家族にのみ本気で噛んで他人にはおりこうさんな犬のしつけ
しつけの問題の内容:本気噛み(時には手の付けられない激しい襲撃)、無駄吠え
犬について:チワワ 6歳5か月 オス 生後43日でペットショップより購入
家族構成:主人(60代)私(50代)終日犬たちと一緒に過ごし、留守番させることはほとんどありません。あってもほんの20分ぐらいです。
飼い始めた動機:当時要介護5の主人の母を在宅介護しており、子犬が母のリハビリに少しでも役に立つのではと思いました。
事実母は不自由な手を動かして犬と遊び、テーブルをたたいて犬を呼んだり、食べ物をあげようとしたりしていました。
犬は私たち飼い主には本気噛みをしますが、獣医さんの診察中、トリマーさんによるシャンプー等のお手入れ中、またペットショップでのお預け中など私たち家族がいないときはおとなしくおりこうさんで、獣医さんやお世話してくださる方を噛んだことはありません
でも診察が終わった瞬間、トリミングが終わってお迎えにいった瞬間、猛烈に吠えて飛びかかってしまいます・・・
過去の接し方:
①子犬の時は膝にダッコ、マッサージ、おもちゃでの引っ張りっこをしていました。
小さい頃はおもちゃを持ってきてくれましたが、今は唸っておもちゃを放しません。近づくといきなり飛びかかって噛みついてくることもあるので、接近しないようにしています。
お膝ダッコも、こちらが動くと唸って時には噛みついてくるようになったので、現在は膝の上には要求されても乗せないようにしています。
体調の悪いときには乗りたがるので、指示してオスワリして待たせてから乗せますが、「トイレに行きたいんだけれど」と声をかければ唸らずに黙って降りてくれます。
②初めは言葉で少し強く「いけない」「ダメ」と言っていましたが、甘噛みから本気噛みになり流血するほどになってしまったころから、体罰をしてしまいました。
現在も流血するほど噛まれることはありますが、声を出して叱らないように心がけています(というか痛みと恐怖で声が出ないのです)が、体罰こそしませんが大きな声でいけないと叱ってしまうこともあります。
特にスイッチが入って狂ったように、何度も何度も噛みついて攻撃をされると情けないお話しですが、流血と恐怖でこちらがパニックになってしまうこともあります。
③ご褒美のおやつはありました。しかし最近はおやつをあげる時にも唸ることがあるのでその時はあげません。パピーのころはほとんどダッコしてナデナデもしていました。
現在は体を触られるのが嫌いなので、ほとんどこちらから体を触ることはありません。触って欲しいときだけ甘えてきます。甘えてくるので触っていると手をなめてくるのですが、急に怒りだして噛みつくことがあります。
④お天気の良い日は一日1回、30~60分くらい、歩いたり休憩したり、ロングリードで走ったりしていました。
最近は腰と首を痛めたことがありましたので、20~30分くらいのお散歩をしています。
ハーネスを短く持ってほとんど自分の横につけて歩かせています。たまにリードを長くして歩きます。私が止まるとオスワリします。座らないときはリードをチョンチョンと引っ張ると座ります。
⑤朝5時半くらいにケージから出して起床。たまに朝の散歩。7時30分に食事。12時頃に食事。散歩。6時頃に食事 8時ごろにケージで就寝。
⑥ハウス(ケージ)は食事をするときのもの(飼い主が食事するときにはケージにいれています)、就寝するときのものの2か所。トイレは3か所です。リビングと他のもう一部屋だけを開放、キッチン、玄関、洗面所周り、廊下、就寝するときに使用するベッドの置いてある部屋等は基本立ち入り禁止にしています。
我が家にはもう一匹4歳9か月のチワワの男の子がいます。
先住犬が1歳10か月になったころに迎えました。
こちらのチワワは犬と人が苦手で、お散歩中に吠えてしまいますが、先住犬のしつけの失敗を繰り返さないようにと心がけました。
飼い主にはお腹を見せ、体を触らせ、噛むことはありません。
ある日突然家でオチッコをしてくれなくなったのが悩みです。
私も主人も昔それぞれの家庭で犬を飼っていました。
犬は外飼いが当然の時代で、私も何代もの犬と関わってきましたが、一度も噛まれたことはなく、飼い犬が飼い主を噛むなんてことはありえないと思っていました。
母の介護で犬のしつけに関してあまりにも知識がなく、勉強不足のうえ、生後43日というまだまだ母親や兄弟と一緒に過ごさなければいけない子犬を迎え、甘やかしすぎてしまいました。
いつも噛まれた時に怒りと悲しみを感じます。
