犬のしつけがQ&Aで分かる!

クレートを破壊する・音にかなり反応して吠える犬のしつけ

質問内容
私なりに犬の実践してきたつもりですが、今、どうしていいかわからなくなりメールさせていただきました。

・問題の内容:クレートを破壊する。音にかなり反応する。時折の無駄吠え。

クレートはプラスチック制のもので噛み壊します。(クレートの上に乗り噛むこともある)

とにかく、なんでも噛み壊すに等しい感じです。夕方は案外と無駄吠えが多い。

・愛犬の犬種、年齢・月齢、性別、(飼い始めてからの年月日数や犬を飼うことになった動機なども)

カニンヘンダックス・10か月・女の子(避妊済)・飼いはじめて7ヶ月

飼い始めた動機:前に飼っていた犬が亡くなってしまったので。

・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間

主人・私共50代・娘・20代・孫・0歳 私は自宅で仕事しているので、買い物以外自宅にいます。

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?

私の時間のある時にゲージから出し、おもちゃなどで遊んだり、服従訓練をしながら足・手・お腹などを触ってました。

②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?

いけないことをしたときに、いけないと怒りやめたらいい子ねとなでたり声掛けをしてます。あまりにもうるさい時は怒鳴ってしまうこともあります。

③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?

抱っこは時々・おやつも時々・意味もなくなでたりはしてません。ネコナデ声もかけてません。

④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?

散歩は15~30分位・左側に着けて歩くように。自宅が近くなると一回は走らせてあげています。

⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

特に決まってなく私の時間の都合で。

⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)

添付ファイルをつけておきます。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

今回は、次の4つを実践してみていただきたいと思います。

①症状・月齢・環境・生活習慣からして、運動と発散が足りないように感じます。

例えば、2・3歳すぎればだいぶ落ち着いてはきますが、今の月齢では一番運動と発散が必要な時期です。

その割に、お散歩と遊びが足りないように思います。クレートに登ったり、破壊したり、時間帯によって吠えています。

主従関係の崩れによる症状とは、またちょっと違います。(もちろん関係作りもまだまだです)

もともとダックス系はアナグマの狩猟犬として作出されましたが、活発で体力もあり、屈強な犬種です。

もちろん、小型化などの交配もありましたが、基本的な特徴は変わりません。

そして、一番体力があり余っている時期ですので、十分発散させないといけません。

出来れば、お散歩を1時間、コング遊びを30分、という目標にしていただきたいです。

天気が悪い日は、家の中でリーダーウォーク30分、コング遊びを1時間くらいしてあげてください。

ダックス系はヘルニアが多いので、それを心配して運動をあまりさせない飼い主さんがいらっしゃいますが、気をつけたいのは、階段やソファなどの上り下り、ジャンプなどになります。

それさえさせなければ良いですし、お散歩やボール遊びなどを通じて、体幹の筋肉を鍛えれば、ケガの予防にもなります。


②クレートの上に収納ケースを置きましょう。

クレートハウスの上に、プラスチックや木箱の収納ケースを置くと良いです。ガムテープや針金やヒモでくくり付けましょう。ケージ柵とハウスと収納ケースを一体にすると安定して良いです。

そうすれば犬は上に乗れませんし、物置としても使えます。


③噛んで良い物を入れる

ケージ内に、皮ガムや歯磨きロープを常備しておきましょう。

そうすれば退屈しのぎになります。好きなだけ破壊させれば良いです。

ぬいぐるみは柔らかすぎます。クレートを噛んで破壊するくらいですので、固めの物が噛み心地が良いのです。


④吠えには布掛け目隠しで対応する

メールを拝見する限り、まだされていないように思いました。

Q&Aサイトにはたくさん載せてありますが、『布掛け目隠し』という方法があります。

イヌ科の動物は、地面に掘られた穴倉を巣穴にして暮らします。

狭くて暗い空間が犬には落ち着けますので、大人しくなる犬が多いです。

特にダックス系は、アナグマの狩猟犬としての特性を持っています。暗くて狭い空間は得意です。

方法ですが、クレートかケージ内に犬を入れ、毛布などの厚手の布を掛けて、暗く目隠しします。

夏場はエアコンをつけて、熱中症にならないようにしましょう。

吠えが収まったら、布を少しだけ開けて様子を見ます。静かにできたら、また少しだけ開けて様子見・・・

これを繰り返しながら、少しずつ慣れさせていきます。

布掛けでも吠えが収まらない場合は、厳しい態度で、「シ!・・シ!・・シ!」というふうに注意音を出しながら、お部屋でリーダーウォークをします。

そして、ケージ外でも音に反応して吠える場合です。

ケージから犬を出すときには、常にリードを付けて持っておきます。

そして、隣の部屋で家族に音を出してもらっても良いですし、携帯やパソコンやテレビの音を出しても良いです。

犬が音に反応して吠えたら、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えます。音を出して教える→また音を出して・・・

という繰り返しで、集中的に練習しましょう。

音を出しても吠えない時は、「シ~、○○良い子」でポンポン褒めてあげてください。

指示音を十分関連付けておかないと、「ダメ!うるさい!」などで怒っても全く意味がないどころか、怒鳴り声でよけいに犬の興奮や共鳴をあおってしまいます。


では今日は以上ですが、もしQ&Aを熟読されておられないようでしたら、必ず熟読されるようお願いいたします。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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