犬のしつけがQ&Aで分かる!

妻と息子の足元を噛む犬のしつけ

質問内容
・問題の内容:

①「妻と息子の足元を噛む」
②「妻と息子がトイレを掃除しようとすると噛みつく、うなる」

・犬種:チワワ(生後6ケ月で去勢)2歳オス(ペットショップ購入後2年)

・家族構成:3名(自分40代 妻40代 子供10代前半) 妻が仕事が休みの時はほぼ1日一緒

■過去の接し方

①仕事の日は(妻も)、朝から夕方までゲージで留守番。家族が帰ってきたらゲージから出す。

遊びは、「とってこい」や「おもちゃを使って足の間をくぐらせる等」。スキンシップは、抱っこやなでる。

②しつけ方:

褒める時:
名前を呼んで目を見てお座りした時、こちらの指示に従った時、おやつをあげたり、声をかけたり、なでたりしています。

叱り方:かじったりした時、ダメとその場ですぐ声をかける。鼻と口を押える、仰向けにして首から上をおさえる(但し、妻や息子がやろうとすると抵抗する)

③ジロジロ見つめて猫なで声でナデナデ、オヤツに抱っこ→してきた

④散歩は15分~30分 時間とコースは決まっていません。散歩の時、自分より前に出ようとしたら、方向転換してコースをかえる。

⑤一日の流れ:

朝家族が起きてきたら、ケージから出して自由にさせておく
その後、朝ごはん→ケージの中で留守番→家族帰宅→ケージから出す
→散歩→夜ごはん→寝るまでリビングで自由→ケージで寝る
リビングで自由にさせている時に吠えたり、噛んだりしたら、その時はゲージに入れる。おとなしくなったら又出す。

夜寝るときは、リビングでゲージの中が基本ですが、時々妻がリビングで一緒の布団で寝ています。

※問題点の補足ですが、①足元を噛むのは子犬の時からで、待ての指示をちゃんと聞ける時もある。②に関しては、半年以上前から急にトイレの掃除(特にうんちの後)をすると、興奮して噛みついたり、うなったりする様になった。ウンチした後は、ゲージの中から出ずに見張っている様子。

ゲージは左トイレ、右ベッドで隣り合ってます。因みにうちの子は、今もウンチを食べてしまいます。ウンチはすぐ、片づけたいのですが困っています。本気で噛みつこうとしてきます。よろしくお願いします。


返答内容
今回は、現状になってしまった原因は、もうお分かりだと思います。

③の「ジロジロ見つめて猫なで声でナデナデ、オヤツに抱っこ」という接し方は、犬の本能の視点には従属的に映るのです。

更に添い寝までしたら、犬は自分の立場を誤解しますし、悪い癖も定着します。そして要求する→飼い主さんが応じる→更に悪い癖・主従関係の誤解が深まる・・・という悪循環になっていきます。

奥様も子供さんも、犬への愛情たっぷりでお優しい方なんだと思います。

しかし、それだけでは犬は理解できないのです。むしろ、犬はそれを弱さと見ます。

犬のしつけは、ご主人だけがきちんとしても結果が出ません。むしろ、ご主人が頑張れば頑張るほど、他の家族とのギャップが大きくなってしまい、余計に犬はバカにするようになります。

犬は相手一人一人をよく見て感じて反応しています。

今回は、本当に奥様と子供さんが自覚されて、教材を熟読されてください。

意識が変わらないと、何気ない態度やしぐさにも現れるんです。犬はそれを敏感に感じ取ります。表面上だけリーダーウォークしたり仰向けしても、犬は見抜きますし、伝わらないのです。

教材を熟読いただいて、意識と知識を深めてください。これは避けて通れない道なのです。

子供さんもそろそろ中学生ですから、きちんと理解できる年頃です。


さて、意識改革と同時に並行してやっていただきたいことですが、まずは「ジロジロ見つめて猫なで声でナデナデ、オヤツに抱っこ」を止めてください。

将来的に、良い関係作りが出来た上ならやって良いのですが、今はガマンです。スキンシップは主導型コング遊びか仰向けです。

そして、犬はなるべく(かまう時間が無い時は)ケージ外に放さないで、出す時は犬にリードを付けてそれを誰かが持っておくようにしましょう。

その体勢で団らんしたり遊んだりします。

こうすることで、自然とその人の主導性を示すことができます。

また、犬が噛もうとしたり噛んだり唸ったり吠えた場合は、シ!の注意音と同時にリードをチョン!と引き上げて注意します。あるいはそのまますぐにリーダーウォークに移行してください。

それらをしばらく続けて犬に変化が出てきたら、もう一度トイレのしつけをやり直して、食糞のしつけを始めてください。

トイレ・食糞対策のしつけはQ&Aサイトに専用カテゴリがありますので、記事を全て熟読されてください。

根本の関係作りが出来ていないと、噛み癖にしても食糞にしても、教えても効果がありません。むしろ犬は矛盾を感じて、よけいにイライラします。

今回、奥様と子供さんが犬を怖がるようでしたら、まずはご主人が仰向けをして、そこに奥様と子供さんの手を添えて追加で参加させてください。

コング遊びも、犬をご主人がコントロールして、コングを転がす役を奥様と子供さんにさせてください。

そうすることで、犬に対して奥様と子供さんの主導性を演出して見せることができます。

ただし、前述しましたように、犬は相手の精神性を鋭く見抜きます。根本は、お二人の意識がしっかりしていないと、犬は見抜きますので、それだけはお忘れないようにお願いいたします。


では今日は以上です。このメールも、販売ホームページも、本書もQ&Aサイトも、必ず皆さんで熟読されてください。家族会議でルールも決めてください。お互いに指摘し合って修正もしていきましょう。

それでは、またこれから頑張って続けていきましょう(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針