吠え鳴きで近所から通報された犬のしつけ
本来は、もっとじっくり読んでから質問するべきなのですが、保健所へ御近所の方?から犬の鳴き声に対する通報が入り指導を受けました。
保健所としては「昼間3回確認に来たが、全く鳴き声は確認出来なかったし、室内で飼っている鳴き声に対しての通報。こちらとしても、指導しにくい部分があるのですが。」との事でした。
実際、鳴いている時はあるし、通報が入った事実を受け止め、すぐに改善出来るとは思っていませんが、できるだけ早く改善に努めなければいけない状態なので、ご指導いただきたくメールさせていただきます。
両隣さんは普段から「聞こえない」と、言って下さっていたので安心してました。
・問題の内容
1:とにかく、食べるのが大好きで、餌を用意しだすと激しく鳴く。餌を食べ終わって、さらに要求する事はありません。
2:散歩の準備をしだすと甘えた声で鳴くようになってきた。
3:私が、出勤の用意をしだすと甘えた声で鳴くようになってきた。
・犬は極小豆柴の生後6か月。約3か月前に迎えました。社会化の事と、迎え入れたしばらくは家に誰かがいるようにしたかったので、子どもが春休み中のこの日のお迎えになりました。
長男は動物が大好きで、小さい頃から犬を飼いたがっていましたが、マンション暮らしだったので飼えず。私もお世話をする自信がありませんでしたし。昨年、一戸建てに引っ越した事もあり、犬を飼いたいとの気持ちが高まりました。
しかし、おもちゃを買うのとは違う。大切な命。昼間、家にほとんどいない状態なのに飼うのはどうだろう?等々、家族で犬を飼う事について数ヶ月話し合い、ブリーダーさんへ相談したりして、犬を飼うとこんな生活になるだろうとイメージして生活をしたりする等をして、飼う事に決めました。
・主人と私40代、長男中学生、次男小学生。平日は、8時30分から18時30分くらいまで不在。週末は、家族全員が居ることは少ない。出来るだけ近所のドックランへ私か主人が連れて行く。
・過去の接し方と、一日の流れ
①朝、6時頃起床。
主人が一番に起きる事が多いが、主人に対しては反応がないことが大半。
私起きて来ると、あお~んと鳴くので、おはようと声をかける。
6時過ぎ餌を与える。
餌を与える人は決まっていないが、私が準備する事が多い。
準備中、柵に前足をかけて立った状態で激しく鳴く。
(貼付の写真を参照ください。おそらくこの鳴き声が、通報につながったと思っています)
以前は、鳴き止むまで無視をして、餌を与えないようにいたが近所迷惑も考えて、誰かが「いけない」と、厳しい口調で注意をし、鳴き止んだらおすわりをさせてゲージから出して餌をあげるように2週間程前に変更。
食べる時は必ず
伏せ→待て(1分以上は待てをさせる)→よし
の号令で食べ出す。5分以上ふせをして待てます。
7時頃から30分程散歩。
暑い時は、6時頃から散歩。
散歩後に餌をあげる。
散歩中に餌を用意していたら(ラップをしていても)帰って来たら鳴く。
その後は、サークルの中。
散歩の準備をしだすと甘えた声で鳴くが、無視して用意をする。
散歩に行くために、サークルから出す時は、おすわりをさせてリードをつけて出す。
子ども達が登校時間まで余裕ががあれば、15分程度リビングで遊ぶ。
7時過ぎ、主人出勤。
8時頃子ども達登校。
8時30分私が出勤。
私の出勤時間が近付くと、甘えた声で鳴き出すが無視。
なかなか鳴く事が改善されないので、通っているパピー教室へ相談し、ここ一ヶ月程、行く直前にコングに餌を入れて与えている。この時も、待てをさせてから与えている。
18時30分頃、子どもが帰宅。
19時頃~20時、私と主人が帰宅。
19時から20時くらいに餌を与える。与える人は決まっていない。
エサを食べたら、サークルへ戻す。
私たちがご飯を食べ終わって一段落ついたら、30分~1時間散歩へ。
帰ってきて足、体を拭いて一旦サークルへ。
しばらくして、家事が落ち着いたら、サークルから出してブラッシング、歯みがき(私がすることが大半)
時間に余裕があれば、その後30分~40分ほどフリー。
遊び相手は、空いてる人がする。もしくは、ほっておく。
