ギャンギャンという大きな声で泣く子犬のしつけ
家に来たばかりのMダックスとの接し方について、アドバイスいただきたく、メールさせていただきます。
今現在、困っているのは、ケージ内にいるとき、家族の姿が見えなくなった時の甘え泣きへの対処方法です。
6日前より、生後3カ月のMダックス(女の子)を飼いはじめました。
すでに我が家にゴールデンを飼っていますが、子供たちが「小さな犬を飼いたい」と言っていたことがあり、今回ペットショップで見かけたMダックスが、とてもおとなしく、かわいらしかったため、この子なら、2頭目でも飼いやすそう、と感じたため飼うことになりました。
家族構成は、主人と私(40代前半)、長女と次女、父母(60代後半)。そして、9歳のゴールデンレトリバーがいます。
主人は、仕事に朝8時ころでかけ、夜10時ころ帰ります。愛犬との時間は、2時間程度。長女は朝7時には登校、帰宅は夜7時ころ、愛犬との時間は2~3時間、次女は、朝7時半には登校、帰宅は夕方4時ごろ、愛犬との時間は同じく2~3時間、私は日中自宅にいますが、家事やパソコン仕事等で、リビングを空ける時間が多く、昼間実質4時間程度、愛犬とすごします。
遊ぶ時間を取るとしても、今は1時間くらいずつです。夜は、子供たちと同じくらいの時間です。父母は、自宅にいますが、1階にいるため30分程度Mダックスと会う、という感じです。
基本的にケージの中にトイレと、ハウスを置いた中で過ごさせています。(⑥)
①スキンシップについて
家に連れてかえって数日は、「あまり構わないように、慣れることを優先で」とペットショップで言われてはいたのですが、ちょうどGW中だったこともあり、初めての小型犬ということで、かわいいので、娘たちや家族はついつい、さわりにいってしまっていました。
ケージをのぞいたとき子犬が眠ってなければ、ケージの前に行って、ばたばたと「出して」という動きをしているのが収まってから出して、抱っこしたり、頭をなでたり、お腹をなでたり、というスキンシップをしていました。
②しつけについて。
トイレは、するタイミングを見て、いい子いい子、褒めたかったことと、また、うんちを食べてしまうこともあったため、何度もケージをのぞいてしまっていた状況もあり、先生の本で言うところの「意味なく目を合わせる」「しつけなくかまう」ということに該当していたように思います。
最初にスワレを覚えさせたく、1日のフード量の中から何粒か取り出して、手に持って、フードを使ってスワレと言い、人差し指を立てる、というやりかたで、スワレ、だけは、食べ物がなくてもできるようになりました。
他にはまだ、呼んでもなかなか来ないね、という感じで、のんびり構えていました。
甘えてクンクン泣くこともあまりなく、たまに泣いたときは見ないように、声を掛けないように、ということは徹底していました。甘噛みもすこししたので「イタイ」と言って、コワイ顔をするようにしていました。大人しく、ちょっとなでるとお腹をコロンと見せてくれるという子です。
③おやつ、ナデナデ、声かけについて
おやつというか、1日のフードの中から、取り出して、スワレを覚えさせるときに使いました。あと、ハウスの中にいるのを退屈しないよう、中にフードを詰めて、転がすと出てくるおもちゃをつかっていました。(1日のフード量の中の少量)
ナデナデは、「いいこいいこ」と言いながら、抱っこして背中をなでたりしていました。ケージの中にいるので、目が合うと名前を呼ぶこともありました。
④散歩について
子犬の首輪はずっとつけっぱなしです。
まだワクチンが済んでいないので、だっこして家の周りを歩く、というのを2度行いましたが、それ以外はありません。
現在、このような状況です。
子供たちが学校が始まり、姿が見えなくなった昨日から、いない間の甘え泣きが始まりました。私がリビングに姿を見せると、泣き始めます。
最初はキュンキュン、という感じだったのですが、そのうち、キャンキャン言いはじめ、それがワンとキャンの中間、のような、ギャンギャンという大きな声で泣くようになりました。
放っておけば、数分でおさまるのですが、私がリビングに行って姿が見えると、また泣き始めるという状況です。
GWで構いすぎたかな、寂しいんだろうなとは思ったのですが、このままだと困るなぁと思い、ネットで検索していたところ堀川さんのホームページにたどり着きました。
昨日より、あおむけ固めを始めています。もともと仰向けにしても抵抗が無い子だったので、本に従って行っています。
リーダーウォークの準備で、リードを首に付けてちょっと歩いたりしてみましたが、最初尻ごみしたり抵抗したけれど、意外に一緒に歩いてきます。すぐ飽きるようですが^^;
まだ子犬は、来たばかり、始めたばかり、で結果を求める段階ではないのですが、ぎゃんぎゃん泣いているときは、声を一切かけないほうがいいのでしょうか?
