吠える子犬のしつけ方・名前を呼んでも一切反応しない
ボロニーズ(白色)、生後76日目オスを、ボロニーズ専門のブリーダーから購入しました。
家族は、妻と私の夫婦二人だけで、犬を飼うのは初めてです。
妻は、買い物などで外出する以外は在宅しており、私は昼間の仕事で、夕方からは基本的に在宅しています。
飼うようになった動機は、犬か猫を妻と飼おうと考えていて、人に懐きやすい方の犬を選んで、自宅の近所に、ボロニーズ専門のブリーダーがいたので、そこに連絡をしました。
飼育環境は、自宅の廊下の空きスペースに、サークル(90×60センチ)を設置し、その中にハウスと水やり、メッシュカバー付きトイレを入れています。
窓を開ければ、外気の入れ替えや外の景色を見せることができます。
名前は「●●」にしました。ブリーダーは別の名前で呼んでいたようですが。
今回、相談したい問題は、一日に何度も吠えること、あお向け固めの方法、名前を呼んでも一切反応しないことです。
犬を自宅に連れてきた1日目(5日)は、初心者で何も分からずに、犬の名前を呼び、妻と交代でずっと「抱っこ」をしていました。
ブリーダーが「抱っこが大好きな甘えん坊ですので、いっぱい抱っこしてあげてください」と言われていたので、その通りに膝の上に乗せて、よしよし、なでなでをしていました。
最初は、自宅の居間に前記サークルを設置し、いつも私たちが犬を見れるようにしていました。
その夜は、ブリーダーから指示されたごはんを出して、犬が食べてから、また私たちが犬を抱っこしてからサークルに入れて寝ました。夜中に、クーンクーンと少し鳴いていました。
そして、2日目の朝からクーンクーンと鳴き始めたので、すぐに抱っこしてあげました。犬に触れたり、抱っこしてあげると、鳴き止んで落ち着きました。
それから、犬に話しかけて、サークルに戻してから、しばらくすると、クーンクーンと鳴き出し、ついに「ワン!」と吠えたのです。
私たちは、ブリーダーから「吠えたことはありません」と聞いていたので、訳が分からず、驚いてしまいました。一応、事前に犬の飼育本を何冊か読んで、「吠えたら無視する」と書いてあったので、叱ったりせず無視しました。
私たちが居間を出て10分くらい経つと、犬が鳴かなくなったので、居間に戻り、また犬をサークルから出して、よしよしして抱っこしてあげました。
その夜、また私たちが構ってあげた後、サークルに戻すと同様に吠え始めたので、無視しました。
吠えが収まり犬がハウスに入ったので、私は寝かせようと思い、サークルに大きなシーツを被せました。
すると、また吠え始め、今度は唸ってきました。シーツで見えなかったのですが、後で見てみると、ハウス内のタオル3枚を全部ハウスの外に出して、大荒れの状態になっていました。
その状況には私たちも驚いたので、犬に話しかけて抱っこしてあげると、次第に落ち着いてきたため、再度サークルに戻したら、ハウス内で寝ました。
3日目も、吠えては抱っこするの繰り返しでしたので、その夜に、居間から直接見えない廊下の空きスペースにサークルを移動させました。
その後は、夜は21時頃には寝て、朝は6時頃に起きて、夜鳴きはありません。ごはんは、1日3回おおよそ決まった時間に、ブリーダー指定のドッグフードを30グラム出しています。
あまり食欲はなく、1日2回食の日もありました。(本日7日目にして、やっと3回完食しました。)おやつは与えていません。
おしっこは、トイレシートの上でしており、ウンチもほぼシートの上です。ウンチは硬くて、今まで下痢はありません。
散歩は、まだしたことがありません。自宅内は居間と廊下しか見せていません。
首輪は、嫌がらずにつけることができました。今は、昼間だけ首輪をつけています。
うちの犬は、私たちから抱っこしたり構ってあげたりされている間は、尻尾を左右に振り、一切鳴きません。
しかし、サークルに戻すと、犬は水を払う時のように全身を一回震わせて、クーンクーンと鳴き出します。そのまま、私たちが構わないと、今度は「ワン、ワン」と吠え始めるのです。
子犬の間(生後6ヶ月でしょうか?)は、吠えるのを止めさせることはできないのでしょうか。
いわゆる要求吠えを止めさせるのは、無視しか方法がないのでしょうか。
