犬のしつけがQ&Aで分かる!

サークルから出せと言わんばかりに泣き続けている仔犬のしつけ

質問内容
仔犬を迎え入れる日に合わせ連休をとり過ごしましたが、環境が変わり不安だろうと『大丈夫、大丈夫、よしよし』と抱っこしたりしたことが吠える原因になったのだと妻から言われました。(妻は実家で犬を飼っていた経験あり)

今日は勤務地へ戻っていますが、心配で電話したところ、やはり目を覚ますとサークルから出せと言わんばかりに泣き続けているとのことでした。

(妻は専業主婦です)妻は泣き続けていてもサークルからは出していないとの事ですが、息子が学校から帰宅後、仔犬の泣き声を聞いて『かわいそう』だと泣いているらしいのです。

妻から先生のHPを見るよう言われ、今日購入し、休憩時間に読ませていただき、Q&Aもいくつか読ませていただきましたが、この段階で何をすべきかに該当するものを見つけられませんでした。

自分が家におらず妻にまかせっきりになる上、この2日間で甘やかしてしまったのかと心配です。夜も1,2度夜泣きをし、よしよしと体をなでてやったりすると眠ります。

吠える度にサークルの毛布をとり、下あごを持ちシッと教えたら良いのでしょうか?
サークルの扉をあけると飛び出してきます。まだ、首輪もしていません。

ブリーダーさんのところでは仔犬ばかり6畳ほどの部屋で過ごしていたので、走りまわりたいのではと思います。ブリーダーさんからもたくさん遊んであげたら、よく寝ますよ~とのことでした。

ただ、2日目うんち、おしっこをしたので部屋を自由にさせたら、粗相(おしっこ)をしてしまいましたので、遊ばせるのもどうなのか・・・?

まとまらないメールですいません。

取り急ぎ、今の段階で何をどうすべきなのか御指南くだされば幸いです。よろしくお願いいたします。


返答内容
ブリーダー下で親兄弟と長く過ごすと、親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカの中で初期の社会化を学び、噛み癖はわりと早い段階で楽になるのですが、デメリットとして、環境変化のギャップが大きいので孤独に耐えづらく要求吠えが強くなります。

ショップの場合は、中継業者も入り、ショップでも孤独なので良い練習になります。(引き離しが早すぎることは問題です)


ということで、ブリーダーさんの中には、飼い主さんに渡す前に1週間くらいかけてケージトレーニングしてくれる人もいるのですが、なかなかマレです。

つまり今回は、やはり飼い主さんが練習してあげないといけません。


放し飼いでチヤホヤして育てても何も問題が起こらなければそれで良いのですが、現実はそうではありません。

留守番ができず深刻な分離不安症になったり、主従関係が逆転して激しく噛みつかれ病院送りになってしまうケースが多々あるのです。

特に、犬は最初の接触を基準値にしてしまいますので、そうなってしまうと修正していくのにとても苦労します。

そして、新しい環境に来た子犬は、緊張興奮ストレスが強く、放したりかまってしまうことでそれがあおられます。体調が不安定な時期なので、安静にしないといけないのです。

例えば、生後5か月過ぎなどで来る場合はまた別なのですが、今の月齢でしたら、安静にさせましょう。運動や発散したい時は、ケージ内で一人遊びもできます。


ということで、今回は奥様のご判断が正しいのです。


さて対処法ですが、まだQ&Aを熟読されておられない段階ですが、今回のような場合は、『布掛け目隠し作戦』が良いです。

それ以外の方法もたくさんありますが、時期的に難しいですので、『布掛け目隠し作戦』からやってみましょう。

会員ページの検索で「布掛け 目隠し」で検索し、最低10記事は解説を読んでから実践されてください。


そして問題は今後です。

ご主人と息子さんですが、まだ犬のしつけを始めるためのマインドセットができておられません。

柴のオスですから、甘く見ていると将来大変なことになります。

息子さんも、もう13歳ですから十分理解できる年頃です。

また、失敗して関係がこじれると、トラウマにもなります。一人っ子ですから特に傷つきやすいです。失敗しないように、親御さんがキチンとコントロールしてあげないといけません。

かと言って、息子さんに過干渉してもいけません。

一番デリケートな時期ですので、あまり過干渉で「ダメダメ・こうしなさい」では、愛情を感じられません。「自分を分かってくれない」「信じてくれない」と思ってしまう年頃です。


まずは、最初の1週間だけガマンさせてください。子犬の健康のためでもあります。「病院の先生にも言われたから」などと、話してあげてください。理由を明確にしてあげることです。明確でないから納得できないのです。

その後は遊んでも良いです。ですが、キチンと『主導性と毅然さ』を保ってください。

息子さんに良い手本を見せてあげてください。解説してあげてください。13歳ですから、もう十分理解できます。息子さん任せでチヤホヤさせてしまうと、犬は必ず主従関係を誤解します。


では今日は以上ですが、必ず皆さんで本書とQ&Aサイトを熟読されてください。

情報のつまみ食いが一番危険ですので、部分的に教材を見たり、部分的に実践するようなことはされないでください。

矛盾は犬のストレスにもなります。本質のしつけを皆さんで一貫されることです。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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