でも犬のせいではないと自分に言っています。
噛む子にしたのは私たち飼い主だと思っています。
野獣のように襲ってくるときもありますが、喜怒哀楽の表情豊かで可愛い姿も見せてくれます。
もう少し犬と楽しい暮らしがしたいと心から願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず今回のチワワ君ですが、絶対にあせったり結果を急いだりされないことです。
長年の習慣や関係が染みついていますので、激変しすぎても適応できず、悪循環になってしまいます。
まずは飼い主さんご家族が意識改革をしていただき、自然と表現が変わっていくような進め方が望ましいです。
根本の意識からくる態度や言動は、必ず一貫性が出ますし、本物の意識は犬に伝わります。
反対に、表面的なテクニックだけでは、犬は見抜いてしまうので、根本意識の重要性を絶対に忘れないでください。
もちろん、家庭環境によっては、擬人化したくなるのも自然なことです。犬と言えど、我が子同然になります。
しかし、人間の子供でもワガママさせ放題で甘やかしては、自我だけの悪い人間になってしまうのと同じで、犬も我が子同然ならば、親としての責任の中で厳しさも必要になってきます。
ですが、今回はもう過去のお間違いにお気づきになられているようですので、クドクド申し上げません。
それと、親兄弟と引き離されるのが早すぎて、初期の社会化を学べなかったのも大きいです。
チワワ君の素性は悪くありません。
本当に根本的に素性に問題があったり、障害を持っているような場合は、家に来た瞬間からもうそうなっていますし、獣医さんやトリマーさんなど、誰にでもいつでもどこでも襲い掛かります。
今回はそうではなく、相手一人一人をキチンと見て判断して対応を変えています。
状況判断と相手を見抜ける、頭の良い子なのです。
さて、では今後のしつけ方になります。
犬のしつけ方には色んなやり方がありますが、今回は少し距離を置くような非接触系の方法をしばらく使っていきましょう。
仰向けや口閉じなどの、接触系のしつけ方は、しばらく使わないようにします。
まず今回は、飼い主さんがリラックスすることと、ケガ防止のためにも、防備を準備しましょう。
作業用の革手袋がホームセンターで500円くらいで買えますし、腕輪もあります。
足は靴下とスリッパを履きます。
エアコンで涼しくして、長袖長ズボンにできればなお良いです。
こちらが犬を怖がってビクビクしていると、ホルモンの変化から体臭が変わって犬にも伝播します。しぐさなどからも察知されて、それが犬の興奮をあおったり、よけいに見下したりすることがあります。
心身ともに準備をし、リラックスすること、ケガを防止すること、犬に緊張興奮を伝播しないこと、ができます。
そして、犬をケージから出して団らんしたり遊んだりするときは、必ずリードを付けて飼い主さんが持っておくようにしましょう。
腰と首を痛めたことがあったということですので、もしご心配でしたら、ボディハーネス&リードで良いです。
そうやって過ごすことで、自然と犬の行動を主導する形になりますので、自然な主従関係構築の手段にできて良いのです。
それと、噛まれそうな時はリードで制御できますし、噛まれた時はその瞬間に現行犯で注意することができます。
噛まれたり、噛まれそうなった時は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えてください。もしくは、そのままお部屋でリーダーウォークしてください。
(※下の子が散歩中に吠えた時も同じ方法で教えてください)
怒声で感情的に怒ったりせず、そうやって淡々とコツコツ教え(示し)続けていきます。
もし犬の興奮が激しくなるようでしたら、いったんケージに戻して、さらにそこで吠えるようならば『布掛け目隠し』をしましょう。
『布掛け目隠し』とは、ケージかクレートに犬を入れて、その上から毛布などの厚手の布を掛けて、暗く目隠しするというものです。
イヌ科動物の本能にとっては、それが巣穴感覚になります。暗くて狭い空間が、犬には落ち着ける環境になります。
さて今回は、少し長い根競べになります。
毎日毅然と淡々と示し続けることで、犬が根負けして認めるようになっていきます。
犬が根負けするまで、こちらが一貫して根気よく続けていかなければいけません。
かと言って、接することがいけないのではありません。メリハリを持って、主導型でたっぷり遊んであげてください。
それらを続けて変化が出てきたら、遊びの中にまぎれてチョンチョン触って慣れさせていき、それも慣れてきたら遊びの中で仰向けもしてみてください。
