3歳の成犬のしつけで噛みつく事だけは何とか止めさせたい
堀川さまお世話になります。○○と申します。
トイプードル、2歳11ヶ月、6kg、オス犬についてお聞きします。
普段は普通に良い子で、お腹も出し、リードを付けての散歩も引っ張る事は少ないです。ただし、宅配便などが家に来るとかなり吠えます。
特に心配なのは、急に食事中に手を出したりすると唸り噛みつきます。
散歩から帰って脚を洗いしつこく拭こうとすると唸り、それでも続けると噛みつきます。
噛みつく事だけは何とか止めさせたいです。どうすれば良いでしょうか。
噛みつかれた時は、噛まれても良いように手袋をはめて無理矢理仰向けにして押さえつければ良いのでしょうか?
前回噛まれた時は、咄嗟に蹴飛ばしましたが、なかなか止めようとしませんでした。
缶にコインを入れた道具で大きな音を出したとたん、やっと止め逃げました。
ご指導ください。
1:常にスキンシップはしていた
2:褒め事が多かった
3:声かけは常にしていた
4:散歩は週2、3回 30分程 犬にリードされないようにした
5:留守する時は日に2?5時間程度している
6:トイレはしっかりトイレにしている
7:ハウスは寝る時は自分で行きます
よろしくお願いいたします。
今回やるべき大きな柱は
①体現でシンプルに型を作って教え、癖付けすること
②言うことを聞きたくなる関係・褒められて嬉しい関係作り
です。
どちらか片方だけではダメで、両方ないといけません。
①体現でシンプルに型を作って教え、癖付けすること
吠えにしても噛み付きにしても、その状況をあえて作って集中的に教えていきます。
「シ!」などの注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて注意します。
単純なようですが、犬も人間の幼子も、シンプルに自分で体感し続けないと分からないのです。
体感と言っても、叱られること自体が良いのではなく、叱られること自体と自分のした悪いことを結び付けて反省できる知能はないのです。
『悪い型を止めて、良い型を作って、そこに指示音ジェスチャーで褒めて関連付け』
ここまで体感してようやく何となく感覚として分かって、それが繰り返し反復されることで習慣・癖として定着し、それを飼い主さんに褒められてより定着していく・・・
これが大事です。
そして、
②信頼関係・主従関係
が大前提になります。『褒められて嬉しくなる関係・言うことを聞きたくなる関係』があるのと無いのとでは、①のように同じ教え方をしたとしても、その結果が全然違ってくるのです。
むしろ、その関係が無いまま表面的なテクニックを上塗りしてしまうと、犬からしてみたら矛盾やギャップが大きすぎて余計にイライラしてしまいます。
かといって、↓体罰や威嚇になってはいけません。
>噛まれても良いように手袋をはめて無理矢理仰向けにして押さえつければ良いのでしょうか・・
↑これをするのであれば、首輪を両手でガッチリつかんで動きを固定して仰向けをキープ・・・が良いです。
『嫌悪刺激や体罰を与えて、悪いことを分からせる』
というのは間違いです。犬や人間の幼子の知能では、それは理解できないのです。防衛本能を刺激したり、不信感を増してしまうだけになります。
↓ですので、これらも逆効果になってしまいます。
>前回噛まれた時は、咄嗟に蹴飛ばしました・・
>缶にコインを入れた道具で大きな音を出した・・
あくまで、ご自分の主導性と毅然さを淡々と示し続けることが重要です。
さて、今回のトイプー君、約3歳までの長い習慣や関係がありましたから、今回は焦って急に激変されないことです。ギャップが大きすぎると、犬はパニックになってしまいます。
まずは飼い主さんご家族の、知識と意識を深めることから取り組まれてください。
それが無いと、先ほどお話し申し上げたとおり、犬にとって矛盾になりますし、犬は相手の精神性を鋭く見抜きますので、本物の意識が無いといけません。
意識が変わると、自然と態度や振る舞いが変わっていきます。それが毎日続くことで、犬はちゃんと感じ取って一貫性を認めるようになります。
ちなみに、今回いただいたメールアドレスとお名前で照合したのですが、ご購入様で該当される方がいらっしゃいませんでした。
もしまだご購入されていらっしゃらないようでしたら、良い機会ですので、しっかり学んでいただき、愛犬との根本の良い関係を築いていただきたいと思います。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)