子犬が餌皿を回収する時に噛みつく場合のしつけ
お忙しいところ申し訳ありません。○○と申します。
飼い始めて8日目の柴犬(3ヶ月と8日)雄です。
前の犬が亡くなってから7ヶ月が過ぎて、たまたまペットショップで出会い、また飼うことになりました。
家族構成:私の他に、主人50代、20代の娘。主人、娘は夜帰宅。私は8時頃から14時頃までパートに出てます。
前の犬(柴犬♂)は、購入先で「噛み付いたら叩け」と言われそのようにした結果、手に負えなくなってしまったので、今回は叩かず甘噛みしてきたら遊びを止めたりゲージに入れたりしていました。
3日ぐらい前から、エサを食べ終わった餌皿を片付けようとしたら本気で噛まれ血だらけになりました。
次からは餌皿を触りながら食べさせてますが、餌がなくなると噛み付いてくるので仰向けがためをしてますが、力が強くて(私が弱いのか)大騒ぎになってしまっています。
このまま続けて良いのでしょうか?
散歩は今日初めて少し行きました。
頑張っておられますね(^_^)
今はまだ子犬が幼すぎて、知能が低すぎて、しばらくは『小さな猛獣状態』が続きます。
もともとは動物ですし、見た目は可愛く変わりましたが、他の野生動物と遺伝子はほとんど変わっていません。
大切な防衛本能でもありますので、怒ったり悲観はされないで、やるべきしつけを淡々と続けて、子犬の成長と理解を待ってあげましょう。
今回は、もう3カ月過ぎましたので、首輪とリードを付けて教えていくことができます。リードを活用しましょう。
叩くなどの体罰や、怒声で怒るのは逆効果です。犬の知能には意味が理解できませんので、防衛本能と警戒心を刺激するだけになってしまいます。
また、さらに強い体罰でねじ伏せると、他の人や動物を攻撃するようになってしまいます。
■今後の犬のしつけの進め方
さてまず、防備はしっかりされてください。
作業用の革手袋が、ホームセンターで500円くらいで売っていますし、腕輪も売っています。
しっかり防備されて、リラックスしましょう。
飼い主さんが緊張興奮していると、ホルモン(体臭)の変化や態度・雰囲気で、犬にも緊張興奮が伝播してしまいます。また、相手が怖がる様子を見て、見下したりもします。
子犬の乳歯は細くとがっていて、かなりの凶器になります。
ケガをしないように、犬の興奮をあおらないように、リラックスしましょう。弱みを犬に見せると主従関係の誤解にもつながります。
犬をケージから出したり、ケージに手を入れて世話をするときは、防備をする癖をつけましょう。
同時に、犬をケージから出す時は、首輪とリードを付けてそれを持っておくようにします。
そうすれば、噛まれることを制御できますし、注意しやすいです。
また自然と犬の行動全体を主導する形になりますので、主従関係作りにも良いですし、お散歩デビューの練習にもなります。
もちろん将来的に、噛み癖が直り、主従関係がしっかりできたら、手袋もリードもされなくて良いです。
さて、ゴハン皿を回収する時の噛み癖についてです。
まず、食べさせる前から準備をしましょう。
例えば生後2カ月くらいだとまだ早いのですが、もう今回は3カ月すぎなのでしっかりやって大丈夫です。
先に、革手袋を装着して、犬にリードを付けて持っておきましょう。
食べさせる前に、お座りの型を作ってあげて、そこに「スワレ」の指示音とジェスチャーを関連付けながら軽くポンポンして褒めて、それをやってから食べさせましょう。
しばらくは、スワレの意味が理解できていませんので、指示でさせようとは考えないで、まずは『体現で教える』だけしばらくやります。
1週間ほど続けたら、指示音ジェスチャーだけでさせてみてください。
そんなふうにすることで、物事も覚えますし、『誰から食べ物をもらっているのか』を認識させることができます。
まだ知能が低い月齢ですが、今から続けていくことで、主従関係が理解しやすくなります。
つまり、食べ終わった後に手を出しても犬の反応が変わってきます。
さて、犬の反応が変わるまでは、噛み付かれる可能性は変わらずあります。
そこで、リードでの制御が必要になります。
「食べさせる前に犬にリードを付けて持っておく」とお話しいたしましたが、食べ終えるころを見計らって、片手でリードを短めに持っておいてください。
食べ終わったら、少しリードを張り気味にしっかり持って、もう片手でエサ皿を回収しましょう。そうすれば噛まれることなく制御できます。
あるいは、噛もうとした瞬間に、「シ!」の注意音を出しながらリードをチョンと引き上げて注意しても良いです。
またそれは、普段の遊びや団らんの中で犬が噛んだり噛もうとした場合にも同じように教えてください。あるいは吠えた時も同じで良いです。
今はまだ、食べている途中でチョッカイは出さないでください。あまりやり過ぎると信頼関係を失います。
リードは付けて持っておいて、でもそっと構わず食べさせてください。
また、同じく普段の生活の中でも、チヤホヤしたりチョッカイを出したり、『過干渉』をされないことです。
特に、まじめで母性本能が強い方が過干渉になる傾向があります。
犬はそれを嫌がりますし、主従関係を誤解しやすくなります。
かと言って完全無視だけでは、信頼関係もできませんし、物事を覚えることもできません。
遊びや散歩の時間もたっぷり作って、主導性と毅然さを保ちながら、メリハリをつけてスキンシップすることです。
また、遊びの中で、仰向けやリーダーウォークもしっかり行ってください。
リーダーウォークの導入は始めてもいいですが、強い切り返しは4カ月過ぎてからにしましょう。もう少し骨格がしっかりしてからのほうがいいです。
仰向けがどうしても無理な場合は、無理せずに、まずはリーダーウォーク中心にしましょう。
さて、今回の柴犬君も、少し平均よりは気が強い方です。前回のご反省もあって十分ご理解はされていると思いますが、ご家族の一貫性も絶対に必要です。
統一性がないと犬も理解できませんし、矛盾やギャップでよけいにイライラ反発します。それもご注意くださいませ。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)