>ある日突然家でオチッコをしてくれなくなったのが悩みです・・
↑下の子のオシッコですが、まずは外でしても絶対に叱ったりされないで、「チチチチ・・」の指示音の関連付けに注力します。
数日間続けたら、お散歩中に「そろそろするかな?」というタイミングで、地面を指差し指示音を出してオシッコさせてみてください。
そのタイミングで出来たら、指示音ジェスチャーでしっかり褒めてあげます。
そうしたら、次の日はトイレシートとビニール袋をお散歩に持って行きましょう。
お散歩中に、「そろそろするかな?」というタイミングで、トイレシートを地面に敷いて、そこを指差して指示音を出してうながしてみてください。
そこで出来たら、同じく指示音ジェスチャーでしっかり褒めて関連付けてあげます。
外でそれができるようになったら、いよいよ室内で練習です。
雨の日などを利用して、その日と次の日もお散歩に行かない(外に出ない)ようにします。
そして室内のトイレで、指示音とジェスチャーでうながします。
タイミングは、起床後・食後・ケージから出して直ぐや遊び始めの興奮刺激で、利尿脱糞作用が高まります。
また、お部屋や廊下でリーダーウォークをして、お散歩気分にさせても良いです。
では今日は以上ですが、まだ本書をお買いいただいたばかりのタイミングですので、情報のつまみ食いにならないようにご注意です。
必ず本書とQ&Aを熟読されるようにお願いいたします。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)
堀川さま、お忙しいところメールをありがとうございました。
私の悩みに細やかなご指導をいただき、とても嬉しく、励みになりました。
犬が本気噛みを始めてからこの数年、しつけ教室に行ってトレーナーさんの指導を受けたり、しつけの本、DVDなど色々と参考にしてきました。
もちろん成果のあったものもありますが、今現在も噛みついてくるということは、犬にリーダーとして認めてもらえていないのだと思っています。
我が家に犬を迎えて約2年は、一緒のベッドで寝ていました。
しかし私たちが寝返りをうつと唸るようになり、最後には噛みついてくるようになりました。
数か月かけて心を鬼にして、犬をハウスで寝かせるトレーニングをしました。
犬も鳴き、私も泣き、毎晩辛い思いをしました。
でも犬は頑張ってくれて、現在では「ネンネだよ」というと自分のハウスに入ったり、時間になると自らハウスに入るようになりました。
お散歩中、よく言うことをききます。
引っ張ることもなく、私の歩調に合わせて歩いてくれます。止まれば座ってくれます。
普段の生活の中でも良く指示に従ってくれます。
でもやはり唸ったり威嚇してくるということは、彼にとっては私の指示が不愉快なことでストレスが溜まっているのですね。
家の中では、ストーカーのように私の見える場所に移動しています。いつも私のそばで寝ていたり、近くから、遠くから私の様子を見ています。
その目は、ほとんど上目遣いで睨んでいるように見えます。
今はそんな犬のことを見て見ぬふり、声も一切かけないように心がけています。
食事もワガママで、食欲があってもケージの中に入りません。食事の時間になるとわざと別の部屋に行ったり、声をかけても無視します。
Q&Aを参考にさせていただくことにいたします。
今まで多くの時間を、犬とどうしたら仲良く楽しく暮らしてゆけるかということに費やしてきました。これからもゆっくり時間をかけて、できることから犬との関係を少しでも良くしてゆけるよう頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
チワワ君の行動は、全て支配欲の現れであり、自分が群れの主権をにぎっているとはっきり認識している証拠です。
>見てみぬふり、声も一切かけないように心がけています・・
↑この意識は重要です。
まず今回、3日間完全無視してみてください。一切目も合わせず、声もかけず触らず、完全無視です。
ご飯・水・トイレのかたずけ・散歩、という最低限の世話のみにします。
これは飼い主さんの精神力の鍛錬のためでもあります。
ですが、ずっとそのままでもいけません。
いつまでも完全無視だけでは、スキンシップも取れませんし、物事の指示行動も覚えることができません。
スキンシップや遊びによる信頼関係の構築も重要です。
まずは完全無視して変化が出てきたら、主導型のコング遊びをしていただきたいのです。
