犬のしつけでシッポ噛みがしばらく治っていたがまた再発した
堀川様。久しぶりのご相談をさせていただきます。
以前に何度かご相談させていただいておりますが、その後は大きな問題もなく、日々過ごしておりましたが、数日前にひょんな事から自分の尻尾を噛んでしまい血を流してしまいました。
この癖も随分よくなり、血を流すまで噛むのは久しぶりの事でした。翌朝、散歩に連れ出そうとしたところ、尻尾を睨みまた噛みついて血を流してしまいました。それが翌々日も同じ行動を取ったため、それから数日散歩に出していません。
傷の事もあったので、動物病院へ行き、痛み止めをもらったついでに医師に相談したところ、傷口が気になって散歩へ行きたくないのでは?と言われましたが、そう受け止めてよいのか、それとも服従関係が崩れてきているのか、と悩んでおります。
散歩に行けず、傷口の尻尾を舐める以外ストレス行動は見受けられないので、安定するまでこのままで良いものか。何かアドバイスがあれば、お願い致したくご連絡させていただきました。
※家の中で、ボール投げやボール隠しなどをして、遊ばせてはおります。
今回はあまりご心配されることはありません。
今回のシッポ噛みの要素は、色々可能性はあります。
①この季節の暑さ・湿気でイライラ
②換毛期のかゆみとイライラ
③たまたま興奮する刺激(臭い・音・視界に入る動きなど)があった
④しばらく問題がなく、飼い主さんが無意識に甘くなった
こんな所が考えられます。
そして、一度噛んだり舐めて炎症を起こした場所は、かさぶたや腫れで、さらにかゆくなるんです。
それで余計にイライラしてかゆくなって噛んだり舐めたくなります。
梅雨から夏にかけては、こういう傷や炎症や湿疹みたいなものが多くなります。これからも時々あります。さらに、老犬になると代謝が落ちて傷が治りにくくなるのでもっと難しくなります。(ホッペやアゴの下をカキカキ、下腹部や陰部を舐める傷が治りにくいです)
いずれにしましても、まずは、マキロンとかオキシドール(人間用で良いです)で消毒してあげて、ベビーパウダー(人間用で良いです)をつけてあげましょう。
そして、出来ればエアコン等で湿気をコントロールしてあげてください。
あとは、しつけ面として、噛むたびに「マテ」や「シ!」などの注意音と同時に、犬の口とシッポを手で離して褒めてください。
それから、また全体的に犬への接し方が甘くなり、犬のワガママが出てきた可能性もあります。
犬に問題が起こる→しつけの強化で良くなる→また緩んで問題が起こる・・・こういう繰り返しの中で、飼い主さんも下限値が分かっていくものです。
それで良いのです。
またちょっと振り返って見ていただいて、気を引き締めて、そして同時に噛み癖の直接の教えも続けつつ、物理的な環境も整えてあげてください。
あと夏場のお散歩は、朝一か夜が良いです。
犬にとっては日本の冬よりも、夏場の方が厳しいです。
その辺も理解してあげてください。
その他、エリザベスカラーを付けてあげる手もありますが、シッポの場合だと口に容易に届いてしまうので、あまり意味がないでしょう。
わが家では、顔のカイカイで傷になって治りにくい場合は、エリカラを付ける時もあります。意外と慣れて気にしなくなるものです。(※質の良い物だった場合です)
それから、ブラッシングをまめにすることと、手でチョンチョンつまんで抜けそうな毛を全部抜いてあげると良いです。
それでは、また頑張って続けていきましょう(^_^)