犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が飛びついてきて服を破る・吠える・言うことを聞かない犬のしつけ

質問内容
この度、堀川様の著書との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。どうぞ宜しくお願い致します。

トイプードル1才6ヶ月雄。生後2ヶ月の時にブリーダーから購入しました。

家族全員の承諾を得ないまま主人が犬を購入。飼いたい気持ちを何とか止められないかと私も付いていったのですが...。

ワンちゃんは1日の大半を専業主婦の私と義母と一緒に過ごしています。

家族は父母(私)40代、長男高校生 長女中学生、祖母70代。 

犬の問題の内容:

毎日袖に飛び付かれ、時には破られ、リビングでくつろごうとすると全力で走ってきて飛び付く。

出ていく時には吠える。叱っても全く言うことを聞かず繰り返す。外の人、車、バイクに向かって吠える。

私に対しての執着が凄すぎて見張られているようでした。トイレまでぴったりついてきてました。苦痛になりようやくこのサイトにたどり着きました。

毅然とした態度が分からず悩み続けていましたが、このサイトにプラスしてしつけ本をよく読んで納得し、可愛そうなのでは?等という意識は一切捨てました!

リーダーウォークと仰向け固め、目を合わさない。この三点を特に頑張りました。大変でしたがみるみる変わってきていると思います。

毅然とした態度というものが本当に分からなくて、どの行動が勘違いさせているのか分からなくて...(涙)本当に苦しかったです。

質問ですが

【1】家族団らんの時間等ソファーの椅子を好みます。ワンちゃんが一人で上がっている事もありますし、ダイニングの座っている人の椅子のすき間に無理やりにでも誰かにくっついて座る等側にいたがりますがこの行動は大丈夫でしょうか?

問題行動にひどく悩んでいたのは私だけなので私以外の人は膝に乗せています。私は乗せないのでお尻の後や横でぴったりくっつきます。

【2】私がキッチンの作業が終わった時にリビングに向かってくるタイミングが分かるようで、飛び付きがまだまだひどいです。

仰向け固めでダメを繰り返すのが良いですか?公園等でも飛び付きがあります。

関節を痛めるのではと心配で、言うことを聞かせたくてついつい焦るのですが...主従関係がまだまだなんですよね。積み上げて作りたいと思います。

①遊びやスキンシップは、いつでも。ずっと見られているので目が合う時等。

②犬のしつけ方は、出来た時におやつをご褒美であげていました。アイコンタクト後にあげる。言葉で誉める。言葉のみの時もある。(おやつはご飯から少しよけておいたもの)

③他におやつとしてはりんご、ばななのみ。家族が食べたい時にすりおろして15gほど。抱っこ、なでなで、声かけよくしました。

④散歩は、午前、午後1回づつ。20~30分。あちこち自由に動き回る。帰り道は強く引っ張る。

⑤一日のスケ―ジュール:
5時半起床・リビングへ抱っこで移動。常にフリー
7時前後食事
10:30~12:00の間に散歩 午後は睡眠
16:00~18:00の間に散歩(雨は散歩休み・ボール遊び等をします。)
18:00夕食 9時頃睡眠
11:00・2階犬用ベットで寝る