私は、犬を飼うことには賛成していますが、昔から犬に興味がなく、基本的に吠える犬は嫌いだったので、うちの犬が吠えることに非常にストレスを感じてしまいました。
クーンクーンと鳴くのは子犬だから仕方がないと思いますが、どうにかして、吠えないようにしたいと思い、堀川様の「絆」を購入しました。
妻と一緒に何度も読んでいます。子犬なので、まずは「あお向け固め」から実践しています。
犬をサークルから出して、すぐ横の床に毛布を敷いて、あお向け固めを数回やりました。
長時間は無理なので、数分で止めてサークルに戻しました。すると、すぐに吠えるので、また繰り返しました。
あお向け固めは、サークル内で行うのが適切でしょうか。サークルから犬を出して、近くの床で行っても良いでしょうか。
更に、甘噛みをする時は、すぐにあお向け固めをして「いけない」と言い、動きが落ち着いたら離して「よし!」「ポンポン」をしました。
堀川様ご指摘の通り、何度も根気強く続けるしかないと分かってはいるのですが、今の「吠える状態」がまだ当分続くと思うと、私のストレスが増大しています。
また、近所の迷惑も考えると、これ以上、吠えさせる訳にはいきません。
飼った初日から、抱っこ、よしよし、なでなで等で甘やかしたのが、いけなかったのでしょうか。
「吠えている犬を吠えない犬にする方法」を、どうか教えてください。
また、犬に「●●」という名前をつけようと決めて、褒める時に「●●、よし!」と言っていますが、時々私が「●●」と呼んでも、全く反応しません。
名前の反応は、特に気にしなくてもいいのでしょうか。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。長文にて失礼いたしました。
家族は、妻と私の夫婦二人だけで、犬を飼うのは初めてです。
妻は、買い物などで外出する以外は在宅しており、私は昼間の仕事で、夕方からは基本的に在宅しています。
飼うようになった動機は、犬か猫を妻と飼おうと考えていて、人に懐きやすい方の犬を選んで、自宅の近所に、ボロニーズ専門のブリーダーがいたので、そこに連絡をしました。
飼育環境は、自宅の廊下の空きスペースに、サークル(90×60センチ)を設置し、その中にハウスと水やり、メッシュカバー付きトイレを入れています。
窓を開ければ、外気の入れ替えや外の景色を見せることができます。
名前は「●●」にしました。ブリーダーは別の名前で呼んでいたようですが。
今回、相談したい問題は、一日に何度も吠えること、あお向け固めの方法、名前を呼んでも一切反応しないことです。
犬を自宅に連れてきた1日目(5日)は、初心者で何も分からずに、犬の名前を呼び、妻と交代でずっと「抱っこ」をしていました。
ブリーダーが「抱っこが大好きな甘えん坊ですので、いっぱい抱っこしてあげてください」と言われていたので、その通りに膝の上に乗せて、よしよし、なでなでをしていました。
最初は、自宅の居間に前記サークルを設置し、いつも私たちが犬を見れるようにしていました。
その夜は、ブリーダーから指示されたごはんを出して、犬が食べてから、また私たちが犬を抱っこしてからサークルに入れて寝ました。夜中に、クーンクーンと少し鳴いていました。
そして、2日目の朝からクーンクーンと鳴き始めたので、すぐに抱っこしてあげました。犬に触れたり、抱っこしてあげると、鳴き止んで落ち着きました。
それから、犬に話しかけて、サークルに戻してから、しばらくすると、クーンクーンと鳴き出し、ついに「ワン!」と吠えたのです。
私たちは、ブリーダーから「吠えたことはありません」と聞いていたので、訳が分からず、驚いてしまいました。一応、事前に犬の飼育本を何冊か読んで、「吠えたら無視する」と書いてあったので、叱ったりせず無視しました。
私たちが居間を出て10分くらい経つと、犬が鳴かなくなったので、居間に戻り、また犬をサークルから出して、よしよしして抱っこしてあげました。
その夜、また私たちが構ってあげた後、サークルに戻すと同様に吠え始めたので、無視しました。
吠えが収まり犬がハウスに入ったので、私は寝かせようと思い、サークルに大きなシーツを被せました。
すると、また吠え始め、今度は唸ってきました。シーツで見えなかったのですが、後で見てみると、ハウス内のタオル3枚を全部ハウスの外に出して、大荒れの状態になっていました。
