犬のしつけがQ&Aで分かる!

散歩を嫌がるチワワと散歩帰りに足ふきで噛みつく柴犬のしつけ

質問内容
問題の内容:多頭飼いで3歳3カ月のチワワ(メス)、10カ月の柴犬(メス)の事です。柴犬を2ヶ月の頃に家族の仲間入りとなりました。

今現在まだチワワの方が上位の様ですが、チワワが柴犬が大きいので一緒にリビングで遊べません。最近柴犬がチワワに弱く噛み、様子を伺っているようにも見えます。逆転する事はありますか?

チワワが散歩が嫌いで、すぐフセをして 動こうとしません。飼い主はどうしたらいいのでしょうか?
引っ張ると首を傷めそうで怖いのですが。

最近柴犬が散歩後の足拭きを嫌がり噛んできたので、思わず顔を叩いてしまいました。それから信頼関係が少しなくなってしまいました。

どのようにしたら いいでしょうか?
今後どのように足拭きをしたらいいでしょうか?

愛犬の飼い始めたきっかけ:チワワと柴犬が一緒に散歩に行けばチワワも散歩に行くようになるかな~と思ったからです。飼いはじめてからの期間は、チワワ3年になり、柴犬は7カ月になります。

家族構成:夫と私40代、長女と次女10代後半、母80代の5人家族。

一日の愛犬との時間:
柴犬 6:00~6:30 散歩
近くに住んでいる方が飼っている北海道犬と土曜日と日曜日、一緒に1時間散歩していただいてます。
     7:00~7:30の間に 御飯
家族は 仕事や学校から帰宅
    18:00~19:00の間の30分間 散歩
後は サークルで留守番になります。
    22:00頃 20分間 室内でボール投げ

チワワは、ほとんど 室内で過ごす。時々散歩しますが、近くを一周したら動かなくなります。ゲージで留守番です。しつけのほうですが、オスワリ・オテ・オカワリ・マテが出来ますが、オイデ!はエサがないと来ません。

物音や人を見ると吠えます。玄関ベルにも吠えます。

柴犬について
① ボールを投げ
戻ってきますが 渡してくれず 飼い主が取り上げる感じ

②餌を与える前に オスワリとフセ
最近散歩後の足拭きで噛んできたので、思わず顔を叩いてしまい、それから噛むのが酷くなりました。興奮してない時は餌がなくてもオスワリ・フセをしますが、ない時はしないときもあります。

③オヤツの声かけは・オスワリ・フセ・ヨシッという流れです。抱っこやナデナデは何も言わずやってます。

④散歩は30分間歩き、あとは座り、ブラシをしながら話しかけたりしてます。散歩はリーダーウォークをしたりしなかったりで家族のしつけがバラバラです。

⑥トイレのしつけが出来ておらず、サークル一面にトイレシートを引いています。トイレに網をしてるのですが、シートを出し食べている時があります。何度もトイレを買い替えてます。

以上です。よろしくお願いしますm(__)m


返答内容
今回の子は、二頭とも素性の良い子で良かったです。

今の月齢や環境に適応して、普通の行動をしているだけです。ご心配はありませんので、これからやるべき事をコツコツ続けて、成長を待ってあげましょう。

柴ちゃんも、7・8か月という一番難しい時期をなんとか無難に乗り越えてきましたので、素性も良かったですし、飼い主さんも頑張ってこられました。

ただし、やっぱり体罰は良くなかったのです。

犬の知能では、自分のした行為と体罰を結び付けて反省する知能は無いのです。人間の幼子も同じですが、体罰では理解できず、興奮があおられたり防衛本能を刺激するだけになってしまいます。

