犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで吠え方の種類や違いと原因・解決法

m1.pngもうすぐ5ヵ月になる外飼いの柴犬ですが、最近になって来客者に吠えるようになってしまいました。

今まで吠えなかったお隣の人にまで、近づくと吠えてしまいます。

今日は、お客さんが来たときに外にいたので、抱っこをしていたら吠えなかったのですが、降ろしたとたんに吠え出しました。

でも新聞配達や宅急便、郵便配達の人には吠えません。あと散歩の時にも誰にも吠えません。

どの基準で吠えるのかが分からないです。

近所の人は何度も会わせて、かわいがってもらっているのにどうしてなのでしょう?
どうみても喜んでいるのではなく威嚇しています。

吠える犬には、どういうしつけをしたら良いでしょうか?


m2.png段々と成犬へと変化していきますので、犬特有の権勢本能なども出てきますが、落ち着いて犬のしつけをしていきましょう。

では、吠える犬のしつけのお話になります。「威嚇吠え」ということですが、実際に威嚇している可能性もありますし、威嚇に見えてもそうではない場合など、吠え方の違いや種類・原因も色々ありますので、両方お話していきます。

本来は近所の人に頻繁に会わせて社会化をしていれば威嚇する要素はないのですが、例えば外飼いということで、通りかかる子供がチョッカイを出している、あるいは犬嫌いの人が威嚇しているなどしていて、それで段々吠えるようになる・・ということは実際にあります。

他には、飼い主さんを独占したくて、飼い主さんと仲良くする人が面白くなくて怒る場合もあります。

(しつけは最後にお話しします)。

そしてもう一つは、威嚇に見えても実際には威嚇ではない場合も多いです。

本当に怒って威嚇する場合は、犬はワンワン吠えはほとんどしないで、ウ~と静かに唸って歯をむき出します。

一方、歯のむき出しはなく、口を細めて「ウ~、ワンワン」というパターンの場合は、ウ~と唸るので一見威嚇に見えるのですが、興奮吠えだったり、要求吠えだったりすることがあります。

高揚した甲高い声でおしゃべりすると、犬はとても嫌います。人間の興奮も体臭(例えば興奮によるアドレナリンなど)の変化で伝播します。

それから、ご近所から可愛がってもらうと、それが癖になって要求吠えすることもよくあります。いろんな人に会わせて社会化することは大切なのですが、その人たちがただ単に「可愛い、可愛い」だけでかまってしまうと、犬の癖になります。

以前の我が家の実際の例です。私と別居の弟夫婦がよく家に来るのですが、犬をよくかまう弟には吠えます。ウ~ワンワンという吠え方です。一見威嚇のように見えるのですが、弟が犬をなでるとすぐ吠えるのを止めます。結局この吠えは、興奮と、かまってほしい要求吠えだったわけです。「挨拶しろ!早くかまってくれ!」とでも言いたげに、怒っている感情も含まれるでしょう。

弟は私の犬が好きで、以前私が留守の時などよく散歩などしたりして、かまっていたようです。

一方、弟の妻は犬は好きなようですが特にかまうこともなく淡々としているので、犬は興奮することも吠えることもありません。弟夫婦の子供たちにも今は吠えません。

弟には、あまりかまい過ぎないように言ってますが、母と同じでついかまいたくなるようです。また、私の指示ですぐ吠え止むので問題はないのですが、私も常に監視できるわけではないので、このことからもやっぱり犬と接する人々全員が一貫して犬のしつけをするべきだ・・ということが分かります。

では、実際の吠える犬のしつけポイントですが、3つです。

1、まずは今まで通り、多くの人や犬に会わせることは重要です。社会化=慣れです。

2、ただし、ご近所やご友人などから、かまい過ぎないようにしてもらうことです。抱っこ・ナデナデ・声掛け、ではなく無視でもいいですし、あるいはスワレ・マテなど指示してもらって、出来たら頭や肩をポンポンとたたいて褒めてもらう程度が良いです。

結局はご家族でやっている犬のしつけと同じことなんですね。興奮して高揚したおしゃべりをしない・・ということも同じです。

3、あとはやはり現行犯で、型と音とジェスチャーで何度も教えることが重要です。「ダメ!」としっかり伝え、口を手で閉じ「シ!」の合図とジェスチャー。そして解放して褒める・・吠えたらまた同じことの繰り返しです。

それから物理的な要素もあります。犬小屋の目の前を来客が通るようですと、犬もストレスや興奮しやすいです。また、外飼いで直接のつなぎ飼いですと、犬のストレスはさらに増します。

それから、もうお分かりと思いますが、どんな教えも主従関係がないと犬は言う事を聞こうとしません。褒めても叱っても無反応になってしまいます。

抱っこ癖がついているようでしたら、止めましょう。まだまだ生後5か月ですから、主従関係も犬のしつけもこれからです。成長期の真っ盛りですから、いろんな変化も大きいです。冷静に淡々と毎日続けましょう。

散歩、ボール遊びによるストレス解消もしっかり行ってください。
では頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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