犬が散歩で怖がる・子供に吠える・ハウスに入らない場合のしつけ
二回目のメールになります。(トイプードル3歳オス。興奮・吠え・噛み癖が強かった犬)
あれからケージ、ハードタイプのクレートを購入し、リーダーウォーク中心にしつけを継続していますが、疑問なところが出てきましたのでアドバイスお願いします。
まず一点目、散歩中のことですが、他の犬に会わなけばほぼ完ぺきにリーダーウォークができるのですが、前から他の犬が歩いてきたり、少し離れていても威嚇されたり吠えられたりすると、怖くなるのか前に進まなくなったり、急いでその場から離れようとリードを引っ張るので犬の引っ張る方へ行ってしまいます。
怖くなるととにかくパニック状態です。その場合はどう対応すればいいでしょうか。
また、部屋でのリーダーウォークは素直についてくるので、ほぼ一緒に歩いたり止まったりしてるだけになるのですが、それでも主従関係の構築にちゃんとなっているでしょうか。
仰向けも犬が落ち着いている時はできるようになりました。
二点目、子供たちへの外出時の吠えですが、あらかじめ私がリードを持って子供たちから距離をとっていれば興奮して少しほえますが、しっの掛け声で興奮しながらもおすわりの状態でまてています。
ただリードを持つタイミングが遅れて、こどもたちの近くに行かせてしまうと激しく吠えついて、おさめるのに時間がかかります。
常に早めにリードを持ち、子供たちから離れて吠えないようにさせるのがいいのか、子供たちをみせてある程度興奮するような状況でおとなしくさせる訓練をするのがいいのかどちらが効果的でしょうか。
すごく興奮した状態だとリーダーウォークするのがやっとですが、やはり仰向けがための方が効果的でしょうか。
三点目、ハウス、クレートトレーニングをしていますが、もともと警戒心がすごく強いのでふだんはケージにいっさい入りません。
慣れさせようと餌をケージ内やクレート内で食べさせていますが、ご飯の時だけつられて入っていくものの、それ以外ではコングを投げいれても怖がって取りに行こうとしません。
なのでずっと一日2、3回ご飯の時に入るぐらいで、普段の生活でなかなかハウストレーニングが進みません。
ケージの柵の出入り口をくぐるのが怖いらしく、ご飯を食べ終わった後も出たいのにすぐ出てこれないみたいです。(もちろん扉はあけっぱなしです。)
ほっておくと意を決したようにケージの外に飛び出してきます。
このままご飯の時だけハウスを続けるだけで慣れてくれるでしょうか。それともケージはなしにしてクレートだけにして、まずクレートトレーニングをした方がいいでしょうか。
以上アドバイスよろしくお願いします。
>前から他の犬が歩いてきたり、少し離れていても威嚇されたり吠えられたりすると・・
↑相手の犬の反応によって変えましょう。
まず、相手の犬が威嚇・興奮で吠えたり唸ったりしてくる場合は、こちらの犬も興奮や防衛本能があおられますので、知らんぷりしてすぐに早歩きで去ってください。
一方そうではなく、相手の犬が普通に歩いているだけでしたら、犬の首輪を両手でつかみ、マテの指示音を出しながら犬の動きを固めてください。
しかし、間近で対面するのはまだ難しいですので、なるべく距離を置きながら遠くから始めることです。
前から犬が歩いて来たら、いったん脇道にそれたり来た道を引き返して、一定の距離を保つようにしましょう。
今の段階で、その子が何とかガマンできるレベルを探ってあげることです。
そのレベルから少しずつ距離を縮めながら慣れさせていくことです。
あとはお天気の良い日は、どこか安全でキレイな場所にノンビリ座って、そこで外の世界を観察させましょう。そういう日は、なるべく多くの時間を外で過ごすことです。
もし犬が吠えたときは、シ!の注意音を出しながら、首輪かリードをチョンと引き上げて教えます。
マテ!シ!で良い子にできたら、指示音ジェスチャーで静かに褒めてあげてください。
>部屋でのリーダーウォークは素直についてくるので・・
>仰向けも犬が落ち着いている時はできる・・
