犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでハウスと言うと唸りだして威嚇し始め強く噛みつく

質問内容
こんにちは。家にトイプードル3歳オスと1歳オスの2匹います。

特に3歳の方なんですが、私が今まで甘やかせて来たせいだと思うのですが、最近本気噛みして血が出て病院で2針縫いました 。

リビングにフリーでいる時は、威嚇や唸るや噛みつくと言う事はないのですが、ハウスと言うと唸りだして威嚇し始め、ケージの中から牙をむき出しにして、ワウワウワウワウ!牙をむき出しで連呼して来ます。

ケージのペットボトルのお水を替えようと思って手を出すと同じくケージの中から牙をむき出しです。

1回革手袋を履いて、噛ませながら床に、頭を付けて仰向けに馬乗りに押さえ付けて、ダメっ!って言うとその時は、ケージの中に入って行きましたが、次の日ハウスと言うと唸り昨日と同じです。

私も、これでいいのかと思いながらしたのですが今までより、私にだけ威嚇するようになりました。

旦那には威嚇する事は殆どありません。ハウスに入れる時も威嚇せずになんとか入っているようです。

うちは、散歩には殆ど行かせていませんので、外に出ると尻尾を下げて嫌がるんです2匹とも。

今からでも、遅くないと仰っておりましたので、私もリーダウォークを実施させ愛犬2匹と旦那と子供の3人で末長く暮らして行きたいです。

ハウスに入ってもらう時は、今まではオヤツで釣ってケージの中に入れて手で締めると、手に噛みつきそうになるので、足でしめたりでなんとかいれてます。このやり方はダメですよね?

どうすればいいですか教えて頂きたいです。よろしくお願いしますm(_ _)m


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

その子にとっては、急に難しいことを要求しても、今までの習慣や関係とのギャップが大きすぎて、適応できないんですね。

ですので、もう少し優しいレベルから始めると良いです。

急に完成形を求めたり、結果を急がないことです。

まずは、急にケージに閉じ込めっぱなしにしないことです。

例えば、ケージの中でご飯を食べさせたり、ケージ内にコングを転がして遊んであげるなど、楽しい記憶と結び付けながら慣らしていきましょう。

最初は扉も閉めません。

中にご飯皿を置いたりコングを転がして、犬が好きな時に入り、好きな時に出てくるようにしてください。

それを数日間続けて、嫌がらずに自然に入れるようになってきたら、扉を5秒閉めて開ける・・・明日は10秒×3回・・・明後日は15秒×4回・・・

というふうに、優しいレベルから徐々に難易度を上げていきましょう。


そして同時に、主従関係も少しずつ修正しないといけません。

ただこれも、激変しすぎると犬が適応できません。キツ過ぎる仰向けは、まだその子にとって受け入れがたいのです。

遊びや団らんの中で、自然と主導性を示していきましょう。

遊びや団らんの時に、犬を完全フリーにしないで、犬にリードを着けてそれを飼い主さんが持って過ごしてください。

リードを持ったまま知らんぷりしてテレビを見ても良いですし、コング遊びしても良いですし、あるいは長めのリードをご自分の腰に縛ってそこに犬を付ければ、ちょっとした家事もこなすことができます。

それを毎日続けて、犬に変化が出てきたら、その中に軽いリーダーウォークやお散歩のマネごとを時々混ぜてください。また、仰向けも一瞬やってみてください。

そこから徐々に徐々にレベルを上げて、本格的なリーダーウォークや仰向け固めに近付けていきます。

リーダーウォークがある程度できるようになったら、外のお散歩も連れ出してください。主従関係の違いによっても、犬の反応が変わりますので、今まで嫌がっていたものが、すんなり歩くように変わることがあります。

それと、玄関先でウロウロしたりコング遊びするだけでも良いので、すぐ今から外の世界には慣らしておいてください。冬に入る前に、やっておくべきです。

スタスタと歩けるようになれば、真冬でも体がポカポカしますので、冬でもきちんと有酸素運動をしましょう。

現状の関係には、遊びやお散歩や運動不足も影響しています。

飼い主さん主導の下で、一緒に何か行動をしたり、楽しく遊んであげないと、信頼関係も主従関係も出来ないのは当たり前です。犬も人間も一緒です。

また、知能も体力も充実している年齢ですので、発散不足でストレスもたまっています。


さて、ここまでざっとポイントだけお話ししてきましたが、最も重要な根本は、飼い主さんの意識改革です。

犬は相手一人一人の精神性を、鋭く見抜いて反応を変えています。

意識は自然としぐさや態度や振る舞いすべてに出てきます。表面的にしつけのテクニックだけマネしても、犬はちゃんと見抜きます。一貫性も保てません。

犬の本質や特性の知識、具体的なテクニックの知識が、本書とQ&Aサイトに満載されています。

それを熟読していただくことで、知識と意識が深まっていきます。自然と態度やしぐさ振る舞いが変わり、一貫性が出ます。それを毎日毎日、犬が見続けて感じ続けて、犬が認めるようになっていきます。

今回は良い機会になりますので、ぜひ根本からしっかり身につけていただきたいと思います。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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