犬のしつけで噛み付き甘噛みを止めさせる方法

・問題の内容 / 自分の思い通りにいかないと噛み付き、「ダメ!!」と怒ると牙をむき出しにして更にかかってくる。褒められても喜ばず、人のそばに寄り添ったりしない。呼んでも来ない。信頼関係、主従関係が築けない。
・愛犬の犬種 / 柴犬
・年齢 / もうすぐ5ヶ月
・性別 / メス
・ご家族全員の年齢 / 33歳女と、10歳女
・一日の愛犬との同居時間 / 土、日以外は仕事学校の為、6時間位
・過去の接し方 / 生後70日で飼ってからすぐに、人にあまり関心を示さない(おしりを向けて座る、人の目を見ない)のと、甘噛みした際に怒ると、牙をむき出しにして、血が出る程噛み付き、何度もかかってくる状態だったので、専門トレーナーに相談し、抑え込み、チョークチェーン、おやつなど、色々実践しましたが、どれも逆効果で力で抑え込んだ分だけ暴れて激しく噛み付きました。
何度か、暴力をふるってしまったこともあります。すべてが逆効果で、信頼関係をなくしてしまいました。
・一日の流れ / 朝起きたら15分位娘が散歩。その後ご飯。30分位部屋に放す。その後ゲージに入れて、仕事、学校に行く。(9時間位は誰もいない為、犬はゲージで過ごす。) 帰って来たら、ウッドデッキに少し放す。
ウッドデッキに少し放したらまたゲージに入れ、夜ご飯を食べさせたら30分位私が散歩。散歩から帰って来たら、30分位部屋に放し、ゲージに入れる。(部屋に放すといたずらと、噛み付きで、どう接したらいいのか分からない状態で、結局噛み付く→怒る→ゲージに入れる。の繰り返しになってます。
1日の終わりの寝る頃になると、犬も落ち着いているので、ゲーシから出して、ふせの状態で10分位そばにおき和みます。また噛み付き出したらゲージに戻して1日が終わります。
・愛犬のハウス周りの構成、環境など / ゲージは二つつなげて使ってます。一つはバスタオルで周りを囲って暗くして寝床。もう一つはトイレと水をおいてます。ゲージは家族が座るこたつのすぐそばです。
改善する所だらけだと思いますが、アドバイスよろしくお願いします。もっと開放的にするべきなのか?噛み付きに神経質になりすぎてるのか?甘噛み程度ならほっといても時期がくればやめるのか??
とにかく噛み付く→怒る(今はあお向け固め)→更に噛み付く→ゲージに入れる。の繰り返しで、犬にとっもストレスで楽しい時はないと思います。
遊びもすぐ飽きてしまい足に噛み付き、満足に遊んでやることもできません。周りの人には、「外で飼えばいいんだよ」と言われますが、私も娘も、 堀川さんとリッキーのような関係を築くことを望んでいます。
飼った以上、犬に幸せになってもらいたいし、家族といる幸せを感じてもらいたいと思っています☆ 頑張ります!!