⑥環境:道路側の出窓の下にありましたが全く入らないので、今年に入ってからキッチンの下ですが側面が壁になった所に移動しました。

長くなりましたが今後とも宜しくお願い致します。家族全員で同じ態度というのはなかなか難しいです。まずは私がしている姿をみてもらおうと思います。

愛犬を心から愛しいと思えるベストな関係になりたいです。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

まず今回は、あせったりご心配なさらずに続けていただければ大丈夫です。

トイプー君の症状や状況からして、ただ単に環境に適応した結果ですし、しつけ方を変えて犬も良い反応に変わってきたわけですので、全然問題ございません。

むしろ今回はラッキーでした。

トイプー君の素性が良かったから、現状で済んでいます。素性が難しい子だった場合は、もう生後半年までに噛み付きや唸り・威嚇などで手に負えなくなっています。

犬が誤解してしまうような接し方の環境に、ただ単に適応しただけですので、ごく普通の犬らしい反応をしただけです。

かえってその子の場合は、無理しないほうが良いです。

約1年半の習慣や関係もありますので、激変しないことです。

あまりにも激変しすぎてお互いのストレスが強くなりすぎないように、少しずつ変えていけば良いです。

問題は、ご家族間のギャップや矛盾です。

今回犬を飼ったのはご主人の独断ということで、ご主人はどう対応されているでしょうか。

ご家族間で犬との接し方に差があると、犬の中で矛盾やギャップに対するストレスが蓄積して、いつか爆発します。

本来はご主人が責任を持って犬のしつけを遂行しなければいけません。(ご家族皆さんで統一)

※必ずご主人にも、このメールと教材一式をご熟読いただいてください!

