犬のしつけがQ&Aで分かる!

餌をあげる時あげた後に吠える犬のしつけ

質問内容
犬に餌をあげる時、あげたあとも吠えられて困っています。(餌はサークルの中に置きます)

近寄っても、視界に入っただけでも吠えられます。餌を食べない時、残す事が多く、取ろうとすると唸ったり吠えたり、噛み付いてきます。母や私は何回か噛まれ、怪我をしました。

餌が残っている限り吠え続けるのでなんとかしたいと思いました。先々週からリーダーウォークを始め、以前より引っ張らなくなったように思います。

ですがまだ吠え癖が治らず、時間がかかることは分かっているものの、餌の時間が憂鬱でなりません。また、母や父が犬のしつけにあまり協力的でなく、今からでは遅い、面倒と言ってやってくれません。

散歩は私が係になっているのですが、私一人が毎日リーダーウォークをした所で良い結果になるのでしょうか?
やはり家族全員の接し方を変え、交互に散歩に行きリーダーウォークをしていった方がいいでしょうか。それと、餌をあげる時、さげる時のアドバイスなどあったら教えて下さい。

ミニチュアダックスフント7歳、オス

1、「いってきます」や「ただいま」のなでなで、声かけ、その他の時でも話しかけたり、撫でたりしていました。

2、散歩の時以外はサークルから出さないので遊びはやったことがありません。

3、チャイムがなったり電話がきた時に吠えるので「こら!」や「ダメ!」と言っています。ご飯をあげる前に「お座り」や「待て」をさせ、散歩の途中で「お座り」「伏せ」をやります。

4、おやつはあげませんでしたが、なでなで、抱っこはよくやっています。

5、散歩は20分~30分で、殆ど犬が主導。立ち止まって動かなくなったり、他の犬に吠えたりしてました。

6、朝6時に散歩、そのあと餌、夕方5時に散歩、私達のご飯の後に餌をあげています。

リビングにサークルが置いてあり、中にトイレシートをくっつけています。散歩の時以外はそこで過ごします。トイレのしつけができていないので、後ろと前にトイレシートを敷いています。トイレシートの上で寝ることもあるのでトイレのしつけもしないといけませんね...


返答内容
まず今回は、あせらず激変しないように少しずつ展開していく意識にされてください。ダックス君からしてみたら、長年の習慣も関係もあります。今までチヤホヤされてきて、急に厳しくされると理解できず反発するだけになってしまいます。

無理せず結果を急がず、じっくり進めていきましょう。まずはご家族の意識改革からです。それをしないで表面的な手法だけ上塗りしても結果は出ませんので、それだけお忘れないよう意識してください。

さて、接し方そのものは何が間違っていたか、もうお気付きになられているので細かく申し上げませんが、「ナデナデ抱っこはする・・でも遊びはない」ということを逆にしてください。

声掛けナデナデ抱っこという行為は、多くの犬にとって関係を誤解させてしまう従属的な接し方になります。まずそれは止めることなのですが、接することが悪いのではなく、「主導」で接してほしいのです。

主導型のコング遊びも良いですし、何気ない接触も意味なく声掛けナデナデ抱っこではなく、スワレでもオテでも良いので何か犬に指示を出し行動させポンポン褒める・・指示で出来なければ型を作ってあげて指示音ジェスチャーの関連付けで褒めて教えてあげる・・。

そういう接し方ならスキンシップも出来ますし、遊び・運動も出来ますし、主従関係も作れるわけです。いつでもどこでも毅然さと主導性を保つことを意識してください。

ですので、「散歩だけリーダーウォークすればいい」という感覚ではなく、いつでもどこでも「吠えたらリーダーウォーク」にしてください。「吠えなくても挨拶代りにリーダーウォーク」でも良いです。

ケージから出して遊ぶ際は、犬にリードを付けて持つ癖にしてください。犬の暴走やトイレの失敗も防げますし、吠えたり噛んだりしたらすぐその場でリーダーウォークに移行できます。

では、本題に入りますが、まずリラックスできる準備をしましょう。

噛み癖がありますので、作業用の革手袋をホームセンターで買ってくると良いです。500円くらいで買えます。犬に噛まれることをビクビクしていると、犬が見下したり、飼い主さんの緊張興奮が犬に伝播してあおってしまうことがあります。

慣れるまでは手袋に反応することもありますが、数日見せたり匂いを嗅がせれば慣れます。

犬と接する時は、しばらく手袋装着でリラックスできるようにしてください。

エサを準備する前に、手袋をして犬にリードを付けておきます。そして、エサをケージに入れると同時にリードを持ち、ケージの扉は開けておきます。

そのまま犬が吠えずに食べれば、何も言わずに無視して食べさせればいいのですが、吠えた瞬間「シ!」の強い指示音と同時にケージから犬を出しリーダーウォークをしてください。

「シ!・・シ!・・シ!」の指示音を出しながら、お部屋で毅然とリーダーウォークを少ししてください。スワレをさせ、出来たらケージ内に入れ食べさせます。

スワレの時点でまた吠えるなら、リーダーウォークを再開します。同じく、ケージに入れ食べ始めてもまた吠える場合も、リーダーウォークを再開します。

というふうに教えていただきたいですが、いきなりエサの時間にそれをガツンとすると急すぎる感じもありますので、エサの時間にやる前に、まずは携帯の着信音を出してみるとか、玄関チャイムを鳴らして練習を数回やってから、エサの時間に・・というふうにやってみてください。

犬にリードを付けケージから出し、少し遊んでからでも良いです。携帯の着信をわざと出して、犬が吠えたらすぐリーダーウォーク・・。あるいは手袋をしていますので、口閉じで教えても良いです。ただ、噛み癖が強く残っている段階ではリーダーウォークが良いでしょう。

当面やるべきことをまとめますと、まずは意味の無い声掛けナデナデ抱っこを止め、何気ない接触も常に毅然さと主導性を意識すること・・リードを付けて主導型のコング遊び・・リーダーウォーク・・音出しやエサの時間での直接の教え・・。

という流れでいきましょう。変化が出てきたら、仰向けもチャレンジしてください。そして、それも出来るようになってきたら、他のご家族からも仰向けに少しでも良いので参加してもらいましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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