犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬を鳴き止ませる方法を知りたい

質問内容初めて悩みの相談をさせていただきます。

・相談の内容
私が別室にいるときに、吠え続ける(詳しくは後述)。鳴き止ませる方法を知りたい。

・愛犬の犬種、年齢・月齢、性別、(飼い始めてからの年月日数や犬を飼うことになった動機なども)
トイプードル・8か月・オス。生後2か月でペットショップから購入。小学生の娘の希望で飼いはじめました。

・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間
私(妻)40代:在宅勤務のためほぼ一日一緒。夫40代:平日は朝1時間、帰宅後1時間ほど接する時間あり。週末は一緒。娘は小学生:夫と同じくらい。

これまでの経緯:
犬を飼うことに決めた後、堀川さんのHPを発見。ざっと斜め読みし、ケージ&クレートを用意、オヤツはあげないなどを決めて飼いはじめましたが、その時点では細かいことは問題が出てから考えようぐらいで、御書も購入せず、HPも熟読していませんでした。

1か月は散歩や遊びの時間以外はケージの中にいましたが、少しずつ昼間はリビング放し飼いになり、飼いはじめて2か月後ぐらいから夜も放し飼いになりました。これは、ケージにいるときよりリビングで自由にさせた方が、吠えたり興奮したりせずに落ち着いた様子だったからです。それまで早朝の鳴き声に悩まされていましたが、リビングで寝るようになってからそれも収まりました。

ただ、最初厳しく育てようと思っていたのがだんだん適当になり、甘やかしすぎてしまったせいか、7か月近くになって、急に反抗的になり、本気で噛みつこうとするようになったため、慌ててしつけ教室などを調べはじめ、堀川さんの本を買う決意をいたしました。

①スキンシップ・遊び

過去:リビングに放し飼いにしていたころは、犬が寄って来れば撫でたり、タオルの引っ張り合いや追いかけっこなどして遊んでいました。家族も帰宅すると撫でてかわいがっていました。座っている娘の靴下をいつも噛んでいました。娘は嫌がらずにじゃれたり、突然怒り出したりという感じでした。

現在:ケージ飼いに戻し、家ではリードウォークの練習と、スワレ・オテ・オカワリ・フセ・ゴロン→仰向け固めというのを一日に何度かやっています。主人がときどきボール投げ遊びを教えています(ひも付きではありません)。

②どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?

過去:食糞(ずっと悩みでした)、反抗的にうなる、飛び掛かかる、噛もうとする場合は、大声で怒鳴ったり、仰向けに強く押さえつけたり、たたいたりしていました。

要求吠えや甘噛みは、そのうちやむぐらいに考えて、放置していました。

現在:静かにしているときに近寄ってオテ・フセをさせてほめる、やってほしくないことをしたときは「シッ」で注意して、落ち着いて座った時点でほめるようにしています。

ただ、後述のとおり、吠える場合の対処に悩んでいます。

③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?

過去:抱っこ、猫なで声は家族全員、いつもしていました。
オヤツはずっと与えていませんでしたが、6か月目すぎたころから急に手に負えなくなり、すがるような思いで1週間ぐらいしつけするたびにあげていましたが、ますます悪化したので、そのタイミングで堀川さんの本を買い、オヤツを止めました。

現在は、抱っこはなし、猫なで声は極力気を付けていますが褒めるときに出してしまっているかも、オヤツはなし(骨ガムのみ)です。

④散歩は何分、どんなやり方でしたか?

過去:毎日1時間~1時間半、広い公園で一緒に走ったり、ロングリードで自由に散策させていました。ただ、散歩を楽しむというより、リードを引っ張ることと、クンクンしてはマーキングすることに夢中という感じでした。

現在:今はリードウォークの練習に専念しています。1日30分~1時間程度。クンクンさせていないので、マーキングもする機会がなくなりました。ひっぱり癖はまだまだという感じです。もともと元気な子なので、走ることがなくなり、散歩の時間が短くなってストレスがたまってるのではと少し心配しています。

⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

過去:6時半に家族全員起床、同時に犬も起床。すぐに犬のえさやり。→朝出勤前の主人か、日中の空いている時間に私が散歩に連れて行く。→16時に2回目の食事(7か月以降は1日2回食)。→時間があれば、夕方~夜に2回目の散歩。→9時ごろから犬が眠り、私と主人は12時くらいに就寝。ただし、私の仕事が忙しい時は、散歩なしのときもありました。

現在:朝5時ごろ犬が糞をして、鳴き始める。→声が大きくなった時点で耐え切れずにわたしか主人がリビングに行き、糞を始末。→8時前後に1回目の食事。それ以降は過去と同じ。

⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)

悩み:ケージに入れるようになってから、朝早く起こされるようになり、困っています。無視して寝室にいれば本気吠えで泣き続け、近所迷惑なので結局掛布団を持って主人がリビングで残りの1時間寝るという生活になっています。誰かが同じ部屋にいれば、落ち着いて泣かなくなります。ちなみに、要求吠えはありますが、散歩中や来客時などに鳴くことはありません。

飼いはじめのときもケージ飼いで、朝鳴きが激しかったのですが、おそらく早朝にする糞に自分が触るのが嫌だったのではないかと思います(リビングで自由に寝るようになってから落ち着いたので)。最初のころは糞もやわらかく、見に行くと部屋も犬も糞まみれで本当に大変でした。

