犬のしつけがQ&Aで分かる!

他人や動物に吠え続ける犬のしつけ

質問内容
よろしくお願いいたしますm(__)m

犬はトイプードル2歳、男の子。

家族構成:夫婦50代、長男と次男。母がほとんど家におります。

過去の接し方:

①遊び・スキンシップ:縄を投げてとってくる

②犬のしつけ:いろいろな本や人からアドバイスをもらい、試みている。誉める方が多いと思います。吠えるのを止めたらほめる。叱るのはイタズラした時ダメという。

③おやつはよくあげます。抱っこは好きです。

④散歩:これが問題なんです。

家から出て人、車、自転車、犬、ねこ全てに出会ってしまうと吠えます。ダメも聞こえないほど吠え続けます。興奮して私の手や足を噛むこともよくあります。

小さいころ外に出さなかったので...

以前は昼に散歩に出掛けていたのですが...あまりにも吠えて...近所迷惑でして...

今では夜、人がいない時間に家の前に行ってます。ほんの少しだけ。それでもたまに会ってしまう時もあり、吠え続けます。

車の中からならば、吠えてもそんなに迷惑をかけないかと、車にのせて10分ぐらいの公園までドライブをするのですが...吠え続けて...3週間ぐらい毎日続けてるのですが...かわりないです。車の中で興奮してます!!

毎日、だいたい行く頃になると...早く行こう行こうとさいそくしたり...でも行くと吠える...
犬は行きたいのでしょうか?楽しいのでしょうか?

大きな問題はこのように家から出たら何を見ても吠えるということです。

⑤一日の流れ:
Am6時30分起床
7時頃庭でトイレ
食事(胃が空っぽになるとはくため、おやつを食べておく(獣医さんの指導の元)1日中少しずつおやつとドッグフードをあたえている)
~10時頃まで寝たり起きたり
 ~12時頃まで食事、遊ぶ
13時頃車で出掛ける
14時食事
~17時頃まで寝る
遊ぶ、寝る
家族が順次帰宅の度に起きて遊んで...
22時過ぎに家の前に行って少しウロウロ...
食事
23時頃就寝

⑥環境:
夜寝る時ハウス
留守番ハウス
掃除ハウス
それ以外はリビングで自由

吠える問題行動が多いです。家の前の人が洗濯を干すのを見つけると吠える。隣の子供の声がすると吠える。吠えないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

いまのところ怒ってもムダです。外に出たら全くダメです。

・散歩に行きたい
・旅行に行きたい

どうしたらいいでしょうか?お返事お待ちしておりますm(__)m


返答内容
今回のトイプードル君は、

>犬は行きたいのでしょうか?楽しいのでしょうか?・・

↑こちらの方が強いです。

本当に恐怖を感じたり嫌がっている場合は動きませんし、本当に怒ったり警戒している場合は、少し頭を下げて、歯をむき出してウ~!と唸って吠えます。

今回はそうではなく、行こうとして進み、ジタバタしながらキャンキャン吠えているので、興奮ストレスの発散行動なのです。

これはやっぱり幼少期の経験不足です。反省しなければいけません。


そして、現状の変化が無いのは教え方に問題もあります。

根本の関係にも問題があります。

まず、「叱られていること」「吠えることはダメなんだ」ということがまったく理解できていません。

声だけで「ダメ!」ということでは、犬は理解できません。大声だと犬の興奮をさらにあおるだけになってしまいます。


まず今回は、一番優しいレベルから教えていきましょう。

>隣の子供の声がすると吠える・・

↑この辺ですね。レベルとしても優しいですし、教える機会が多くて良いです。

まず、奥様が普段家にいらっしゃるということで、なるべくすぐに教えられる体勢を整えておきます。現行犯で教えないと意味がありません。ご自分の腰にリードを一周縛っておいて、そこに犬を付けておいてください。両手は空きますので、家事もそれなりにできます。

カーテン、窓はなるべく開けておいて、外の動きや音が伝わるようにします。

現状では、窓とカーテン開けだけでもかなり吠えると思いますので、吠えた瞬間に「シ!」の注意音を出しながらチョン!とリードを引き上げてください。

吠え止むまで厳しく、シ!&チョン!・・・シ!&チョン!・・・を繰り返します。

もし吠える機会が少ないようであれば、パソコンでユーチューブを再生して、犬が吠えたり子供の遊び声が流れるような動画を選んで再生してください。

目の前でパソコンを見ても吠えない場合は、となりの部屋に置いて再生して音が聞こえるようにしてみてください。

また、来客時など、吠えを注意する時間が無い場合は、犬をクレートに入れ扉を閉めて、毛布などの厚手の布を掛けて目隠ししてください。巣穴感覚で落ち着ける犬が多いです。


今までは、経験不足と同時に、犬に伝わる教え方が出来ていなかった可能性があります。

厳しく一貫して、しっかり指示音(注意音)とリードのチョン引きをして分かりやすく示してください。少し強めにしてみても良いです。

いきなり人や犬に対面させないで、まずは優しいレベルから始めて成功体験を積ませて、自信を付けさせてください。

優しいレベルで吠えなくなったら、少しずつ難しい条件に移行していきます。


そして、今回は運よく素性の良い子でしたが、ちょっと難しい犬だった場合は主従関係が大きく崩れて、飼い主さんにも威嚇したり怒って噛むような手に負えない状況になっていたかもしれません。

ジロジロ見つめたり、猫なで声でナデナデ、抱っこにオヤツ・・・という接し方では、主従関係が崩れます。

そういう飼い主さんから注意されたとしても、犬は聞きたいと思えないのです。

言うことを聞きたくなる関係、叱られて気まずくなる関係、褒められて嬉しくなる関係がないと、どんなやり方をしても結果が出ません。

それを絶対に忘れてはいけません。

もう一度、ご家族皆さんで本書とQ&Aサイトを熟読していただいて、意識改革していただいて、接し方全体を見直されてください。

今回は、もうそういった根本から見直さないと変われません。

遅くなればなるほど、取り返すのが困難になります。若犬の今のうちに、将来のために頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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