ケガのあとから要求吠えするようになった犬のしつけ
新年早々どうかと思ったのですが、昨年より参ってしまっていたのと精神的に苦しくなりメールをさせて頂きました。
問題の内容は欲求吠え、または無駄吠えです。愛犬の犬種は柴犬のオスで、生後約1歳、我が家に来たのが生後6か月の時です。最初に犬のしつけで困っていた理由とは、今は別の問題になっています。
生後6か月の時ににペットショップより購入しました。家に来た当初はおとなしく、ただ、フードを与えフードを食べた後にフードの器に異常な程に手で押さえ噛みつき吠え・・血が出る程でした。
それ以外は大人しく、多少の噛みつきはあったものの甘噛みでした。器を引く時も器に関わる事全てが彼には執着なのかなんなのか、とにかく器には過剰反応を示しましたので、獣医さんに相談した所、フードを手であげるとか色々工夫してくださいと言われ、おすわりとマテをしながら手でフードをあげていました。
何日かはやり過ごせたものの、今度は手や私に反撃?(器の時と同じように)威嚇?をしてくるようになり、同時期にトイレトレーをサークルに入れていたのですが、トイレトレーにも器と同じような反応を示し、サークルの中に大きなトイレシーツを敷くようにしたのですが、今度はトイレシーツを噛みちぎり食べたりするので、また獣医さんに相談した所、網を敷くとか工夫してくださいと言われ、バーベキュー用の網をトイレシーツの上に置くようにしました。
家に来てから数ヶ月はサークルの中で過ごし、時間のある時は部屋の中を走らせたりオモチャなどで遊んだりしていました。ですが、ほとんどサークルの中で過ごし私は構っていませんでした。
フードとお水だけは気をつけましたが、その他は気の向いた時に部屋に出したりしました。この時は娘の部屋サークルを置いていました。柴犬は大人しかったのですが、娘が神経質で夜勤が始まる為、息子の部屋にサークル移動、ですが息子は糞の臭いに嘔吐まではいかないものの涙を流しえずいてしまい、糞の処理さえ出来なく主人と私の部屋にサークルを移動しました。
この頃フードは手であげるのを止めていました。娘の部屋の時点で直にフードを置きフードを食べ終わると豹変して吠える為、フードをあげてしばらくは部屋に誰も行けない状態でしたが、犬が器で口を切る事もなく、興奮はしていたかも知れませんが大人しかったです。
主人と私の部屋は狭い為、クローゼットの片側の扉を取り、サークルの半分がクローゼットの中です。それでも大人しかったです。フードの後に部屋にいない事が条件ですが・・。
昨年より娘の部屋→息子の部屋に→主人の部屋に移動しています。
お散歩デビューは生後10か月ですが、なかなか上手く進めませんでした。その2・3日後からフードを食べなくなりました。その後、姉の家に犬とサークルを持って泊まりに行きました。サークルはガレージに置いて蚊取り線香を2つ焚いていたのですが帰ってみると内股に発疹がたくさん出来て病院へ・・人間で言うとびひだと診断され今は治っています。
またお散歩デビューを2か月前に再会しましたが、思うようには進みませんでした。
1か月前に家のフローリングで滑り足がビッコを引くようになり、ですが引かなくなったりで病院へ。しばらく安静といわれました。薬を貰いました。昼間にリビングの椅子に座らせオテを教えました。夜にはオテが出来るようになりました。この頃はよくリビングの椅子に座らせたり、椅子で横になったりしていました。
ここで今回の相談です。
犬をサークルに戻すと無駄吠えするようになりました。吠えると隣の家に迷惑だと思いリビングの椅子へ。寝る時はサークルへ。ですが、早朝に吠えるようになりました。
時期はわかりませんが、その前にサークルの柵を噛み、上に持ち上げ柵ゴト移動をしている時もしばしばありました。戻りますが早朝の吠えで主人が寝不足に。私も寝不足?になりながら、でも早寝早起きの習慣が身体にいいな、犬のおかげで身体がよくなるかも?と思っていて、早朝に5時から7時の間にリビングの椅子へ犬と移動し主人は8時10分が長年の起床時間で、1度は吠えで起こされるものの、二度寝でやり過ごしていました。
サークルに入れると無駄吠え?欲求吠え?が始まりました。でも、まだ大人しい時もあったんです。
昨年末より、それまで夜にサークルに入れ私達は布団に入り電気を消すと、犬も寝ていたのですが、30日からは電気を消そうが吠えまくり、柵を口で唸りながら、持ち上げ、止めたと思うと吠え吠え吠え吠え吠え。30日の夜は夜中まで続きました。口輪のアヒルのクチバシをつけても吠えました。