ほぼ成犬に近いですが、もう少し成長期が残っています。ここで決定的に誤解させてしまうと、これから本当に犬のしつけに苦労することになります。

ご注意です。


もちろん、奥様も意識改革は必要です。

奥様のみに犬が悪い事をしてくるようでしたら、それは奥様が犬に見下されているからです。

お優しい方、犬の面倒を良く見られる方を、犬は見下す傾向にあります。もちろん、それは『面倒のみ方』によって180度変わります。

『犬は面倒を見てくれる人になつく』とよく言われますが、それは『毅然さと主導性を持った人が・・・』という前提です。

それが無い方が犬の世話をマメにすると、犬は従属的と見たり、単なる世話係というような見方しかできない犬になってしまいます。

反対に、毅然さと主導性を持った人が犬を世話すればするほど(遊びや散歩も含む)、犬はその人を認めるようになり、信頼関係が深まっていきます。

それだけお忘れないよう、ご注意です。


ではご質問の件になりますが、1と2を一緒にお話しいたします。

犬はイスやソファーの上に乗せないほうが良いです。理由は二つです。

理由1:犬の目線を高くしないほうが良いです。

特に、床に人が寝ているような場合、犬が高い位置から見下ろす構図は関係を誤解させます。

理由2:今は若犬で良いですが、老犬になった時に大ケガをする可能性が高まります。

年をとって衰えても、今までの習慣でフラッと登ろうとして落ちたり、降りる時に負荷が大きすぎて骨折や腰椎ヘルニアになったり・・・ということが起こります。

今から悪い癖は付けないほうが良いです。

犬が誰かのそばに居たがること自体は、ごく自然なことですのでそれはかまいません。

犬は群生がとても強い動物で孤独を嫌います。

ただし、人の上に乗ろうとしたり、離れる時に唸ったり噛んだりする犬の場合は、支配欲の現われになります。


さて、まず団らん時は、もちろん犬と寄り添ってかまいません。

人がイスやソファーに座って、その人の足元に犬を寄り添わせてください。

もっとスキンシップを取りたい時は、人も床に座って寄り添ったり、主導型コング遊びをしましょう。

また、飛びつきが直るまでは、犬をゲージから出す時はリードを付けて、それを飼い主さんが持っておくようにしましょう。

飛びついたり、噛み付いたり、吠えたりした場合に制御できるのと、現行犯で注意できるからです。

また、犬の行動全体を主導する形になりますので、自然と主従関係の構築にもなります。

注意の仕方は、「シ!」という注意音と同時に、リードをチョン!と引き上げてください。

飛びつき、噛み付き、吠えも、全て同じ注意の仕方で良いです。

犬の飛びつきがしつこい場合は、そのままリーダーウォークに移行しても良いですし、仰向けでも良いです。


キッチンでの作業や家事をされている時などは、実質的に犬を構えないわけですので、そういう時間帯は犬をゲージから出さないことです。

犬を見ていられる時間だけ、メリハリを付けて、飼い主さん主導のもとでたっぷり遊んだり団らんされれば良いだけです。

犬の放し飼いは、犬の権勢本能を刺激することにもなります。

放されてウロウロできる場所は全部自分のテリトリーになるわけですから、外敵(他人や猫や犬や車の気配など)に対して、過敏になって当然です。

さらに、飼い主さんとの主従関係を誤解している場合は、自分がリーダーになって群れを守ろうとしますので、余計に過敏になります。


かと言って、今まで放し飼いでずっと過ごしてきた場合は、急にゲージに閉じ込めっぱなしでも犬が適応できません。

ゲージ内でご飯を食べさせたり、一緒にコング遊びしてあげるなどして、ゲージ内と楽しいことを関連付けて、良い印象を上書きしていかないといけません。

そして、毎日少しずつゲージ内で過ごす時間を増やす練習です。

今日は10秒×3回、明日は20秒×4回・・・など、少しずつレベルアップしながら慣れさせていきましょう。

そして、何を教えるにしても、犬との関係次第でその効果が全く違ってきます。

同じ教え方をしても『犬が言うことを聞きたくなる関係、褒められて嬉しくなる関係』があるのと無いのとでは、結果が全然違うということです。

もうそれもご理解いただいているようですので、今日はクドクド申し上げません。

これからQ&Aを熟読しながら、犬の反応も見ながら、少しずつ自信を付けていかれれば良いです。

必ず変わっていきます。自然にできるようになります。一貫すれば犬も徐々に変わっていきます。そういうペースで良いです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
早々の返信ありがとうございました。まだまだですが少しだけ安心する事が出来、毅然とした態度が続けられるよう焦らずに頑張る勇気を頂きました。

①主人についてですが関われるのは週末のみです。大変忙しく、本を読んで欲しいと言いにくい程な感じです。机に置いて誰か手に取らないか待っていましたが誰も触らなかったです(涙)。

犬に癒しを求めたのでしょうが...私がワンちゃんに悩み続ける日々で逆に辛いようです。

主人は突き放せるタイプです。仰向け固めも小さい頃からよくしていました。しつけ本の熟読を勧めて同じ気持ちでいてくれるようにと思います。

今までは、土日はソファに座り膝の上に毛布を乗せて犬は主人の用意した膝の上でずっと昼寝をし、散歩は行ける時に行ってくれるという感じが多かったです。

②サークルについてですが、初めて家にきてからというもの...夜がくるととにかく独りぼっちに対する不安感が強く1ヶ月近く頑張りましたが毎晩なき続け、朝は毎朝うんちまみれ。ついに根負けして寝室に連れていくに至りました。

私達は頑張っていた事を少しずつやめフリーにしました。完全にサークル嫌いでトイレと水飲みの場所でした。

私が学んで変わってから、昼寝のちょっとした時間、キッチン作業の時間、夜の寝室移動までの時間等サークル内のクレートに入るようになりました。それだけでも驚きなのにサークルから出られないようにしてもゆっくりと寝たり、自分から入る事もまだ少ないですがあります。

無理ない程度で続けたいと思います。アドバイスありがとうございました。

③サークルが閉じている時クレートに登ってサークルから出ようとします。なので写真で送りましたが上に板を乗せていますが、たまに板の乗せ忘れをしてしまい怪我をしてないか心配になることがあります。対処方ではダメですか?

④メール送信が遅れ新たな問題です。おやつで釣られて出来ていたお座り、ふせ、おて、全部今ではなかなかしません。(涙)

さらに、ご飯前の指示が良いと読み早速始めました。お座り、待てなかなかしないです。仰向け固めについては手を強く噛まれて、唸られて流血です。始めた頃は出来たことも日毎にひどいです。

仰向け固めで狂ったようになります。先生の言葉を思いだしリードを着けたら素直にしましたが、ちょっとほっとして、食べ終えた茶碗をさげようとゲージに手を入れたら強く噛まれてしまい家族皆がもうやめて!!と引いてしまうくらいの犬の剣幕でした。

負けたくなくて手袋はめてお座りと待てをサークル内でさせて勇気を出して取り出しました。

皮手袋も今日買いました。焦らず怯まずやりとおしたいです。

少し良くなったと思い、私のダメな甘い心が伝わったのだと思って今日は辛くなりました。

同居の義母に対してはとても良い子です。私が掃除機をかけるといつしか吠えたてるようになり、義母の場合は全く吠えません。義母は私が出来ない時は世話を色々してくれますが、散歩はしません。