ただ、今は起こされるとすぐに糞を始末してあげるのですが、その後でも部屋を出ると鳴き続けるので、不安の方が大きいのかなという気がします。

質問:私も主人も、いったん早朝に起きて糞を処理した後に隣で寝てあげるという方法で近所迷惑と睡眠不足を防げるのでそれでもいいかという気になっているのですが、やらない方がいいでしょうか。人間の起床を5時に合わせるというのも考えたのですが、夏ごろは4時ごろ起きていたので、これから起きるのが早くなるのではと懸念しています。

また、ケージ飼いに戻してから、要求鳴きが激しくなり、他の部屋にいるときにすぐに駆けつけて叱った方がいいのか、無視した方がいいのか(近所迷惑を覚悟で)、どちらがよいのでしょうか。

御書を読んだ後、毎回叱る→褒めるというやり方にしてみたのですが、現行犯で必ず叱らなければと焦り、かえって犬を興奮させ、常にイライラするような状況になってしまいました。反省して今は現行犯にこだわらず、ゆっくり近づいて、静かに「シッ」で静止し、泣き止むのを待ってから部屋を出るというやり方に変えたのですが、忍耐強く接することが構いすぎに移ってしまったのか、早朝だけでなく、日中部屋を少し出るだけで鳴くようになってしまいました。

また、私が在宅勤務で家にずっといるために、それが要求吠えを助長させているのなら、日中に外出した方がよいのかもと思ったのですが、どう思われますか。

逆に、トイレのしつけもきちんとできていないので(トイレには最初からできるが、音との関連付けができてなくて、させたいときにされられない。うんちを1日5~6回するので、食糞を防げない)、いっそのこと今の時期は付きっきりで見張り、しつけに専念した方がいいのかもと思ったりもします。

長くなりましたが、何か助言いただけると助かります。よろしくお願いいたします。

 

返答内容

まず全体的な接し方や意識設定については、もうお間違いにお気付きになられましたので、今回はクドクド申し上げません。

でも、正直申し上げれば、今までは全部間違いでした(笑)

それは事実ですので、受け止めていただいて、絶対に直していきましょう。

ただし、全体的に激変はいけません。数日間していたことを変えるのならば良いのですが、もう半年くらいの習慣ですので、激変すると犬にも飼い主さんにもお互いストレスになります。

あまりにも激変して厳しくなりすぎると、犬も理解できずパニックになるだけです。

毎日少しずつ変えていけば良いのです。

全体的な接し方の間違いは、Q&Aサイトにたくさん載せてあることですので、それは必ずご家族で勉強していただいて、家族会議でルールを決めて一貫していきましょう。

さて当面の問題の要求吠え・無駄吠えですね。お話したように、少しずつケージに居させる練習をしていきましょう。

まず、そのお話の前にゴハンのタイミングです。

今は「早朝と夕方」のパターンですね。これが要求吠えの要素にもなっています。朝お腹が空いて起きる・・興奮でウンチを漏らす・・空腹とウンチでさらにイライラ興奮して吠える・・

とういう側面があります。

そこでゴハンのタイミングを全体的にずらしましょう。(早朝の散歩もしないこと)

ゴハンは昼と夜にしましょう。そうすれば、朝の空腹も避けられますし、早朝に食べるという習慣も無くなります。さらに排便のタイミングも変わります。

それと気になるのは、この月齢で排便の回数が5・6回ということで、ちょっと多すぎます。これは興奮の要素が多いからです。

放し飼いやチヤホヤの接し方を少しずつ変えていきましょう。

それと、これから成犬になっていきますが、環境(接し方含む)が整い落ち着きが出てくれば、排便回数は減っていきます。(1回から3回に)

また空腹にもイライラしにくくなりますので、しつけもやりつつ、子犬の成長も待ってあげないといけません。


さて、クレートトレーニングですが、「今日は10分×3回、明日は5回、来週は20分×6回・・・」というふうに少しずつ増やしながら、徐々に適応させていきましょう。

その中で吠えた場合ですが、2パターンを併用してください。

まず忙しい時(夜寝る時)は、ケージやクレートに犬を入れて、そこに厚手の布を掛けて目隠ししてください。毛布などが良いです。

暗くしてあげると、巣穴感覚で本能で落ち着き、静かになりやすいです。吠え止んでも急に全部開けずに、数センチ開けて様子見・・また数センチ・・というふうに徐々に慣らすと良いです。

布掛けでも変わらない・・あるいは時間がある時は、その場でリーダーウォークしましょう。

厳しい態度で無視しながら、リーダーウォークを始めてほしいのですが、その時に「シ!・・シ!・・シ!」という注意音を出しながらやると良いです。

定着してくると、別室で吠えた時に「シ!」の注意音で止めるようになりますし、それも定着してくると吠え自体もしなくなっていきます。

ただし、甘くやってしまうと、「吠えれば来てかまってもらえる」という誤解になりやすいですし、シ!の指示音を教えても主従関係が出来ていないと犬は理解しようともしません。

犬のしつけは全てつながっています。だから環境や普段の何気ない接し方から全体的に取り組まないといけないのです。

では今日は以上ですが、Q&Aサイトには朝鳴き(無駄吠え・要求吠え)の記事がたくさんありますし、接し方のお話は色んな記事でお話していますので、必ず全体的に目を通してください。

基盤である関係作りが出来ていないと、対処法だけでは必ず崩れてしまいます。それはもうお分かりいただいていると思いますので、これからご家族皆さんでしっかり学んで続けていきましょう・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針