クンクン言ってるくらいなら放っておいたのですが、ぎゃんぎゃん泣いているときは、静かにすることを教えた方がいいのか、(しーっ、という声かけ?)それとも、やはり放っておいたほうがいいのか? どちらにすべきか迷っています。
長くなってしまいましたが、アドバイス下されば幸いです。よろしくお願いします。
今回は、やはり最初の接し方が上手くなかったです。
犬は最初の接触や過ごし方で、基準値を作ってしまいます。それが悪い癖になり、実行されない時はイライラとストレスになります。
それだけではなく、犬はそういう扱いを受けていく中で、主従関係を誤解するようになっていきます。
完全に主従関係が崩れてしまうと、激しい威嚇や噛み付きで犬に近づくことすらできなくなってしまいます。
先住のゴールデンちゃんと同じ接し方をした・・ということでしたら、そのゴールデンちゃんが特別良い子だったのです。
今回のダックスちゃんが、普通の犬の反応なんです。
さて、もう1週間経ちましたので、接する時間は徐々に増やしていっても良いです。月齢もすでに3か月になっていて、散歩の練習も始めて良いですし運動量も必要になってくる時期です。(本格的なリーダーウォークはまだ無理なので4か月まで待ってください)
そして問題は、「接し方」になります。今までのように、抱っこで猫なで声でナデナデでは、お話したように主従関係が崩れます。
もし、ゴールデンちゃんで問題なかったからといって同じようにやってしまうと、将来とても苦労しますので、ゴールデンちゃんのしつけが楽だったならば、それはもう忘れてください。比較もしてはいけません。
まず今回は、もう一度ご家族皆さんで犬という動物の本質を学んでください。本書とQ&Aサイトを熟読しましょう。
犬のことを良く理解できれば、それだけで意識が変わり、その結果接し方や態度も自然に変わっていきます。自然と身に付くまで、皆さんで指摘し合って修正していきましょう。
犬と接することが悪いのではありません。接し方の問題になります。
「毅然さと主導性」を絶対に保ってください。何気ない接触でも、意味なく猫なで声でナデナデではなく、スワレでもオテでも何でも良いので、何か犬に指示を出して行動させて褒めるようにしましょう。
指示で出来なければ(最初は何もできないので)、こちらから型を作って、指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポンポンで褒めてください。
そういう接し方にしましょう。遊びも同じく、主導型のコング遊びです。
オヤツは使わないでください。普段チヤホヤで悪い関係になっていなければ、ちゃんと型と指示音ジェスチャーの関連付けで犬は覚えてくれます。
褒め方も、大げさはしないで、リーダーらしく静かに堂々と褒めてください。大げさや甲高い声ですと、犬の興奮をあおるだけなのと、成長するにつれて従属的に映っていきます。
さて、ギャン鳴きやワンワン吠えですが、2つ使い分けてください。
大前提としては、今までのようなチヤホヤは止めなければいけません。そして二つやってみてください。
①注意音と首輪の引き上げ
もう3か月過ぎまして、首輪も常時付けているということで、吠えた時は犬をケージから出さずに首輪をつかんで「シ!」の注意音を出しながらチョンと引き上げて注意してください。
甘い態度でしてしまうと、犬が「吠えればかまってもらえる」と誤解しますので、厳しい態度を貫いてください。今回は褒めなくて良いです。
主従関係の誤解(まだ子犬なので理解不足とワガママですが)ですので、
本当はリーダーウォークもしてほしいのですが、まだ骨格がしっかりしていませんので、4か月まで待ってください。
しかし、仰向けと首輪のチョン引きなら大丈夫です。とにかく毅然さを犬に示してください。
クンクン鳴きの段階でしたら、そのまま無視してください。(注意音の関連付けを数日続けたら音で注意しても良いです)
時間がある時は、お部屋にワザと居て、姿を意図的に見せて反復練習しましょう。音の関連付けが出来てくると、シ!の意味が分かって、音だけで止めるようになります。さらに続けて、主従関係も深まってくれば、要求吠えは消えていきます。
犬をジロジロ見るのはいけません。健康管理・食糞防止やオシッコの音出し関連付けのためには犬を監視しないといけませんが、それは横目でチラッと見たり、鏡に映して観察すると良いです。
②布掛けで目隠しする
来客中や家事で手が離せない時もあります。その時は、ケージやクレートハウスに、毛布などの厚手の布(ダンボールでも良いです)を掛けて目隠しすると良いです。巣穴感覚で落ち着く犬が多いです。
静かになったら、少し開けて様子見・・また少し開けて様子見・・・で少しずつ適応させていってください。
【その他】
>呼んでもなかなか来ない・・
↑お散歩やリーダーウォークの練習もかねて、犬にリードを付けて持った状態でコング遊びしましょう。(団らんも)
その中で、スワレ・マテ・コイ・ダセを教えていくと良いです。教え方は本書とQ&Aサイトをご覧ください。
甘噛みも、吠えと同じように首輪かリードをチョンと引き上げながら「シ!」で注意してください。あるいは、噛まれた手を犬の口の中に少し押し込んで「シ!」で注意です。
噛まれて痛くてビクビクしてしまう場合は、ホームセンターで作業用の革手袋を買ってください。500円くらいで買えます。
>お腹をコロンと見せてくれる・・
↑この時には、ゴロンの指示音ジェスチャーを関連付けて褒めておくと良いです。
>だっこして家の周りを歩く・・
↑犬を人間の体の上に乗せると、主従関係を誤解する犬がいます。要らなくなったリュックサックや肩掛けカバンなどに犬を入れて、顔を出させて外を観察させましょう。
それと余談ですが、ゴールデンちゃんだいぶ年ですね。癌に気をつけてください。体中触診して、腫瘍が無いか良くチェックしてください。(もう良性の脂肪腫はいくつかあるはずです)
特に、口の中を毎日綿密に調べてください。灰色っぽい固い突起物やイボに要注意です。上顎の裏やベロの付け根なども細かく見てください。大型犬の癌(特に口の中の癌)は非常に進行スピードが早く、数日で急成長したり転移してしまいます。
老犬用のフードを与え、1時間くらい連続でウォーキングしていただきたいです。(出来れば動物病院でサプリメントも購入)
では、まずは皆さんで「犬の本質を知る」ということからスタートです。本書・Q&Aサイト・メールを熟読されてください・・・