まず「70日で家に来て人間に興味なし、噛みつく」のは完全に社会化の誤りです。ショップやブリーダーがいけませんでした。しかし、これについては時間は戻せないので、もう忘れてこれからを考えましょう。
犬は生後間もなくから6ヶ月の間で、人間との関係の基盤を作っていきます。6ヶ月から1歳が反抗期、2歳くらいまでは相手を試す行動をよく見せます。
今が最も重要な時期です。しかし同時に結果がすぐに出ない時期でもあります。まだまだそれは続きます。自分を信じてやり続けるしかありません。頑張りましょう(^-^)
この時期に体罰を与えたのがだいぶ影響しています。特に幼犬時は知能が低いので、本能でシンプルに反応してきます。そしてこの時期に失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。今後は絶対に体罰や物をたたいて音を出したり、怒鳴ったり、手を上げる素振りもいけません。
もちろん常に冷静に教え続けるのがベストですが、もしご自分が感情的になったら、無視してケージに入れ、お互いに距離と時間を少しおいて、落ち着きを取り戻すようにしてください。
その「容易ではない」の意味は、これから強く無理をしてでも・・という意味ではなく、少しずつ時間をかけて根気良く・・という意味になります。
犬のしつけでは難しいテクニックが必要なのではなく、かまいすぎや従属的な態度を止める・・それだけでも良いのです。これがしつけの根本です。犬は相手の態度や精神性をとても鋭く感じとります。
次の問題ですが、お嬢様がキーポイントです。
まずお嬢様の単独の散歩はしばらく止めてください。○○様がリードを握る。忙しくて無理なら、朝は休みの日だけにしましょう。またお嬢様が単独で接する事を基本的にしばらく止めてください。
そして、犬がどういう動物か・・犬にはどういう態度で接するのが正しいのか、今が犬にとってどういう時期か・・○○様がじっくりお嬢様に教えてあげてください。
一人っ子のお嬢様にとって、柴犬ちゃんの存在は本当に嬉しかったでしょう・・かわいがったでしょう・・しかし犬は犬の本能で判断し行動するだけです。
犬のしつけを知らない子供が散歩させたり、遊んだりして、さらに一人の寂しさから、その想いも込めて接していたと思います。そうなると犬は間違いなく主従関係を誤認します。
まず止めるべきことは、体罰・おどかし・オヤツ・意味無く見る、触る、声をかける・犬の要求に反応する・・これらは止めてください。
知人が「外で飼えば良い」・・というのは、物理的な問題ではなく、精神的に適度な距離を保てるのが良い・・という事なんです。外だから良い、家の中だから良い・・という話ではなく、精神的に適切な距離を保てるかどうかが本質になります。
普段は見たりかまったりせず、一緒にいるのが当たり前の空気のような関係・・触りたい、声をかけたいと思ったら、必ず何か指示を出してください。
スワレ、フセ、マテ、コイ・・何でも良いです。それなら楽しくスキンシップがとれ、主従関係も深まります。そして、何も接しなければ、犬も何も覚える事が出来ません。
ですのでリーダーウォーク、あお向け、ヒモ付ボール遊びで、主従関係と信頼関係を深めてください。同時に吠えや噛みつき等の、物事の良し悪しは「型」と「音」で根気良く教えます。
あお向けは、今は特に無理をしないでください。ヒモ付ボール遊びの流れで、たまにひっくり返してみる・・そんなところから始めてください。リーダーウォークを徐々に強化していってください。無理に散歩に出なくてもどこでも出来ます。
それと、あお向けもそうですが、体をコントロールすることそのものが目的ではないので、上手く出来なくても気にする必要はありません。毅然とした態度を見せ続けることが目的になります。
あま噛みや足に噛みつくのは、自分中心に物事が進まないので面白くないからです。放置してはいけません。それが主従関係の逆転になり、いずれ本噛みに発展し、手がつけられない凶暴犬になってしまいます。
ただし、そこで感情的に怒ったり体罰をしてしまうので、悪循環になってしまうのです。毅然と冷静に何がいけないのか、何が良いことなのか、シンプルに教えてあげないと、知能の低い犬には分からないのです。
ですので、あお向け、リーダーウォーク、ヒモ付ボール遊びで主従関係を作りながら並行して、型と音で教えるのです。
噛みつきなら、片手でガッチリ首輪をつかみます。そして、もう一方の片手か足を見せます。噛みつこうとしますので、「ダメ」の音と同時に首輪を軽く引きます。または手で口を閉じます。
当然噛みつけませんので、そこですかさず「良い子」で褒めます。また手を放せば噛みつこうとしますので、首輪を引き手で口を閉じ「ダメ」・・この繰り返しです。
そうやって何度も何度も毎日毎日続けないと、知能の低い犬には覚えられないのです。
そしてご存知の通り、主従関係ができていないと犬は言う事を聞こうとしません。どんなに素晴らしい教え方があったとしてもです・・
以上のことを、あせらず無理せず続けることです。それをどれだけ積み上げたか、結果はそれに比例します。
ただし、過去の状況からして、直ぐに結果は出ないことはご覚悟ください。これから反抗期の真っ盛りでもあるからです。
根気は要りますが、必ず結果に比例します。自分を信じて毅然とやり続けることです。犬も、その精神力をとても敏感に感じ取ります。
では、がんばって続けてください(^-^)