リードで制御しつつ、コングもきちんと飼い主さんが管理して、「私の遊びに君も参加させてあげているんだよ」というくらいの上から目線でいてください。
ゴハンですが、ケージ内にエサ皿を入れて、ケージ内を指差しハウスの指示音で入らせてください。
指示を2・3回出して、それでも犬が無視する場合は、もうそれ以上かまわないで、30分くらいしたらフードを下げてしまってください。
そして、次のゴハンの時間まで、食べ物は一切与えないことです。次のゴハンの時間に、また同じように指示してください。
もう成犬で、血糖値も調整できますので、丸一日何も食べなくても平気ですので、心配されないで、もう今回は思いきって厳しく示してください。
犬も本当にお腹が空けば、根負けしてケージ内に入って食べます。
今のチワワ君は、指示されること自体にかたくなに反発していますので、間接的に実効的に主従関係を修正していきましょう。
犬も本能で理解する時がきます。
「この人の言うことを聞かないと自分は生きていけない」ということを察知します。
そう理解してくれるまでの根競べになります。
体罰や威嚇的な強制ではなく、間接的に実効的に変えていくのです。
また、飼い主さんの意識が本当に変わると、犬も察知します。
意識が強ければ一貫性も出ますので、犬も根負けせざるを得なくなります。
犬も人間も同じく、生存競争の中を生きています。自分の強さを示したり主張してみて、相手の反応を見て感じて、それに応じて自分も対応を変えていきます。
まずは数日間ちょっと辛いですが、完全無視で犬の変化を見てみましょう。
少し変化(柔軟性)が出てきたら、主導型コング遊びで信頼関係を作っていきましょう。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)
いつも心優しいご指導をありがとうございます。
犬の無視作戦は、3日目を迎えました。
以前からこの無視することは犬や私たち飼い主にとって必要だと感じていました。
この数日、私は今までの犬に対する自分の接し方を見つめ直すことができました。
いままでは毎日、犬のご機嫌を覗い、食欲の有無を気遣い、おやつを与えて褒めてあげていました。
先日のメールで、家の犬は体に触れるのが嫌いだと申し上げましたが、体に触れることを嫌いにさせたのは私たち飼い主なのだと改めて感じることができました。
無視を始めてから少しばかりの変化を感じております。
接することが少ないせいか、唸ることもあまりありません。
天候が不順ですが、少し早起きをして犬と朝のリーダーウォークを始めました。狭い家の中でもリーダーウォークをするようにしています。
私としては、まだ無視する日にちが必要なのではと感じておりますが、無視している間の対応について、いくつかお伺いしたい事がございます。
・リーダーウォークを始めるときと終了した時の対応の仕方
・生活しているうえで"おいで"などの指示に従ったときは褒めて良いのか
・無駄吠えをした時の対応の仕方
無視をし始めてから犬は私に甘えるような仕草は一切しなくなりました。近寄りません。舐めてくることもマッサージの要求もしてきません。
関係があるかどうかわかりませんが、排尿の回数が少なくなりました。
しかしご指導に従ったところゴハンは毎回ではありませんが、指示に従い、ケージに入り、トッピングなしのフードだけを食べるようになりました。
おかしなことですが、犬が私の指示でケージに入り、トッピングなしのフードを完食している姿を見て、これが本来のワンちゃんの姿なのだと感じています。
食が細く、小さい頃から胃腸が弱く何度も獣医さんのお世話になっていました。犬の食欲に一喜一憂をして、いけないと思いつつ何とか食べてもらおうと様々なトッピングをしたり、優しい言葉をかけてご機嫌を取ってきました。
しばらくこのままで犬の様子を見てゆきたいと思います。
弟チワワのほうもオチッコ散歩の半分はリーダーウォークにしています。
お恥ずかしいことですが、正直家族(夫)が犬を迎えた時からしつけに消極的です。いつも可愛そうだと言います。
このままでは犬たちのほうがが可愛そうだということを理解してくれていません。ケンカもしばしばです。
でも少しづつ協力くしてもらうようにして、時間がかかっても努力をし続けたいと思っております。
頑張っておられますね(^_^)
まず、私からのメールや本書のダウンロード版、Q&AサイトのURLなど、必ずご主人にもメールでご送りいただき、ご覧になられるようにお願いされてください。
まずは↓ご主人に向けて少しお話し↓です。