その状況には私たちも驚いたので、犬に話しかけて抱っこしてあげると、次第に落ち着いてきたため、再度サークルに戻したら、ハウス内で寝ました。
3日目も、吠えては抱っこするの繰り返しでしたので、その夜に、居間から直接見えない廊下の空きスペースにサークルを移動させました。
その後は、夜は21時頃には寝て、朝は6時頃に起きて、夜鳴きはありません。ごはんは、1日3回おおよそ決まった時間に、ブリーダー指定のドッグフードを30グラム出しています。
あまり食欲はなく、1日2回食の日もありました。(本日7日目にして、やっと3回完食しました。)おやつは与えていません。
おしっこは、トイレシートの上でしており、ウンチもほぼシートの上です。ウンチは硬くて、今まで下痢はありません。
散歩は、まだしたことがありません。自宅内は居間と廊下しか見せていません。
首輪は、嫌がらずにつけることができました。今は、昼間だけ首輪をつけています。
うちの犬は、私たちから抱っこしたり構ってあげたりされている間は、尻尾を左右に振り、一切鳴きません。
しかし、サークルに戻すと、犬は水を払う時のように全身を一回震わせて、クーンクーンと鳴き出します。そのまま、私たちが構わないと、今度は「ワン、ワン」と吠え始めるのです。
子犬の間(生後6ヶ月でしょうか?)は、吠えるのを止めさせることはできないのでしょうか。
いわゆる要求吠えを止めさせるのは、無視しか方法がないのでしょうか。
私は、犬を飼うことには賛成していますが、昔から犬に興味がなく、基本的に吠える犬は嫌いだったので、うちの犬が吠えることに非常にストレスを感じてしまいました。
クーンクーンと鳴くのは子犬だから仕方がないと思いますが、どうにかして、吠えないようにしたいと思い、堀川様の「絆」を購入しました。
妻と一緒に何度も読んでいます。子犬なので、まずは「あお向け固め」から実践しています。
犬をサークルから出して、すぐ横の床に毛布を敷いて、あお向け固めを数回やりました。
長時間は無理なので、数分で止めてサークルに戻しました。すると、すぐに吠えるので、また繰り返しました。
あお向け固めは、サークル内で行うのが適切でしょうか。サークルから犬を出して、近くの床で行っても良いでしょうか。
更に、甘噛みをする時は、すぐにあお向け固めをして「いけない」と言い、動きが落ち着いたら離して「よし!」「ポンポン」をしました。
堀川様ご指摘の通り、何度も根気強く続けるしかないと分かってはいるのですが、今の「吠える状態」がまだ当分続くと思うと、私のストレスが増大しています。
また、近所の迷惑も考えると、これ以上、吠えさせる訳にはいきません。
飼った初日から、抱っこ、よしよし、なでなで等で甘やかしたのが、いけなかったのでしょうか。
「吠えている犬を吠えない犬にする方法」を、どうか教えてください。
また、犬に「●●」という名前をつけようと決めて、褒める時に「●●、よし!」と言っていますが、時々私が「●●」と呼んでも、全く反応しません。
名前の反応は、特に気にしなくてもいいのでしょうか。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。長文にて失礼いたしました。
頑張っておられますね(^_^)
>飼った初日から、抱っこ、よしよし、なでなで等で甘やかしたのが、いけなかったのでしょうか・・
↑もちろんこれもあるのですが、今回の状況から考えますと、仕方ない部分もありました。
本来は、子犬が家に来た最初の一週間は、安静にさせたほうが良いです。
親兄弟と引き離されて、まったく別の環境に来ましたので、とても強い緊張興奮ストレスを抱えています。
ケージから出してウロウロさせたり、ベタベタ触ることで、その緊張興奮ストレスをあおってしまい、免疫力が落ちたりしてしまいます。
そして、犬は相手との最初の接触を基準値にしますので、チヤホヤ・ベタベタが基準値になりますと、それが実行されない時にイライラして要求したくなるわけです。
ですが、まだ幼いこともありますし、ブリーダーさんがかなりアットホームなタイプの育て方で、ショップ経由ではなく直で来ましたので、あまりそれとギャップが大きすぎると、子犬が適応できませんので、仕方ない部分がありました。
