犬のしつけがQ&Aで分かる!

パピヨン犬の二頭飼いのしつけで吠えることのご相談

質問内容犬種:パピヨン雄3歳
前にパグを16年飼っていて、さびしいからと長男が飼いはじめ、はじめは子供の部屋で飼っていたがみんなのいる所がいいと居間で飼いはじめました。
パピヨン雌。8ヶ月前に知り合いより転勤で犬が飼えなくなり我が家で引き取ることになりました。

主人60代・午後から3、4時間接触。私50代ここ一年8、9時間接触。子供4人20代。父80代・5分接触。

①犬との遊びは、飼い主がボールで遊んであげ、飼い主がとり上げなおす。

②犬のしつけ方は、出来たらオーバにほめる。叱るのは必ず現行犯。それ以外では叱らない。名前呼んで叱らない。叱るときは、おさえつけて「ダメ」。しかしおさえつけてダメは私、次男三男のみ。ほかは「ダメ」のみ。

雌パピヨンは、ダメというとすぐ頭を下げて自分であおむけになるので、それですませてしまってます。

③雌パピヨンが来てからオヤツが増えました。抱っこは、呼んで抱っこ、犬から来て抱っこ。私以外は、帰宅後すぐ声賭け。

④犬の散歩は朝30分・夕方30分から1時間。2匹で両サイド、または並んで前にいかないように。

⑤一日の流れですが、朝8時から9時ゲイジから出し、夜11時ごろまでイスの上。テイブルの下などですごしています。寝るときはゲイジです。

⑥トイレは雄パピヨンは決まったとこにできなくなり、あちこちでするので最近マナーベルトしてます。雌パピヨンは家のなかではしなく、散歩のとき立ち止まり、ちょこちょこします。

悩みは、雌パピヨンが来てから物音がしても吠えるようになり、人が来ると話も出来ないくらい吠え、少し居ると甘えたりするのですが、帰るとなると吠えます。

父には雄パピヨンがうなって、父にだけ吠え方が違います。

雌パピヨンは、来た時はちょっと強い口調で声かけすると匍匐前進してきてひっくりかえってました。最近はそれを無視してたらなくなりましたが、最近雄パピヨンがいやな事すると唸り噛み付きました。たぶん私の抱っこでくんくん言うので、やきもちと思い接してたのが原因かなと思ってます。

吠えるのは2匹いて難しく、どうすればいいかわかりません。写真はパソコンでの添付がわからないのでiphoneから送ります。
アドバイスお願いします。パソコン最近ようやく少しわかる程度なので、すごく時間かかりこの時間になりました。遅くにごめんなさい。

 

返答内容

詳細のご連絡ありがとうございました。

パグちゃん長生きでしたね(^_^) パグで16歳はすごいです!

さて、今回のパピヨンちゃん達ですが、環境も接し方も改善の必要があります。

犬のしつけは全てがつながっています。絶対に手法のつまみ食いをされないで、やるべき事を全体的に整えてください。それが無いと、犬には理解できずパニックになるだけなんです。

まず環境です。犬の放し飼いは止めましょう。テリトリーが広くなりますので、それを守るための神経も使います。過敏になって権勢本能も刺激されますので、吠えたり噛んだり興奮癖も強くなります。

4点セットで整えて、普段はそこに居させてください。メリハリをつけて、お散歩・運動・遊び・団らんをされれば良いのです。


今回の一番の解決事項は吠えだと思いますが、まず上記の環境を整えることと、リードを使って教えていきましょう。

時間を見ては家族で練習しましょう。お一人でもできます。

まず二頭分のリードを奥様の腰に縛っておきます。そこに二頭を付けて待機しておきます。

そして、誰かに玄関チャイムや物音を出してもらいましょう。お一人ならば、携帯から電話を鳴らしたりなどでも出来ます。

普段犬達が反応する音をあえて出して練習です。犬が吠えた瞬間、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意し、止めさせます。止めない場合は、強さを調整してください。注意音を出しながら厳しくリーダーウォークしても良いです。

いったん音を止めて犬が吠え止んだら、指示音ジェスチャーで褒めてください。

褒め方ですが、大げさはいけません。興奮があおられるだけです。リーダーらしく堂々と静かに、犬の肩付近をポンポンポンして褒めてください。

そうしたら、また音を出して練習・・の繰り返しです。そして、音を出しながらもしくは音を出す直前に「シ!」を言ってみましょう。

指示の意味が分かってくると、音が聞こえても吠えずに待てるようになっていきます。

>叱るときは、おさえつけてダメ・・ダメのみ・・

↑叱り方ですが、絶対に「叱って終わり」にしないことです。もともと犬は、叱られる事自体を良く理解できません。意味が分からないのです。否定することよりも「何をすれば良いのか」を教えることです。

例えば先ほどの例ならば、吠えた場合は「静かにする指示音」でした。

「叱って終わり・・ではなく、良い型を作ってそこに指示音ジェスチャーを関連付けながら静かに堂々とポンポン褒める」

ここまでを必ずセットにしてほしいのです。

また、お父様が体罰や威圧的な叱り方をしなかったでしょうか。他にも男性はたくさんいますので性を意識しているわけでもありません。接触時間が少ないので、犬が家族と認めていないか、お父様が犬嫌いでそれを感じ取っている可能性もあります。

いずれにしても、お父様に来てもらって練習するのも良いですね。


すぐには結果は出ませんので、根気良く毎日続けることです。そして、「すぐには結果は出ません」という理由に、犬との関係もあるからです。

言うことを聞きたくなる関係、叱られて気まずい関係、褒められて嬉しくなる関係がないと、どんなに良い手法を使っても、効果が全然違ってきます。

そのために、普段の何気ない接し方しぐさ態度全体が大切なのです。


オヤツは止めましょう。栄養バランスも崩れていますし、好き嫌いを覚えてドッグフードを食べなくなる犬がいます。そして、オヤツで釣ってしまうと本当の主従関係が見えなくなるので、それが一番怖いことなのです。

主従関係がしっかりできるまでは、緊急時以外抱っこも止めましょう。犬の世界では体位が関係を示します。人間が相手の上に覆いかぶさったり肩を上から組むのも同じ心理ですが、支配性の表れがあります。

人間の体の上には乗せないことです。団らん時は、隣にピッタリ寄り添わせれば良いです。

意味なくジロジロ見つめて猫なで声でナデナデもいけません。犬族の群れでは、下位の犬は上位にすり寄ってナメナメ挨拶します。それと同じことになってしまいます。

今回は、絶対にご家族全員で、本書・Q&Aサイト、そしてこのメールを熟読し意識改革をされてください。それが基盤になります。その土台が無いと必ず崩れます。犬のしつけ手法を使っても一時しのぎになってしまうのです。

環境を整えて、家族会議で勉強して、犬との接し方の統一ルールを決めましょう・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針