今後も絶対に体罰はされないことです。

まずは、主導型のコング遊びやお散歩を通じて信頼関係を作り、その遊びの中でチョンチョン触ってみたり、ポンポンして褒める・・・というところから始めてください。

絶対にあせったり結果を急がないで、優しいレベルから徐々に上げていくことです。

段々触られることに抵抗が無くなっていきます。それと、主従関係も大きく影響しています。


それらが出来るまでの、散歩帰りの足ふきですが、無理にタオルで拭いたりシャワーしなくて良いです。

玄関にトイレシートを置いて、その上をウロウロ歩かせてください。

トイレシートはポリマー素材で吸水性がとても高いですので、水汚れは吸収してくれます。

それでも、接地面以外の足の汚れやお腹の汚れが、まだ残っていますね。

その場合は、玄関で犬を移動用バッグに入れて、ケージの出入り口まで運び、そこでお部屋には出さずに直接ケージに犬を入れてしまうことです。

2・3時間ケージ内で過ごせば、水汚れは乾いてホコリとして犬の足から落ちます。あとは、少したまったホコリを掃除機で吸い取れば良いだけです。お部屋も汚れません。

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↑これが移動用バッグです。肩掛けベルトが付いているのが良いです。ホームセンターやペットショップで売っています。

遊びの中で、コングをバッグに入れて取りに行かせ、犬が入る時にバッグの中を指差して「バッグ」の音を出しながら褒めてください。犬のお腹を抱えて入れて教えても良いです。

何度も繰り返して教えていくと、バッグの中を指差して「バッグ」の指示音で、犬が自分から入るようになります。


チワワちゃんの散歩については、まずは外の世界に慣れさせることから始めましょう。

これも移動用バッグで連れて行くと良いですが、小さい犬なので無理に専用のバッグを買う必要はありません。

要らなくなったリュックサックやエコバッグでも何でも良いですが、肩に掛けられるものが楽で良いです。

そこに入れて、犬の顔だけピョコッと出させて、外を歩きます。直接手で抱っこしないことです。

そして、キレイで静かで安全な場所に着いたら、犬を降ろして、飼い主さんがノンビリ座って、その周辺を犬にウロウロさせれば良いです。もちろん、犬にはリードを付けて飼い主さんが持っておいてください。

そうやって、なるべくたくさんの時間を外で過ごして、自分の足で歩かせてみることもさせながら、少しずつ慣らしていけば良いです。

絶対に無理に引っ張ったりしないことです。

①外の世界が怖い

②主従関係が崩れて好き勝手しようとしている

③上記の両方

今回は③かもしれませんので、もちろん主従関係作りもこれから頑張っていきましょう。


>柴犬がチワワに弱く噛み様子を伺っているようにも見えます。逆転する事はありますか?・・

↑遊びの一環でもありますが、もちろん逆転することもあります。

「生存競争の中を生き残り、強い者がリーダーになり子孫を残す」

この本能が、人にも犬にも根底に流れています。私達日本人は、豊かで和の文化もありますから、あまりそういう意識はありませんが、犬の知能にはそういう高度な文明は理解できません。

生き残るための本能で、シンプルに必死で生きているだけです。

今回は、チワワちゃんが先住犬ですし、体も小さいですので、必ずチワワちゃんを優先にして守ってあげてください。

柴ちゃんがある程度社会化を学んで落ち着くまでは、柴ちゃんをフリーで遊ばせないで、ケージから出す時は必ずリードを付けて飼い主さんが持っておくようにすることです。

それによって、チワワちゃんを守るだけでなく、飼い主さんへの噛みつきも注意することができます。

遊びの中で触って犬が怒った時は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意してください。噛まれないように制御もしやすいです。

そして、これはチワワちゃんにも同じようにしてあげてください。

外にも慣れていませんが、リードを付けられて制御されることにも慣れていないから嫌がります。

団らんや遊びを通して、少しずつリード付けと制御されることに慣れさせていきます。お部屋でお散歩の練習もする・・・ということです。

二頭なので、リードを二本持って少し大変ですが、飼い主さんも経験です。だんだん慣れて上手くなっていきます。


さて、それら以外の吠え・トイレのしつけについても、Q&Aサイトでたくさん解説してありますので、必ず熟読されてください。このメールの内容だけで完結されないでください。

情報のつまみ食いは大変危険ですので、ご家族皆さんで必ず本書とQ&Aサイトを熟読されてください。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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