良いブリーダーさんは、譲渡する前に一頭でケージで過ごせるように練習してくれる方もいらっしゃいますが、面倒なのでやってくれる方はごく少数です。
かと言って、今回のブリーダーさんが根本的に悪かったわけではありません。
密接に接してあげると、人との信頼関係がしっかりできた良い子になります。でもやり過ぎるとワガママや分離不安症が問題になります。
反対に、あまりにも閉鎖的に育てて人と接触が無いようなブリーディングをすると、人に怯えたり、攻撃的になったりと、人間になじめない犬になってしまいます。
どんなことも、メリット・デメリット両方あります。
さて今回の吠えですが、しつけ方は色々あるのですが、今回の状況からして、そのやり方の強弱が難しいです。
最初の数日でベタベタしてきましたので、そこから激変するのも子犬にとってストレスが大きいです。
ベタベタ→吠える→厳しいしつけ→ベタベタ→吠える・・・というギャップが大きいので、子犬が耐えられないのです。
そのご家庭の家庭環境や価値観は、それぞれあります。
もし本当に、「留守番もさせたいし、誤飲事故も防ぎたいので、見れない時間帯はケージ内に居させたい」という方針であれば、やっぱりトレーニングすることと、ギャップを大きくしないように、普段の接し方も全て見直さないといけません。
そういう前提でお話ししていきます。
まず、普段の接し方は、無視だけが良いわけではありません。
それだけでは関係作りも出来ませんし、指示行動なども覚えられません。
かと言ってベタベタ・チヤホヤでは、留守番時とギャップが大きくなって犬が耐えられなくなってしまいます。
遊んだり団らんもたっぷりしていただいて、でもその中では、『毅然さと主導性』を一貫していただきたいのです。
例えば、コングを転がす前に、スワレ・マテの型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めて教えてあげて、その後にコングを転がしてあげる・・・
犬にはリードを着けて持っておいて、犬がコングをくわえたら、ご自分の足元を指差しながらリードで誘導してコイ(呼び戻し)を教える・・・
という感じです。
遊び・運動・発散・スキンシップ・物事の覚え・主従関係作りの要素が入っています。
さてそれに関連してですが、子犬が来たばかりで、しかも名前だけ呼んでも覚えることはできません。
まだ知能が低すぎる時期でもありますが、名前を覚えるには、何かの指示行動と関連付けが無いと犬には意味が分かりません。
例えば、スワレ・マテ・コイの指示音の前に犬の名前を追加したり、指示音ジェスチャーで褒める時に犬の名前も必ず入れたりすることです。
行動したり褒められたりする時に自分の名前を関連付けられることで、それを繰り返されることで、犬はやっと理解できます。
また、それは子犬で数日で覚えられるものでもありませんので、すぐの結果は期待しないことです。
それと注意点は、叱る時に絶対に犬の名前を呼んではいけません。
仰向けですが、どこでいつやってもかまいませんが、今の段階では、「遊びの一つとしてゴロンを教える」というくらいが良いです。
今回の「吠えを止めさせるために仰向けする」という感覚は持たないほうが良いです。
今の段階では、
・そっとしておく
↓
・布掛け目隠し
というだけにされたほうが良いです。
まだ幼すぎて知能が低いのと、骨格が弱いのと、かまわれ癖がついているからです。
もう少し成長したら
①そっとしておく
↓
②布掛け目隠し
↓
③ケージ内で「シ!」の注意音+口閉じ、もしくは仰向け、もしくは首輪をチョンと引き上げる
↓
④ケージから出して「シ!」の注意音+リーダーウォーク
という段階で厳しさを上げていきます。
ですが、今の段階では、②までにして、③は生後3カ月以降、④は生後4カ月以降が良いでしょう。
また、環境としても、人の姿が見えないと吠えないのであれば、そうされると良いですし、姿が見えないと吠える場合は、少しずつ部屋から出る時間を増やしていく練習方もあります。(詳しくはQ&Aで検索を)
②の布掛け目隠しですが、薄手のシーツなどは光が漏れてしまいます。
毛布などの厚手のもので、光を通さないものが良いです。(詳しくはQ&Aで検索を)