主人は寝不足から不機嫌になるし、私はリビングの椅子に犬を移動させ、リビングの椅子で私も横になりました。リビングの椅子だと、犬もすぐに寝る体勢になりました。吠えると言うよりはキュンキュンキュンと高い声で鳴きました。しばらくしてリビングへ。椅子で寝ました。1日、昼夜関わらずサークルがイヤみたいでリビングの椅子で過ごしました。たまにリビングに降ろし遊ばせていました。
昨日、私はお風呂で体調が悪くなりました。リビングの椅子では、なかなか熟睡は出来なかったからでしょうか・・。今日は精神的に折れそうで相談に至りました。
リーダーウォークを試みましたが、私が上手く出来ていないのか、無視をしてもこたえていない様子で、そんな時、足を痛め安静と言われリーダーウォークは出来ていません。あお向け固めをするも、シッポをダランとし、抵抗はなくなるのですが効いている感じがないです。効いていると言うか、犬には解っていないような感覚です。
ペットショップで引き取りの時に、子犬よりは成長していた為、いつ、ショップに来たか聞くと生後1ヶ月でショップに来たそうです。親や兄弟との関わりが少なかったからなのか・・?とも思いました。生後、約半年経ってから我が家に来たからか?とか色々考えました。
遅くなりましたが家族構成は私の母80代、主人と私は40代、息子20代前半、娘10代後半です。
母と私は家にいますが、母は動物を飼うのを反対していました。説得しました。主人は会社員で8時半に出て17時半には帰宅、息子は7時過ぎに出社で17時過ぎに帰宅、娘は不規則な仕事の為、バラバラです。
過去の犬との接し方は、気が向いた時にサークルから出して、抱っこしたりオモチャで勝手に遊んでいるのを見ていました。
犬のしつけは、どうしていいかわからずほとんどしていません。褒めるのは、教えもしなかったのに出来たおすわりや、マテが出来た時、オテを教え出来た時です。
叱る事も特にありませんでしたが、美容室に行った時に余計な事に美容師さんが主人に犬のしつけは大事!多少の体罰はしないと言う事をきかない!シッポを持って持ち上げて、鳴かないと良い犬!と主人に吹き込まれ、甘噛みですら、主人は犬の顔の肉を後ろ側に引っ張ったりしました。
その度に痛い泣き方をしたので私は可哀想で止めて欲しいと言いました。止めてと夫婦が険悪なムードになりました。犬のしつけについて、ケンカになりました。私は泣くしか出来なくて、犬と家を出る事も考えました。
過去のオヤツは骨ガムだったり、ササミ?だったりしましたが、ほとんどあげていません。骨ガムに興味を示しませんでした。特に食べ物に興味がないようです。声かけは抱っこして部屋のベランダから外を見せ、車やねーとか、お天気やねーとか、・・器に激しく噛み付いた後に、犬はどんな辛い事があったの?と何度か聞きました。粗相をした時には軽く身体を叩いたりもありました。初期にですが。
ペットショップから引き取る時から、片方の目から涙が凄く、涙焼けをしていて、病院で目薬を処方されましたが効かず、全く治ると思いませんでした、浄水器を購入して、浄水器の水に変えてからウソのように治りました。ただシャワーの水は浄水器がつけれない為、お風呂に入れると必ず瞼が腫れ、痒さでサークルに顔を擦りつけ血が滲む事も。
医師が「アレルギーがありますね、エサをアレルギー犬のエサに変えてください」と言われエサを変えました。最初の何ヶ月間はペットショップで食べていた、3種類を混ぜるのを続けていました。アレルギー犬のエサに変えてからは、それだけです。
タイムスケジュールは特になく、エサは1時と8時にあげていましたが、今は12時前後、夜は20から21時頃です。
散歩は足を痛める前は、30分から2時間とかです、時間だけ見たら2時間?と思いますが進めないだけです。クローゼットに詰め込んでいる中にサークルを半分入れているので恥ずかしいですが写真を添付します。サークルの上の黒い鞄はワープロが入っています。
犬が柵だけ動かすので重りにしていますが、あんまり効き目はないです、かなり重いです。
犬を飼いたいと思った動機は、娘とたまたま行ったホームセンターの中にあった、ペットショップでワンちゃんを見ていました。柴犬は他の子とは違ってガラスケースではなく、サークルで誰もが触れる場所に置かれていました。子犬は子犬でも、他の子よりは遥かに大きかったです。