3ヶ月もの間、犬は可愛いけど飼いたくないと言い続けた私。どうしても飼いたい主人。子供も義母も飼いたくないと言っていました。飼うことに反対しきれなかった自分を後悔、すでにいるワンちゃんにそんな気持ちになる事に後悔。

すみません。今日はちょっと落ち込んでしまいました。


返答内容
ご返信ありがとうございました。

まず一つは、先日も申し上げた通り、あせって激変してはいけません。

しつけを本格的に始めると、最初は犬も変化を感じて、驚いたり様子見をしたりします。

しかし、様子見をしていく中で、また慣れてくると、今までの感覚がまたよみがえってくるのと、好き勝手できなくなって自分の優位性が無くなっていくことが面白くないですから、反発したくなるのも自然なことです。

それと、ご自分の心理的背景も整理しておきましょう。

奥様の心理の中に、「相手から嫌われたくない」「自分だけ犬との関係が上手くいかないのがコンプレックス」という心理があるはずです。

人間も群生動物ですので、大人でも孤立や相手に嫌われることを恐れます。

特に女性の方は、そういう傾向が強いです。さらに、お姑さんがいるご家庭に嫁いだ女性はなおさらです。

他には、子供のころにイジメにあったり、友達と関係が上手くいかなくなった経験なども影響します。大人になってもトラウマは残っています。

「もともと犬を飼いたかったわけではない。でも嫌われたくない。自分だけ関係が良くなく、仲間外れになった気分。」

という深層心理が、犬との接し方の中で自然と現れるのです。

犬も人間の子供も同じですが、そういった『雰囲気』を鋭く感じ取ります。

知能は低いのですが、感覚が鋭いのです。


そういう心理的背景がある場合は、頑張れば頑張るほど関係が悪化するパターンが多いです。

こういう時は、もう割り切って開き直って、犬との接し方や関係の位置づけを根本的に変えても良いです。

今回は、①割り切って犬を飼っていくのも一つの選択肢です。

つまり、犬との関係は淡々として、エサ・水・トイレのかたずけだけ無視しながら行って、あとは毛繕いも散歩も、週末にご主人に任せる・・・という関係も、ありなのです。

かえってそのくらいの毅然さを持っていた方が、逆に「犬から一目置かれて予想外に関係が良くなった」という例もあります。

また、「関係が良くならなかったとしても気にしない」ということで良いのです。

以上は、犬のことが好きではない場合です。

②犬のことが好きで良い関係を作りたいという場合は、また最後にお話しいたします。


さて、①の場合も問題が残っていますね。

飛びつき・噛み付きと、脱走癖と吠え・夜鳴きですね。

それらのカギは、まずやはりクレートトレーニングになります。

まず脱走癖の対策ですが、クレートの上に段ボール箱か木箱を乗せて、ガムテープで固定しましょう。

そうすれば犬も乗れませんし、箱の中を物置にできますので、一石二鳥です。

あとは、ゲージの天井に金属柵を置きヒモで結んで固定するのも良いです。そこが物置にできますし、犬もゲージから出れません。

またそうすることで、『布掛け目隠し』ができます。

Q&Aサイトの検索で、『布掛け 目隠し』で検索するとたくさん記事が出ますので、10記事以上熟読されて実践してみてください。

要求吠え、夜鳴きに効果が期待できます。

ただしこれも、激変しては犬も適応できませんので、前回お話しした通り、

今日は10秒×3回、明日は20秒×4回・・・などのように、徐々にレベルを上げながら慣れさせることです。

そして夜寝る時は、犬のゲージにお布団をくっつけてそこで寝ます。

ゲージの柵越しに、犬と人の顔がすぐそばにありますので、それなら犬も耐えられます。

そこから、毎晩5センチずつお布団を離していきます。最後はお部屋の反対側にお布団が移動します。

そこで慣れたら、犬が眠ったころを見計らって、別の部屋に移動してみます。

夜鳴きしなければもうそれでOKですし、ダメならまたお部屋に戻って安心させて寝かせます。犬が眠ったらまたお部屋を移動して・・・