また、今回は少し違うと思いますが、もしクンクンの夜鳴きだったり分離不安症のようにひどい場合は、また違うやり方がありますので、Q&Aの検索で夜鳴きなどでピックアップしてください。
ということで、今の子犬の月齢としては、出来ることが限られてきます。(無理をしても悪循環でもっとひどくなる)
そうなると、もう少しの間は吠えることも①のように甘受しないといけない時もあります。
また成長過程で、警戒心がとても敏感になる時期もあり、他人や他犬や物音に対して番犬吠えすることも出てくるはずです。
そうなると、ご近所から苦情が来るのをビクビクして気にするよりも、『もう事前に謝っておく作戦』が良いです。
隣近所に、菓子折りを持って行き、もう謝っておくと良いです。
「子犬のしつけを頑張っているのですが、もう少し吠える時があるかもしれません・・・」
ということで、説明しておくのです。
そうすると、ご近所の方がもし吠え声を聞いても、すでに事情を知っているのでイライラしにくいし、もう謝られているわけですので、怒りようもないのです。
また、「事前に根回しや礼儀ができる人」ということで、人間的な信頼関係も出来ます。
そうしておけば、「いつか苦情がくるかも」と怯えなくても済みます。
ということで、今日のところは以上になりますが、同じような事例の解説記事は、すでにたくさんQ&Aサイトに乗せてあります。
まだご購入いただいたばかりで熟読されておられないはずです。
子犬のしつけに対する知識やマインドセットも、深めないといけません。
まずは焦らないで、急がないで、本書とQ&Aを熟読されるところから始めてください。
それでは、
これから頑張って続けていきましょう(^_^)
>飼った初日から、抱っこ、よしよし、なでなで等で甘やかしたのが、いけなかったのでしょうか・・
↑もちろんこれもあるのですが、今回の状況から考えますと、仕方ない部分もありました。
本来は、子犬が家に来た最初の一週間は、安静にさせたほうが良いです。
親兄弟と引き離されて、まったく別の環境に来ましたので、とても強い緊張興奮ストレスを抱えています。
ケージから出してウロウロさせたり、ベタベタ触ることで、その緊張興奮ストレスをあおってしまい、免疫力が落ちたりしてしまいます。
そして、犬は相手との最初の接触を基準値にしますので、チヤホヤ・ベタベタが基準値になりますと、それが実行されない時にイライラして要求したくなるわけです。
ですが、まだ幼いこともありますし、ブリーダーさんがかなりアットホームなタイプの育て方で、ショップ経由ではなく直で来ましたので、あまりそれとギャップが大きすぎると、子犬が適応できませんので、仕方ない部分がありました。
良いブリーダーさんは、譲渡する前に一頭でケージで過ごせるように練習してくれる方もいらっしゃいますが、面倒なのでやってくれる方はごく少数です。
かと言って、今回のブリーダーさんが根本的に悪かったわけではありません。
密接に接してあげると、人との信頼関係がしっかりできた良い子になります。でもやり過ぎるとワガママや分離不安症が問題になります。
反対に、あまりにも閉鎖的に育てて人と接触が無いようなブリーディングをすると、人に怯えたり、攻撃的になったりと、人間になじめない犬になってしまいます。
どんなことも、メリット・デメリット両方あります。
さて今回の吠えですが、しつけ方は色々あるのですが、今回の状況からして、そのやり方の強弱が難しいです。
最初の数日でベタベタしてきましたので、そこから激変するのも子犬にとってストレスが大きいです。
ベタベタ→吠える→厳しいしつけ→ベタベタ→吠える・・・というギャップが大きいので、子犬が耐えられないのです。
そのご家庭の家庭環境や価値観は、それぞれあります。
もし本当に、「留守番もさせたいし、誤飲事故も防ぎたいので、見れない時間帯はケージ内に居させたい」という方針であれば、やっぱりトレーニングすることと、ギャップを大きくしないように、普段の接し方も全て見直さないといけません。
そういう前提でお話ししていきます。
まず、普段の接し方は、無視だけが良いわけではありません。
それだけでは関係作りも出来ませんし、指示行動なども覚えられません。
かと言ってベタベタ・チヤホヤでは、留守番時とギャップが大きくなって犬が耐えられなくなってしまいます。