しんどい仕事をしている娘が、家にこの子がいたら癒やされるだろーなーって、呟いたのを聞いて、その日のうちに主人と息子と再度ショップに見に行きました。生後約半年ですが睾丸が降りていないから手術をしないと将来的に病気になる確率が高くなると言われました。
私の母に飼う事を言うと、犬を飼うのを反対されました。亡くなった時に可哀想だし悲しい思いをするのと、近所の事や、世話が大変なのが解っていたからです。ですが、何もわからず娘と二人で説得しました。主人は子供二人に、ちゃんと世話出来るんやな?と聞いて、大変やぞ、人間が一人増えるのと一緒やからと話した上で子供たちは、一瞬怯んだように見えました。その日の次の日に母を説得し、予約に行きました。3日後くらいに引き取り日が決まり、引き取りに行きました。
助けてください。吠えるのが犬の仕事と言えど限界にきています。
可愛くて仕方ないと私は思っていましたが、今日は手離す事も一瞬頭をよぎった自分に自己嫌悪と寝不足。リビングの椅子では吠えなくなりますが、しばらくすると降ろしてくれと言うかのように吠えたりもします。去勢はまだしていません。
トイレはサークルの中、または玄関を出た駐車場で今はしています。支離滅裂で解りにくい説明ですみません。よろしくお願い致します。
今回の柴犬君は、頭の良い普通の良い犬です。素性が悪い犬なわけではありません。問題を起こすようになってしまったのは、家に来てからのしつけ環境が原因です。
柴犬君は矛盾でパニックになっています。
矛盾とは、家族間の接し方の違い・意識の違いです。
犬の低い知能には、その矛盾は理解できないのです。上手く適応することができないんです。苦しんでいるのです。まずそれを分かってあげてください。
チヤホヤ甘やかしたと思ったら、今度は体罰・・・やってはいけない2つを同時にされてしまい、しかもその2つのギャップが大きいのです。この矛盾が消化できずに、柴犬君が苦しんでいます。
特にケガの後の接し方がチヤホヤ気遣い過ぎました。犬には人間側の事情は理解できませんから、本能で冷淡に反応し主従関係を勘違いするだけになります。チヤホヤが癖で、それが基準値にもなります。
奥様とお嬢様は甘やかし、ご主人は体罰がいけません。
犬は人間の3・4歳くらいの知能と言われますが、かといって赤ちゃん扱いではいけません。犬特有の本能・感じ方を持っているからです。
甘やかしてくる人に対しては、自分の優位性を感じ主従関係を誤解し、好き勝手振る舞うようになります。気に入らない時は吠えたり唸ったり噛んだりします。もう幼少期の甘噛みではありません。
もちろん、生い立ちとショップでの長い生活もハンディにはなっていますが、いろんな人に触れ合って慣れているという良い面もあります。どんな環境も一長一短がありますので悲観することはありませんし、もう終わったことです。
犬に癒しを求めるのは、とても自然なことです。大半の犬の飼い主さんがそう思って犬を飼い始めます。
しかし、犬も自然競争の中を生き抜いてきた動物の子孫です。進化したわけではありませんし、知能が高くなったわけでもありません。
生存競争の中を勝ち抜こうとする本能もあるし、かといって知能が低いので人間側の事情や文化を理解することもできません。
知能の高い私達人間のほうが、犬の特性を勉強して、それに合った接し方しつけ方をしてあげないといけないのです。知能に限界がある犬は、理解できずに苦しんでいるのです。
もうお嬢さまもご理解いただける年齢です。必ずこのメールも含めて、読んでいただきたいです。
そして、ご主人にも読んでいただきたいです。
もちろん、ご主人の毅然さは本当に重要で、それは失わないでください。ただし、問題は体罰です。人間の幼子もそうですが、犬も体罰は理解できないのです。
防衛本能で、その場ではなんとなく大人しくなりますが、それは自分の行為を反省してそうしているわけではなく、ただ単に身の安全を守っているだけです。ですので、スキがあれば反撃してきます。
もっと強い体罰でねじ伏せると、その人の前では何となく大人しくなりますが、我慢の限界を超えた時に、豹変して襲ってきます。そして、その人以外の者を攻撃するようになります。
ご自分の家族ならまだしも、外でよその子供に大ケガでも負わせたら、取り返しがつきません。間違いなく犬は殺処分になりますし、今は罰則も厳しくなってきたので飼い主さんも逮捕されるケースがあります。