こういう繰り返しで、徐々に慣れさせていきましょう。


さて、ゲージ内で過ごせる習慣がつけば、不意に犬に飛びかかられる心配もなくなりますが、ゲージ内のお掃除やご飯の出し入れで飛びつき・噛み付きが起こりますね。

そういう場合は、腕輪と革手袋で防備をして臨んでも良いですし、もう一つの回避方法は、ゲージ柵の下にゲタをはかせることです。

ブロック形状の物を置いて縛って、床とゲージとの接地面に隙間を作り、その隙間からトイレやエサ皿を、ひっかけ棒などで出し入れします。

もちろん、犬が脱走できない寸法の隙間です。

そうすれば、犬と接触しないで最低限の世話はできます。

もし、「犬のことがあまり好きではなく、でも何とか問題なく共存できればそれで良い」ということであれば、そのように割り切って世話するやり方もOKです。


さて一方で、

②「犬と良い関係になってスキンシップもたくさん持ちたい」ということであれば、長期戦で少しずつ展開していく必要があります。

犬の噛み癖が強い段階では、仰向けや口閉じ等の接触系のしつけ方はしばらく止めておいて、距離が保てるリード系のしつけ方を続けましょう。

先日お話したように、犬にリードを付けて持って過ごす癖にされてください。

でもチヤホヤ・ベタベタしないで、毅然さと主導性を保って、コング遊びをしてあげましょう。

今はまだ、無理にスワレなどさせなくて良いです。

犬と接触はしないで、リードで制御はしつつ、コングを転がしてやる程度です。

あとは、その中でもし犬が飛びついたり噛んだら、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意します。

本当は、もっと淡々と厳しくリーダーウォークだけして、冷戦状態で犬が根負けするのを待つ・・・というやり方もあるのですが、現在の状況からすると、ご主人とのギャップが大きすぎて犬がパニックになってしまいます。

しばらく上記のように続けていただき、変化が出てきたら(噛み癖が無くなってきたら)仰向けもやってみましょう。ですが、今はまだしばらくはリード系にしてください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
すみません。落ち込んだ気持ちに少しゆっくりしようと思えました。

急がない、頑張りすぎないとよく読んでいたつもりが、物凄く高望みして気合いが入ってしまっていたように思えました。

毅然とした態度=絶対犬に負けないという行為に刷り代わり、頑張ってしまった気がします。

①ではない方を出来れば望みます。

いつでも声をかけず、膝には乗せず、団らんの時に少し触れあうというようにしたいです。無理強いせず、仰向け固め等は暫くやめて...

自分の気持ちも整えたいです。

こちらがイラついて興奮してなかったら、フリーで口を閉じても大人しくしていましたし、お座りもすっと出来るようになりました。

あれもこれもやらず、ゆっくり、リードも使ってしようと思います。

質問ですが

①サークル内に常に入れる骨ガムとは1日に1本ペースですか?今はスティックタイプを半分に切って、クレートで食べてサークルに慣れるように少しずつしてみています。眠い頃にあげると食べてそのまま寝る事もあります。

あまり噛む時間は長くはもちません。1日に2回、時間は空けて食べさせています。

②春休みで親戚のお子さんが泊まりにきます。抱っこや、お座りさせたりなでなでしたいだろうと思います。

食事から避けたフードをおやつとしてあげさせたり抱っこ、なでなでしても大丈夫でしょうか?

また、遊びにきた人逹はどうでしょう?

今までは、フードをあげてお座りや待てをしてもらい犬が家族以外の人に慣れるようにしてもらっていました。

③フリーから激変しない程度にリーダーウォークを取り入れる時にはフリーにしている時間の5分間とか、コング遊びの時にリードをつけて、終わったらフリーでリードを外すという感じで良いでしょうか?

自分の都合でリードを付けたり外したりだとどうでしょうか?

