犬のしつけがQ&Aで分かる!

朝の出勤時に吠える子犬のしつけ

質問内容約3ヶ月のポメラニアンとシーズのミックス犬を飼い始めて2週間近くになります。

一人暮らしの私は仕事に行っている間(7:20-17:20)はお留守番になります。

1、お留守番時の行動範囲について
最初はワンルームのキッチンとバスルームの間をケージで道を作り行き来出来るようにしておりましたが、色んなしつけの仕方をウェブで見るとケージとハウスをくっつけた位の大きさで、おトイレのしつけをしていった方がいいと書いてあったので、行き来できる範囲を狭めようかと思っております。

テキストに載っていた写真(ハウスとケイジ)と同じくらいの大きさであれば10時間近く留守番でも大丈夫でしょうか?
写真を添付いたしますので、アドバイスいただけたら幸いです。

2、おトイレのしつけですが、写真のようにカーペットに直接オシッコしないため、シートをハウスとクッションが置いてない場所にも敷き詰めていると、その部分でもオシッコとウンチをします。

そのシートの上でおトイレをやっている最中にケージを開けて、トイレに連れて行くべきですか?

私が居る時には出来ますが、10時間の留守時には出来ないので、気長にトイレでやってくれるように私が居る時にだけでも
ケージを開けてトイレに連れて行くようにした方が良いですか?

3、私が外出する際に吠える率が高くなってきています。少しずつ留守時間を増やしていった訳ではなく、1日目から10時間のお留守番で、最近は私が外出する時には吠えて大変です。(ご近所さんに迷惑をかけてしまう)

今日から約10日間仕事がお休みなので、集中的に犬のしつけをして、トイレだけでも学んでくれたら少しずつ行動範囲を広げる事が可能かと思います。

お手数ですが、上記のアドバイスをお願い致します。

 

返答内容

まず居場所ですが、普段の居場所に運動場は要りません。夕方以降、遊び・運動・散歩・団らんができるわけですので、それで十分です。そして、飼い主さんがメリハリを付けて主導してそれらをすることが大切なのです。

犬の普段の居場所は、「暗くて狭い巣穴の感覚」が良いのです。

広いということは、その分だけテリトリーを守るための神経もエネルギーも使うわけです。つまりストレスになるわけです。ですので、本来はクレートハウスだけのほうが良いのです。

ただし、犬も動物ですし、本来は人間よりも尿管が緩くてコントロールも上手くないですし、さらに子犬なわけです。

いつでもすぐトイレに行けて、水が飲める環境にしないといけません。留守番が長いのならなおさらです。

↓ですので、これをしてはいけません。
>少しずつ行動範囲を広げる事が可能かと・・

↓大丈夫ですので、このようにしてください。
>テキストに載っていた写真(ハウスとケイジ)と同じくらいの大きさであれば10時間近く留守番でも大丈夫でしょうか?・・

ただし、本当は今の月齢の子犬には10時間の留守番は長すぎます。それは行動範囲の問題ではなく、食事の問題です。

まだ幼いので、血糖値のコントロールが上手くできず、エサの時間の間隔が長すぎると低血糖になります。できれば、4か月過ぎるまでは、いったんお昼に帰宅していただいて、エサあげとトイレの片ずけができれば一番良いです。


私の理解力が乏しくて申し訳ございません。実はご質問2の意味が分かりませんでした。

本書の写真のように、ケージ内にトイレを置いていつでも出来るように癖付けしていただきたいのです。留守番の際にガマンさせないで排泄できる・・そういう環境と犬のしつけを普段から想定して、行っていただきたいのです。

トイレのしつけをもう一度、本書と共にQ&Aを熟読していただきたいと思います。

吠えですが、ちょうど長期休暇ということで集中的に練習していきましょう。

いつも通り出勤する準備をして、「出かけるふり」を演出してください。犬は興奮で吠えますので、吠えた瞬間「シ!」などの注意音を出し、犬の口を閉じてください。

そして、そのままリードを付けてケージから出し、「シ!・・シ!・・シ!」でリーダーウォークを行います。

1・2分したら無言でケージに入れましょう。

そして、また出かけるフリをしましょう。また吠えたら注意音で口閉じです。注意したら無視してみてください。

そこで吠えたらまたリードを付けてケージから出し、「シ!・・シ!・・シ!」でリーダーウォーク・・・これを繰り返してください。

決して、子供をあやすような態度や声掛けをしてはいけません。厳しい表情と声で毅然と教えてください。

そして、朝の過ごし方の注意点ですが、必要な世話以外一切かまわないことです。エサを与え水を与えトイレの世話をする・・声掛けナデナデや挨拶などはしてはいけません。

それから、帰宅時も注意です。直ぐかまったり声掛けしたりしないようにしましょう。

朝も帰宅時もそうですが、かまってしまうことによって、留守番時とのギャップが大きくなってしまうわけです。そのギャップがストレスになるのです。帰宅後10分後くらいから少しずつ距離を詰めたり接触してください。

犬に留守番を長くさせている飼い主さんほど、「日中かわいそうな思いをさせているから・・」という理由で、家に居る時にベタベタ・チヤホヤしてしまいます。

しかし、それはギャップを大きくしているだけなのです。その分、犬のストレスも大きくなります。

今回は、サポート要領にある項目をお知らせいただけませんでしたが、家に来てからの接し方はいかがでしたでしょうか。おそらくチヤホヤされていたんじゃないでしょうか。

犬は最初の接触で基準値を作ってしまうので、かまわれることが癖になれば、当然それがされない時にストレスを感じ、要求してきます。主従関係も崩れます。それが今回の吠えです。

本来は、家に子犬を迎えたら一週間くらいはケージからも出さないで、かまってはいけないのです。

せっかくこの連休を楽しみにされていたかもしれませんが、今回はちょっとガマンしていただいて、朝の吠えのしつけ練習を徹底することと、なるべく平日とのギャップを作らないように、日中お出かけされたり別の部屋に居て犬をかまわないことです。

最低限の世話と、排泄時の指示音の関連付けくらいにしておいてください。

そして夜の時間帯に、主導型の遊びでもしながら、関係作りと物事の教えを通した犬のしつけを行ってください。

では今日は以上ですが、とにかく今の月齢は幼すぎるんです。知能が低すぎますので、教えても教えてもなかなか結果は出ません。

でも、チヤホヤ甘やかしてしまうとズル賢くなったり関係が崩れる・・という難しい時期なんです。これから成長に伴っていろんな変化が出てきます。

1歳くらいまでは、「大変なのが普通なんだ」と思われて、理解してあげることです。今は淡々と教えながら犬の成長を待たないといけない時期です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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