犬の警戒吠えと要求吠えの見分け方としつけ方の違い
早速の返答ありがとうございました。(5か月の柴犬と、吠えが昔からヒドイ先住の雑種犬12歳。いずれも外飼い)
室内飼いの方が良いということはよく分かったのですが、わが家の場合は猫がいることや諸事情もあり外飼いになりました。
また、玄関近くの場所もいろいろ考えたのですが、結果的に現在の場所になりました。
「吠えのしつけ」への事なのですが、わが家の場合どのように躾れば良いのでしょうか?
例えば、犬が吠えているところで玄関を開けると同時に「ダメ」と声掛けします。犬はこちらに気を取られ吠えるのを止めます。犬に「ダメ、ダメ」と言いながら犬小屋に近づいた時に、犬が私を見て喜んでいる様子がなければ注意してもよいのでしょうか?
今回は、難しい条件がいくつも重なっていますので、それはご理解された上で環境を整えながら根気良く続けないといけません。
今回の難しい条件の一つに、先住のミックス君が吠える・・ということがあります。犬は群れで感情や情報を共有します。
吠える親犬に育てられた子犬は、非常に高い確率で吠える犬になりますが、今回も同じことになります。
まず環境です。
>今後、0.7坪程の屋根付きの檻の中に犬小屋を置く予定です・・
↑これは必ず先住ミックス君にも同じ環境にしてあげて、しつけもあきらめないでやる事です。
先住ミックス君を吠えたままにしながら、子犬をしつけるのはまず無理です。両者を一緒にしつけるつもりで意識を持っていてください。
そして、場所は玄関からは遠ざけてください。来客などが頻繁に目に入らない方が、犬は落ち着けます。できる限り家に近づけて、玄関からは遠ざけることです。
犬の吠えのしつけは、2種類あると理解しておきましょう。警戒吠えと要求吠えです。
この二つは全く原因と犬の目的が違います。
先住ミックス君は警戒吠えが多いようですが、今回の子犬柴ちゃんは、これから要求吠えをする可能性があります。
では二つの吠えの見分け方としつけ方です。
要求吠えの場合は、飼い主さんの方向を見ながら「ワン・・ワン・・ワン・・」という少し間がある感じの吠え方です。目的が飼い主さんなので、近づくと犬は吠え止みます。
警戒吠えは、「ウー・ワンワンワンワン!・・・ウー・ワンワンワンワン!」というマシンガンのような連続的な吠えで、唸りが混じる場合が多いです。目的が飼い主さんではないので、近づいても犬は吠え止まず、警戒する対象が無くなるまで吠え続けます。
しつけ方法ですが、まずは今の段階では、離れた家から「ダメ」などと言っても意味がなく、かえって犬の興奮をあおることになってしまいますので、まずはすぐに犬のもとに行くことです。
警戒吠えの場合は、行っても吠え止みませんので、そこで犬の首輪をつかんで「シ!」の注意音と共にチョンと引き上げて注意するか、口閉じで注意しましょう。引き上げの強弱を調整しながら効果を見てください。
飼い主さんが興奮して声を荒げると、犬にも伝播して悪循環になりますので、厳しく静かにやる事です。
次に要求吠えですが、これは犬の目的が飼い主さんなので、行った時点で吠え止みます。絶対にそこで叱ってはいけません。
要求吠えの背景は、主従関係の崩れですので、「要求されない関係作り・主従関係を示す」ということを意識しないといけません。
ですので、吠えそのものはあえて叱らず無視し、すぐに犬にリードを付けてケージから出し厳しい態度でリーダーウォークをしてください。
その際に「シ!・・シ!・・シ!」という音を関連付けながらすると良いです。
甘くしてしまうと、犬は「吠えれば来てかまってもらえる」と誤解しますので、一切声掛けせず目も合せず厳しい態度でリーダーウォークを淡々とします。
警戒吠えも要求吠えも、それを何度も何度も続けることで、「シ!」の注意音との関連付けを理解しますので、その段階になったら、家から注意音で止めさせるようにできます。
しかし、今は関連付けができていないので、まだやってはいけません。
今は、まだ関連付けと関係作りに注力する時期です・・・