まだサークル生活ではないのでさじ加減が分かりません。

いつも相談に乗っていただき感謝しております。本当にありがとうございます!!宜しくお願い致します。


返答内容
>絶対犬に負けない・・

↑この意識自体は重要です。それが自然に態度に出て一貫できるのが理想です。ちゃんと出来るようになりますので、あせらず気持ちを持ち続けてください。

あせってしまうと、その気持ちが弱いままで、体現でねじ伏せたり表面上の形を作ろうとしてしまい、犬の反発と不信感をまねきます。

さらに家族間のギャップや矛盾が、それを大きくしてしまいます。

家族間での調整も必要です。

私達日本人の大人は、各ご家庭や各人のご事情を理解できますが、犬や人間の幼子の知能では、理解することができません。

犬は犬の本能で冷淡に反応したり、パニックになるだけです。

例えばご主人も、同じスキンシップをするにしても、ひざの上には乗せないで、あぐらをかいた股の中に犬を入れるとか、足のわきにピッタリ寄り添わせることでも、スキンシップは十分にできるはずです。

私もサラリーマン時代は激務で、夜中に帰ることも多かったですが、犬のしつけは(犬を飼おうと思った)自分の責任と思い、自分の甘えを無くすように努力しました。

何かが悪かったから、問題や悪い結果が起こったわけです。

その悪い根本原因を解消しない限り、問題は解決しませんし、変に修正しようとした場合は、違った形で別の問題が起こるのです。

これは仕事でも子供の教育でも人間関係でも全て同じことです。

この現実から目をそらしてはいけません。

問題がさらに大きくなって、よけいに苦しむことになります。

(※過去のメールは全てご主人にも転送されてください。できればご家族全員に。)


さて、ご質問の件になります。

①ゲージ内の発散

>今はスティックタイプを半分に切って・・

↑この文面からいたしまして、おろらくスナックタイプの骨型のお菓子を与えておられるのではないでしょうか。

そうではなく↓

http://osiete-wanwan.com/img/p28.png

↑この画像のように、純粋な豚皮・牛皮になります。

大型犬用の大きい物が良いです。大きい物は必然的に皮が厚くなりますので、そう簡単に噛み切れるものではなく、長持ちします。

もしくは、天然コットンの歯磨きロープでも良いです。

コングは入れっぱなしにしないことです。コングは、飼い主さんと遊ぶ時のための特別な物であり、『飼い主さんの物』という意識でいてください。


②来客・子供との触れあい

例えば、犬がとても臆病で逃げる場合や、動物病院に行って先生に触診・治療してもらうような場合は、安心させるためにオヤツを与えてもらって良いのですが、そうではない犬の場合はオヤツは止めた方が良いです。

特に子供の場合は、面白がって節度無く永遠と食べ物を与えてしまうので、お泊りで2・3日そんなことをしてしまうと、完全に悪い癖がつきます。

オヤツを要求して吠え続けたり、普通にエサ皿で食べれなくなってしまう犬がいます。

犬が臆病ではなく、普通に遊ぼうとする場合は、普通に自然に子供と遊ばせてください。

ただし、現在の犬の状況からしまして、奥様に対してと同じように、犬が飛びついて噛んでくる可能性があります。

完全フリーにしないで、犬にリードを付けて誰かが必ず持って制御するようにされてください。

現在の状況ですと、抱っこはちょっとリスクが高いように思います。

大人が首輪を両手でガッチリつかんでおいて、そこで子供からナデナデしてもらうのは大丈夫でしょう。


③今はそれで良いです

少しずつ・少しずつ、犬にリードを付けて持っておく時間・ゲージ内に居る時間を増やしていきましょう。

ですが、なるべく完全フリーな時間を少なくして、できるだけ犬にリードを付けて持っておくようにされてください。

現状では、ゲージ内に居る時の鳴きや吠えはあっても、リードを付けて持っている状態では、吠えや暴れはほとんど無いですよね?

それならば大丈夫です。

また、リードを二本つなげたりロングリードにして、ご自分の腰にリードを一周縛ってからそこに犬を付けておけば、両手が空いて家事もある程度こなせます。

そうやって、なるべく完全フリーではなく、少しでもご自分の主導性を示せる形にされると良いです。かと言って、今は無理して接触系のしつけ方ではなく、距離が保てるリード系のしつけ方が良いです。

それでも、もし暴れが激しいような場合は、ゲージに入れて『布掛け目隠し』を試してみるか、また少しフリーで開放してみても良いです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針