体と口が小さいチワワと言えど、本気で噛んで頭をブンブン振ったら、人間の指など簡単に噛みちぎれる能力は持っています。
今までも流血したことはあったようですが、もっと大変な取り返しがつかないような事故が起こってからでは遅いです。実際にそうなってしまい、犬が殺処分になってしまった悲しいご家庭の例があります。
※飼い主さんが拒否しても、事故が起こった場合は、警察や保健所が必要と判断して処分する権限を持っています。
キチンと良い関係が出来たならば、その後は多少緩めても大丈夫ですので、せめてそこまでまず頑張ってみていただきたいのです。
もちろん、抱っこにナデナデ甘やかしでも上手く暮らせる犬もいますので、そういう動画を見たらあこがれますし、それが犬の普通であるかのように錯覚していまいます。
ですが、犬の素性も色々です。
同じ親から生まれた同じ性別の兄弟でも、性格が違ったりします。
遺伝子の多様性がありますので、いろんな性格の犬がいます。(犬種や性別に関係なく)
その子にはその子に合った接し方があります。犬の根本的な特性も理解しておかないといけません。
かと言って、チワワ君が悪い犬なのではありません。犬らしい普通の反応を見せているだけであり、独立心があって、頭の良い子なのです。
それゆえに、人間側の精神性が見抜かれます。
犬も私達人間も、何百万年もの長い間、生存競争の中で社会性のある営みを続けてきました。
豊かになった現代でも、その遺伝子特性は変わりません。
リーダーシップの無い、頼りない相手には従いたくないのです。認めたくないのです。
犬は犬で、そういう苦しみやイライラを抱えているのです。
かと言って、接することが悪いのではありません。無視だけが良いのではありません。
遊ぶ時はたっぷり一緒に楽しんで、信頼関係を作っていかないといけません。その中でも、常に主導性と毅然さを保つことで、犬に認められるようになっていくのです。
大いに犬と遊んでいただいて、でも根底の意識だけしっかり持っていてください。それだけでも犬の反応は変わります。
さて続きまして、今回の奥様のご質問への回答になります。
>私としてはまだ無視する日にちが必要なのではと感じております・・
↑これは必要に応じて続けていただいて構いません。1週間から10日間くらい続けてもOKです。
ただし、運動不足にならないように、お散歩はしてあげて、犬に変化が出てきたら少しずつ主導型コング遊びの時間も作って、スキンシップも取り入れていってください。
>リーダーウォークを始めるときと終了した時の対応の仕方・・
>生活しているうえで"おいで"などの指示に従ったときは褒めて良いのか・・
↑まず、メリハリを持って『無視期間』とそうでない期間をハッキリ分けましょう。
『無視期間』は、するとお決めになられたら、一切褒めないことです。遊びもしません。ハウスやトイレのような最低限の指示だけして、お散歩もして、他は一切目も合わさず声掛けもしません。
例えばリーダーウォークも、無言で防備をして、犬にリードを付けて、無言で淡々とリーダーウォークをし、終わったらまた無言(もしくはハウスの指示だけ)でケージに入れて、無言で去ります。
『無視期間』はそのくらい徹底しないと効果が出にくいです。
ただし、それだけ強力ですので、「そのままずっと」にしてはいけないのです。
犬に変化が出てきたら、少しずつ主導型で遊んでスキンシップもとってあげてください。
ただ、犬の中にも根本的にベタベタするのが嫌いな素性の子もいますので、その子の反応を見ながら調整していきましょう。
>無駄吠えをした時の対応の仕方・・
↑『布掛け目隠』しをしますが、それでも吠えが収まらない場合は、「シ!・・シ!・・」の注意音を出しながら厳しくリーダーウォークです。
『布掛け目隠し』はQ&Aにもたくさん記事を載せてありますので検索もしていただきたいですが、毛布などの厚手の布をケージかクレートに掛けて、暗く目隠しするのです。
イヌ科の動物は、地面の穴倉のような、暗くて狭い空間が巣穴として落ち着きます。
ケージに天井が無い場合は、単品の柵や木の板を針金やヒモでくくり付けてください。その上から布を掛けます。
天井を作ると、物置場にもなって良いです。
>関係があるかどうかわかりませんが、排尿の回数が少なくなりました・・
↑これは関係があります。犬も人間も、興奮刺激やイライラで利尿脱糞作用が高まります。よけいな興奮やイライラが減って落ち着いてきたということです。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)