犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が掃除機に吠えて困る場合のしつけ方

質問内容犬のしつけに関していろいろありがとうございます。(7か月シェルティ犬)
仰向けにさせたり、散歩中のリーダーウォークで吠えるのも半分くらいになり、こちらを威嚇するような吠え方はあまりしなくなりました。

自分からたまにひっくり返るようになったり、主従関係がでてきたのかなと思っております。びっくりしたのは、壁越しでしっと強く言うとある程度の時間静かにできていることです。おやつは必要ないんですね。

本当にありがとうございます。

その中で、、、また何点か質問があります。

1、こちらの威厳ある態度もだいぶなれてきましたが、褒める回数が減ってしまったかなと思っています。
どういうと きにほめればよいものでしょうか?

2、これは以前からなのですが、無駄吠えが掃除機や子供の音のなるおもちゃ、机の上を拭くだいぶきんなどがあります。
掃除機は本当困っていて、吠えられるのが嫌で掃除機をかける回数が減ってしまい、、、とほほ。
散歩中の無駄吠えはほとんどありませんが、家事に関係するものが多くて困っています。

3、サークルの中ですが、デンタルボーンと人形を入れています。その程度でよいのでしょうか? 家を4、5時間空ける時もあるので、退屈かなと思ったりするのですが。

こまかいことですがよろしくお願いします。

 

返答内容

しっかり進歩していますね。進歩しているということは、やり方が正しいからです。

あとは一貫性を持って続けることと、少しずつ強化もしていくことです。必ず自信にしていただいて、楽しく続けてください。自信は犬も感じ取っていきます。


>褒める回数が減ってしまったかな・・どういうときに褒めれば・・

↑二つあります。まずは、例えばオテなど、「犬がもう覚えている簡単なこと」を挨拶代りにさせて褒めることです。

また、何か上手くいかなかったことがあったら、いったん別の簡単なことをさせて褒めて、信頼関係を確認することです。


もう一つは、まだ覚えていない事・定着していない事を、指示だけで結果を出そうとムキにならないことです。つまり、子供にハシの持ち方を教えるように、良い型をこちらから作ってあげて、そこで指示音ジェスチャーで褒めてあげれば良いのです。


2、これは徹底的に、あえて状況をわざと作って練習することです。お休みの日など、誰か家族がいる時に協力してもらってください。

まだ関係作りをしていない段階でするのは、犬の興奮をあおるだけで良くないのですが、今まで関係作りも頑張ってこられて少しずつ出来てきましたのと、知能も高くなってきた月齢ですので、そろそろ直接の教えもしっかりやっていきましょう。

ただし、いきなりゼロから100のようにハードルを高くしないで、優しいレベルからです。

例えば、お部屋の隅に掃除機を置く→吠えなくなったらケージに10センチ近づける→吠えなかったら5分後また10センチ近づける・・・

あるいは、部屋の隅に掃除機を置いたまま、犬にリーダーウォークをしながら少しずつ近づいていく→吠えたら「シ!」でリードをチョンと引き上げる。という方法でも良いです。

そうやって、少しずつ慣らしていきます。

スイッチオフで、目の前に置いてあっても慣れたら次の段階です。これは誰かと二人でやりましょう。

部屋でケージから出し、犬にリードを付けて知らんぷりして持っておきます→隣りの部屋で家族に掃除機を一番弱でかけてもらいます→隣りの部屋で犬が吠えたら「シ!・・シ!」の指示音とともにリーダーウォークをするか、あるいはその場で「シ!」でリードをチョンと引き上げて注意します。

続けると、犬も掃除機の音に慣れてきますし、注意の意味が段々分かってきます。

吠えなくなったら、いつも掃除で使っている吸引強さで掃除機を使ってもらってください。
(吠えない時は指示音で褒めてあげてください。)

そうしたら次の段階です。

今度は同じ部屋に入ってきてもらって、最初はスイッチオフでゆっくり掃除機を動かしてもらってください。最初は離れたところから徐々にです。ここでも吠えたら注意→吠えなかったら褒める。

次はスイッチオンで一番弱で・・・そして最後は、実際にいつも通りの吸引強さで掃除機をかけてもらいます。ここでも吠えたら注意→吠えなかったら褒める。

というふうに、やさしいレベルから徐々に慣れさせ適応させていくことです。

それと、結果を急がないことです。1日で完成させようとしないで、3日でも1週間でもかけて、少しずつ展開していくことが大切です。

犬の威嚇吠えが直らないのは、

①経験が乏しくて慣れていない。怖くないということをまだ知らない。
②教える回数が少なすぎる。
③急に難しいレベルになってしまっている。
④主従関係・信頼関係ができていないために、教えられても犬が聞きたいと思えない。

からです。


3、5時間くらいの留守番ならまったく問題ありません。あとは、そこでケージやベッドなどの破壊行為があるかどうかです。

犬は捕食動物ですので、破壊癖も本能として持っています。動く者を捕まえて息の根を止めて素早く解体して飲み込む・・この本能がなかったら犬の祖先は生き残ってこれませんでした。

その本能の発散も必要です。留守番がよほど長くなければ、コング遊びの時間に好きなだけ噛ませる時間も作ってあげれば良いです。

あとは、(6か月過ぎたら)ドライフードをカリカリのまま食べさせるのも、ストレス発散になります。

ケージの破壊癖があるようならば、大きめの骨型皮ガムを与えると良いです。

(生後5・6・7か月くらいで歯の生え変わりがある時期は、ムズかゆいので何でも噛みます。そういう時も噛んでも良い対象が必要です)


まだまだ幼い時期ですので、まだ完璧は求めないでください。

お話したように、「犬が言う事を聞きたくなる関係作り」「直接の教えを少しずつ難易度を上げながら体現でシンプルに反復で教える」。今はこれを淡々と続けながら、犬の成長を待ってあげないといけない時期です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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