膝にのせてマッサージをする時もある。
その後、サークルへ戻す。
24時頃就寝。
②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
犬を飼うと決めた時に必要以上に可愛がらないこと。撫でたり、だっこするときは、おすわりなどの命令をきかせてからにすること。を約束し、守っているつもりだが、犬のそばを通る時に、起きていたら、家族がそれぞれ通りすがりに時々話しかける事がある。
家族で躾内容にブレが出ないように気をつけている。
噛んだり、吠えたり等、してはいけない事をしたときは「いけない」と、厳しい口調で言う。
指示をきいたら「おりこう」と、誉める。
ブリダーさんから、お腹をみせる事に抵抗しないように躾の指導を受けており、日々している、かなり抵抗する。最近、やっと膝の上でお尻を滑らしながらあお向けに(丸まって固まったままですが)出来るようになってきた。
③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?
だっこするときはサークルから出す時。マッサージ、ブラッシング、歯みがき時。散歩へ行くときの階段。(2階リビングで、常に2階にいます)
おやつは、おすわりなど練習時に使う。
猫なで声で、接する事はしていない。
④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
散歩時に、拾い食いがひどかったので、フードかおやつで、上を向かしながら歩いていた。拾い食いがほぼなくなったので、今はしていない。
朝、30分以内。私が行っている。ひたすら歩く。
夜、30分から1時間以内。
私か主人。子どもも一緒に行く事もある。
2人以上で散歩へ行った時は、公園のグラウンド(誰もいない)で20メートルくらいはなれて対面に立ち、名前を呼んでお互いを行き来させて走らせる。この時、少しフードかおやつを使う。
歩く時は、ほぼ、横について歩くが、時々先に行く事もある。止まって動かない時もあるが、横でじっとしばらく立ちこちらが歩き出すと歩く。
信号、交差点では、待ての号令で止まる。よしで進む。
ズボンの裾をかみ、走ってほしいことを要求するときがある。(無視している。最近、減ってきた)
⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
①を参照くだい。
⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)
貼付の写真をご覧ください。
設置場所は洗面所。家の中で、温度が一番安定しているのと、壱から、リビングにいる私達が見えるので。
留守番の時間が長いのでトイレとクレートを柵で囲っている。クレートには、クランチをいれて、カミカミ出来るようにしている。時々、ガムも与える。寝る時は、クレートの中で寝る。
以上、長々とまとまりのない文章で申し訳ございません。ご指導よろしくお願いいたします。
今回は、基本的にご心配は要りません。
柴ちゃんの素性もとても良い子ですし、飼い主さんに唸ったり噛んだりするわけでもありませんので、しつけもある程度頑張ってこられました。
甘えでクンクン鳴き程度でしたら、苦情はまず入りませんので、やはりエサの時の興奮でキャンキャンの鳴き吠えが耳触りなんだと思います。
また、嫌がらせで大げさに通報する人もいますし、本当に犬嫌いで過去に噛まれた経験があるような方にとっては、とてもつらいですので、その辺は察しておかなければいけません。
さて今回はエサの興奮で吠えているだけですので、あまり悲観的にならず、出来る対策をしていきましょう。
ちょっと気になったのですが、豆柴のわりにかなり体調が長いようにお見受けいたしました。(お写真の写り方でそう見えただけかもしれません)
これからまだ体が大きくなりますので、極小豆柴ではないと思います。(ブリーダーが勝手に言ってるだけの場合が多い)
食事制限して「豆柴です」なんて言っているブリーダーやショップもたくさんありますので、あまり信用されないで、胸の幅と下腹部の幅、それとウンチの固さでフードの量は調整していきましょう。