もし、そういう懸念がなかったとしても、犬の知能には体罰は理解できないわけです。防衛本能を刺激し悪循環になるだけですので、お止め下さい。他にも、大きな音を立てたり、手を振りかざしておどかしたりするのもいけません。
リーダーウォークか仰向けで、主従関係を示すことです。悪い型を止めて、良い方を作り褒めることです。
要求吠えについては、お部屋ですぐにリーダーウォークか仰向けでも良いですし、他には、犬をケージに入れて毛布などの厚手の布を掛けて、目隠しすると良いです。狭くて暗い巣穴感覚になって、落ち着ける犬が多いです。
それから、イスの上には犬を乗せてはいけません。
乗りたがる時点で、権勢本能、自己顕示欲も強くなっていますし、それを容認することがさらに犬に主従関係を誤解させます。また、ずっと先の話ですが老犬になってもその癖が抜けないと、イスから降りる時に骨折・脱臼しやすくなります。
犬をケージから出す時は、常に犬にリードを付けて誰かが持っている癖にしましょう。あるいはリードをご自分の腰に縛っておいても良いです。(関係作りが出来るまでで良いです)
その体勢で、団らんしたり主導型のコング遊びをしてください。
犬がイスに上がろうとした時には、注意しながらリードで制御して、コイ→スワレで褒めてください。
そして、急に激変しないことです。
よ~しと、意気込んで今日からケージに閉じ込めっぱなし・・・では、これもまた犬も適応できません。少しずつ難易度を上げていくと良いです。
例えば、今日は5分×3回、明日は10分×4回・・・など、少しずつ増やしながら練習し、徐々にレベルを上げていってください。
まずは、必ず本書とQ&Aサイトをご家族全員でご覧いただいて、家族会議でルールを決めてください。「誰かが○○をする係り」などではなく、皆さんが全ての世話を同じようにできようになることです。意識・何気ない接し方・叱り方・褒め方・教え方を、一貫して統一していただきたいのです。
そうでないと、犬の知能には理解できないのです。何が良くて何が悪いのか、さっぱり理解できないのです。そして、家族全員がリーダーとして犬に認められなければいけません。
毎日教材を読んでいただければ、少しずつ意識が変わっていきます。自然に表現できるようになっていきます。犬はそれをちゃんと感じ取ります。
チヤホヤしたい意識の中で、表面的なテクニックだけ使っても、犬は見抜きます。毎日自然に続けて、家族が一貫してはじめて犬が理解できるのです。
さて、続いて物理的な環境です。
お写真で現状を拝見する限り、ケージが少し狭く感じるのと、トイレと寝床の区別がつきにくいです。それらも犬が嫌がる要因になっています。
まず、ケージの屋根に大きな木の板をくくり付けましょう。できれば、木の棒を4本追加して柱にしてください。
そうすると、犬のケージの天井が物置きスペースとして活用できます。犬も屋根があると落ち着きます。
柱があれば、重い物や収納ケースなんかも重ねて置けます。そうすれば、今まで床に置いておいた物をケージの天井スペースに置けますので、部屋の床面積が広くなります。そしてそこに、クレート型ハウスを買って本書の写真のように合体させていただきたのです。
そうすれば、その分ケージ内が広くなり、もっとしっかりしたメッシュカバーの付きの大きいトイレも置けますし、クレート型ハウスで犬も安心できます。もちろん、環境が変わりますので、慣れるまでに少し時間もかかりますし、今は主従関係が崩れていますので、しばらくは落ち着けないです。でも、根本はそれが犬の特性には良い環境です。
それと余談ですが、アレルギーがあるのであればなおさら、犬には服を着せないでください。体温調節が上手く出来ず、湿気もこもれば皮膚に良くないです。化学繊維・化学染料などの成分も良くないです。ダニも住み付きやすいです。
また、犬や猫科などは首はわりと鈍感なのですが、その他の体の部位はかなり敏感です。犬は服を着ている時にストレスを感じている子が多いものです。
そして、接し方の間違いからくる興奮イライラのストレスが、アレルギーの原因になっている可能性も否定できません。
では、今日は以上です。まずは皆さんで教材・メールの熟読と家族会議ですね。それがないと意味がありませんし、何も変わりません。ひどくなる可能性もあります。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)