遊んだり団らんもたっぷりしていただいて、でもその中では、『毅然さと主導性』を一貫していただきたいのです。
例えば、コングを転がす前に、スワレ・マテの型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めて教えてあげて、その後にコングを転がしてあげる・・・
犬にはリードを着けて持っておいて、犬がコングをくわえたら、ご自分の足元を指差しながらリードで誘導してコイ(呼び戻し)を教える・・・
という感じです。
遊び・運動・発散・スキンシップ・物事の覚え・主従関係作りの要素が入っています。
さてそれに関連してですが、子犬が来たばかりで、しかも名前だけ呼んでも覚えることはできません。
まだ知能が低すぎる時期でもありますが、名前を覚えるには、何かの指示行動と関連付けが無いと犬には意味が分かりません。
例えば、スワレ・マテ・コイの指示音の前に犬の名前を追加したり、指示音ジェスチャーで褒める時に犬の名前も必ず入れたりすることです。
行動したり褒められたりする時に自分の名前を関連付けられることで、それを繰り返されることで、犬はやっと理解できます。
また、それは子犬で数日で覚えられるものでもありませんので、すぐの結果は期待しないことです。
それと注意点は、叱る時に絶対に犬の名前を呼んではいけません。
仰向けですが、どこでいつやってもかまいませんが、今の段階では、「遊びの一つとしてゴロンを教える」というくらいが良いです。
今回の「吠えを止めさせるために仰向けする」という感覚は持たないほうが良いです。
今の段階では、
・そっとしておく
↓
・布掛け目隠し
というだけにされたほうが良いです。
まだ幼すぎて知能が低いのと、骨格が弱いのと、かまわれ癖がついているからです。
もう少し成長したら
①そっとしておく
↓
②布掛け目隠し
↓
③ケージ内で「シ!」の注意音+口閉じ、もしくは仰向け、もしくは首輪をチョンと引き上げる
↓
④ケージから出して「シ!」の注意音+リーダーウォーク
という段階で厳しさを上げていきます。
ですが、今の段階では、②までにして、③は生後3カ月以降、④は生後4カ月以降が良いでしょう。
また、環境としても、人の姿が見えないと吠えないのであれば、そうされると良いですし、姿が見えないと吠える場合は、少しずつ部屋から出る時間を増やしていく練習方もあります。(詳しくはQ&Aで検索を)
②の布掛け目隠しですが、薄手のシーツなどは光が漏れてしまいます。
毛布などの厚手のもので、光を通さないものが良いです。(詳しくはQ&Aで検索を)
また、今回は少し違うと思いますが、もしクンクンの夜鳴きだったり分離不安症のようにひどい場合は、また違うやり方がありますので、Q&Aの検索で夜鳴きなどでピックアップしてください。
ということで、今の子犬の月齢としては、出来ることが限られてきます。(無理をしても悪循環でもっとひどくなる)
そうなると、もう少しの間は吠えることも①のように甘受しないといけない時もあります。
また成長過程で、警戒心がとても敏感になる時期もあり、他人や他犬や物音に対して番犬吠えすることも出てくるはずです。
そうなると、ご近所から苦情が来るのをビクビクして気にするよりも、『もう事前に謝っておく作戦』が良いです。
隣近所に、菓子折りを持って行き、もう謝っておくと良いです。
「子犬のしつけを頑張っているのですが、もう少し吠える時があるかもしれません・・・」
ということで、説明しておくのです。
そうすると、ご近所の方がもし吠え声を聞いても、すでに事情を知っているのでイライラしにくいし、もう謝られているわけですので、怒りようもないのです。
また、「事前に根回しや礼儀ができる人」ということで、人間的な信頼関係も出来ます。
そうしておけば、「いつか苦情がくるかも」と怯えなくても済みます。
ということで、今日のところは以上になりますが、同じような事例の解説記事は、すでにたくさんQ&Aサイトに乗せてあります。
まだご購入いただいたばかりで熟読されておられないはずです。
子犬のしつけに対する知識やマインドセットも、深めないといけません。
まずは焦らないで、急がないで、本書とQ&Aを熟読されるところから始めてください。
それでは、
これから頑張って続けていきましょう(^_^)