お写真拝見する限りですが、ちょっと痩せて細いようにお見受けいたしました。10か月くらいまでは一番食事量が必要ですので、もう少し増やしても良いと思います。
さて、今回はご近所の問題もありますので、まずは応急処置をしていきましょう。
クレートも準備していただいて良かったです。
エサの「準備の前に」まずは犬をクレートハウスに入れて、扉を閉めましょう。
そして、毛布などの厚手の布を掛けて、暗く目隠ししてください。
布が厚ければ厚いほど、視界も遮られ、臭い、音も小さくなりますので、興奮刺激が抑えられます。巣穴感覚で落ち着ける犬が多いです。
その間にドッグフードをサッと準備し、ケージ内に置いたら布を取ってクレートの扉を開けて、少しだけマテさせます。ガマンできず吠えるくらい長くさせなくて良いです。
主従関係を作る方法は他にもいくらでもありますので、スワレ・マテさせて10秒でも出来たらもう褒めて食べさせてください。
さて、今までエサの時間の吠え以外では特に大きな問題もなかったようですので、接し方の意識は根本的に間違ってはいないのですが、今までの接し方も少し甘い部分があります。
特にこれから7・8か月過ぎてくると、急に知能が上がって成犬としての本能が強く出てきますので要注意です。
権勢本能、独立心、自我、相手を見抜く視点が鋭くなってきます。(今も反抗期のど真ん中で進行中ですが。)
まず、先ほどのエサの時間では、準備の前段階でクレートに入れて布掛け・・とお話いたしましたが、お散歩前なども予知できるときはそうされてください。
そして予想外の時に、ケージに飛びついて大きく鳴いたり吠えたりした時は、シ!の注意音と同時に首輪をガツンと引き上げて注意します。
甘くやってしまうと、そうして欲しいがために余計に吠えるようになります。厳しい態度ですることと、吠えた後でもクレートに入れて布掛けすることも有効です。
また、仰向けしながら注意音で叱ったり、お部屋でも注意音を出しながら厳しくリーダーウォークしても良いです。
そして甘かった部分として↓これらがあります。
>名前を呼んでお互いを行き来させて走らせる時、少しフードかおやつを使う・・
>おやつは、おすわりなど練習時に使う・・
>だっこするときはサークルから出す時。マッサージ、ブラッシング、歯みがき時・・
>だっこするときは、おすわりなどの命令をきかせてから・・
>家族がそれぞれ通りすがりに時々話しかける・・
>膝にのせてマッサージをする時もある・・
食べ物で釣るのは止めましょう。関係作りがどこまで出来ているのかを見失ってしまいます。これが一番怖いことなのです。
本書通りに、型を作ってあげて指示音ジェスチャーでの褒めで十分覚えてくれます。覚えないのは普段の接し方から主従関係の意識が足りないからです。
ただ、もちろんあせってはいけません。まだ覚えていない段階、定着していない段階ではできません。型を作っての教えが足りないのです。知能が低く興奮しやすい時期でもあります。
それと、主従関係はまだまだ完成する時期ではありません。しっかり続けて1歳過ぎてから、ようやく見えてくるものです。
抱っこですが、犬は人間の体の上に乗せてはいけません。
人間もそうですが、体位が関係性を示します。マウンティングもそうですが、相手の上に乗って自分の優位性を示します。それを人間のほうからしたり、受け入れてはいけません。
歯磨きやグルーミングが床面でしにくいならば、作業台を作りましょう。収納ケースでもダンボール箱でも何でも良いです。その上に木の板でも置けば、立派な作業台になります。
緊急時やどうしても無理な場所を移動させたい場合は、犬のお腹の下を両手で抱え上げるだけにしましょう。もしくは移動用バッグに入れてそれを肩にかつぐことです。
では以上、応急処置だけ参考にしていただいて、根本的な接し方は本書とQ&Aサイトを皆さんで熟読していただいて、意識と知識を高めてください。一貫統一されてください。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)