・4時間は ひとりでお留守番。

以前 散歩時、特にドアから出て門を出るまで猛烈に吠えながら引張っていた事は、堀川さん式トレーニング開始からなんと数分で、かなり改善されました。

現在 他の犬や人に会わない限り引張りはしませんが、基本的にヒールに付くというより 常に私の半歩先を歩きます。それをなおそうとすると、一歩も前へ進めない位ですが、それでも180度反転や90度急に曲がる等して調整した方が良いでしょうか?
問題は吠える事です。家は個建てで、庭の外側が隣家の庭?野原に面しており、隣家には 番犬2匹います。さらに野原には 近隣の方々が一日3・4組 犬を散歩に連れて来るので、その度ごとに サッシが開いていれば庭へ出て行って吠え、また、網戸ごしに外へ向かって 吠えまくります。

家の目の前に修理関係者や、清掃員さんが通りかかったり、小さな子供が声を上げて遊んでいる時も同様に吠えまくります。

吠えたらすぐ 仰向け固めをしていますが、ぶるぶる震えながら、鼻を鳴らします。怖がっているのでしょうか?

トレーニングを開始してから、飼い主のNG行動(目を合わす、声かけ等一切)をやめたところ、名前を呼んでも来ませんし、では、迎えに行って触ろうとすると、するするっと 後ずさりして、私から逃げようとします。

私のトレーニング方法は どこかに間違えがありそうでしょうか?
信頼関係が壊れてしまったような気がするのですが、それでも 続けた方が良いでしょうか?


返答内容まず2年間、チヤホヤした習慣がありますので、激変すると犬もビックリします。それと飼い主さんもあせってしまうので、結果を急いでついつい仰向けも強引にしたり・・ということがあります。

今回のトイプードルちゃんの場合は、主導型の遊びを通して関係作りをされると良いです。接っすることが悪いのではなく、アイコンタクトも必要です。

ですので↓
>(目を合わす、声かけ等一切)をやめたところ・・私から逃げようとします・・

↑常に「主導」で接してほしい・・ということです。アイコンタクトも、指示・叱る・褒める時はしっかりしてください。意味なくジロジロ見つめナデナデ抱っこにオヤツ・・という従属的な接っし方をしないでください・・という意味になります。

あくまでリーダーウォークも仰向けも主導型ボール遊びも、「主導性と毅然な態度を示す」という目的は同じで、そのための手段の一つでしかない・・ということです。現在・過去の犬との関係を考慮して段階的に使い分けていただいて良いのです。

例えばボール遊びでは、投げる前に必ずスワレ・マテの指示、出来たら褒めて投げる・・出来なければ型で教える・・投げたら回収しながらコイ・ダセの練習。また普段の何気ない挨拶も、意味なくナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので犬に何か指示を出し、出来たら褒める、出来なければ型で教える・・という「主導」を常に意識していただきたいのです。

そして、その楽しいボール遊びの中で、仰向けを一瞬してみる・・リードを付けて持ったままボール遊びしてみる・・ということから徐々に本格的な仰向けやリーダーウォークに近づけていくと良いです。

また、吠えのしつけについては、例えば「飼い主さんに向かって要求吠え」を犬がしてくるなら、これは毅然と関係性を示すために仰向け・・で良いのですが、他人や犬に吠える場合は、興奮を抑えることと直接の教えをするために「スワレ・マテ・口閉じ」が良いです。

時間があれば、あえて犬や他人に会わせるように時間を作って練習しましょう。

まずは、なんとなく犬がガマンできそうな距離から始めましょう。犬や他人が見える、少し離れた距離まで連れて行き、そこで飼い主さんもしゃがんであげて、犬の首輪をガッチリつかんでスワレ・マテの型をキープさせます。

少し離れているので、犬は吠えないでなんとかガマンできるはずですので、そこで犬の口を軽く閉じて同時に肩をポンポンしてあげて「シ~!」の指示音を関連付けながら褒めます。

そこでもし吠えたら、厳しく「ダメ」と伝え口閉じ(悪い型を止める)をします。これで良い型になったので、口閉じの状態で音を関連付けながらポンポン褒めます。

そして「シ~」の指示音を出しながら、口をすぐ解放してください。解放しても吠えなければそのまま「シ~」で褒めます。吠えたら再度「ダメ」・・で同じことを繰り返します。

まずは今のトイプードルちゃんができる距離で反復してください。それによって「吠えなくてもいい、怖くない、吠えなければ褒められる」ということを学習していきます。お互いに自信も付きます。

少し離れた距離で「慣れ」吠えなくなったら、少し距離を縮めて同じ教えを繰り返します。その距離もクリアできたらまた接近・・というふうに、毎日毎日少しずつ進歩できるように練習してください。結果をあせって無理してはいけません。犬が余計に怖がりになってしまいます。

そして、どんな教え方をしても、どんな叱り方・褒め方をしても普段の関係次第で、その効果がまったく違ってくるということです。

チヤホヤの習慣が長かったので、激変はしないで、少しずつ変えていってください。また、遊びや挨拶の中で主導を示し関係性を犬に再認識させることです。

>ヒールに付くというより 常に私の半歩先を歩きます・・

↑これはあまり細かくこだわらなくて良いです。犬は真横に着けば、前後に胴長ですので頭はどうしても先に行きます。飼い主さんの横に付いて、時々気にするようにチラチラ見てくるようならそれで良いです。

それから、外の世界は犬にとっては誘惑だらけですので、落ち着いてできる家の中でリーダーウォークをたくさんすると良いです。

まだ犬の2歳は落ち着く年齢ではないので、あせらず出来ることから少しずつレベルを上げていきながら、継続することを意識されてください。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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