>それでも主従関係の構築にちゃんとなっているでしょうか・・
↑まだ始められて日が浅いですので、深く定着するにはまだまだですが、もちろん順調に進んでいます。
こういう積み重ねで関係が深まっていきます。お互いに自信にもなります。
このような成功体験をたくさん積むことです。毎日毎日積み上げていくことです。
それで定着していきますし、犬は根負けして相手の一貫性・毅然さ・主導性を認めるようになっていきます。
>常に早めにリードを持ち子供たちから離れて吠えないようにさせるのがいいのか・・
>見せてある程度興奮するような状況でおとなしくさせる訓練をするのがいいのか・・
↑どちらが良いかではなく、段階によって両方やります。
最初は前者です。それをしばらく続けてから徐々に後者に近づけていきます。
『外で犬と会った時』のお話を先ほどいたしましたが、これも同じことです。
まずはその子がなんとかガマンできるレベルを探ってあげて、そこから少しずつ難易度を上げていく・・ということです。
>すごく興奮した状態だとリーダーウォークするのがやっとですが、やはり仰向けがための方が効果的でしょうか・・
↑主従関係の崩れで出ている症状と、単に興奮癖や怖がりで出ている症状では、やり方を少し変えないといけません。
例えば、飼い主さんに向かって「早くご飯食べさせろ!ケージから出せ!散歩連れていけ!」というような要求吠えをしたり、散歩で好き勝手引っ張りまくる・・・という時は、リーダーウォークや仰向けで主従関係を示すことが重要です。
ですが、そうではなく単に興奮癖や怖がりで出ている症状では、それをしてもあまり意味がなかったり興奮をあおってしまうことがあります。
ですので、『外で犬と会った時』でもお話したように、マテの型を作ってあげて褒めるほうが効果的な場合が多いです。
もちろん、それもガマンできる距離感がないとパニックになるだけです。
あとは、試しに子供さんから仰向けしてもらうのも手です。
お休みの日に出かける振りをしてもらったり、平日ちょっと早めに出発の準備をしていただいて、ちょっとだけ時間を作ってもらい、犬が吠えたらまず親御さんが仰向けして、そこに子供さんが参加して、子供さんが仰向けしているように演出して見せてください。
もし犬が子供さんに対して「勝手に出かけるな!」など何かの要求で吠えているとしたら、仰向けは効果があります。
落ち着ける環境下で、奥様が普通にリーダーウォーク、仰向けできるようになったとしたならば、関係作り自体は順調ですので、あとは興奮するような状況への慣れと教えへの理解しだい・・・ということになります。
■飼い主さんの言うことを聞きたくなる関係作り
■問題が起こりやすい状況への慣れと教えに対する理解
両方必要なのです。両方バランス良く練習してください。
ハウスの練習ですが、そろそろ始めてから1か月近くなってきたでしょうか。まだ買ったばかりでしょうか。
もう少し今のやり方で慣れさせたら、扉を閉める練習をちょっとだけやってみましょう。
犬がクレート内でご飯を食べている隙に、ケージ側の扉を閉めてみてください。
犬が食べ終わって振り返った時に「あれ?何だこれ?」となるはずですが、もし吠えたりパニックにならなかった場合は、そのまま10秒くらい様子を見てから開けて出して褒めてあげてください。
10秒待つ時は、犬をジロジロ見ないで反対を向いて鏡に映して観察しましょう。
もしパニックの兆候が出たら、すぐに開けて出しましょう。
最初はそんな感じで、まずはケージ側の扉を少しの間だけ閉める練習です。
今日は10秒、明日は15秒・・・という風に、少しずつ長く居させる練習をしていきましょう。
新品のクレート&ケージではまだ慣れないと思いますので、まずは閉めないで同じ環境で2・3週間様子を見ます。その後に閉める練習を少しずつ始めていきましょう。
ケージ側の扉を閉める練習ができるようになったら、クレート側の扉を閉める練習も、いずれはしましょう。(ずっと後で良いです)
それでは今日は以上です。また頑張って続けていきましょう(^_^)