犬のしつけがQ&Aで分かる!

体罰をしていた本気で噛む柴犬のしつけ

質問内容
犬が散歩の際にリードを噛みます。またいきなり噛みついてくることもあります。

以前までは噛まれたらその直後に犬を叩いてしつけていました。

そして犬の近くに行くと飛びかかってきます。牙は見せないのでしかりはしませんがどうしたらいいのですか?

またを散歩をしてると引っ張ります。2週間程前からリーダーウォークをしていますが、方向転換をしても飼い主を見ないで、どんどん引っ張っていってしまいます。

そして最後にエサ見せるとほえます。普段はほとんどほえることがないのですがエサを見たときは変わったようにほえます。この時も先ほども言ったように飛びかかってくることがあります。お座り、待て、お手は出来るのですが長続きしません。

1ヶ月程前までは人道りのある玄関のそばで飼っていたのですが今は屋上で飼っています。

犬種は柴犬です。もうすぐ2才になります。オスです。家族は70代の両親と50代の兄弟夫婦、そして私(男性)と高校生の息子が2人います。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

さて今回は、アドバイスの前にもう少し伺いたいことがございました。お手数をお掛けいたしますが、お時間あります時に下記についてご返信お願い申し上げます。

①犬を飼うことになった動機

②過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?(家族間で差もありますか?)

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?(家族間で差もありますか?)

④過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?(家族間で差もありますか?)

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?(他の犬や人に吠えますか?)

⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

⑦愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(※お写真いただきましたが、真っ暗で見えませんでした)

⑧問題行動が出始めたのはいつくらいからですか?

⑨普段遊んでいる時や一緒にスキンシップを取っている時なども噛んだり吠えたりしますか?

⑩↓これはなぜ移動されましたか?(他の犬や他人に吠えるからですか?)
>1ヶ月程前までは人道りのある玄関のそばで飼っていたのですが今は屋上で飼っています・・

それでは以上、お待ち申し上げております。

飼い主さんからのお返事.png
元々犬が好きで飼いたかったのですがマンション住まいだったので飼えませんでした。ですが一昨年実家で生活することになったのをきっかけに犬を飼うことにしました。

祖母は犬を見るたびに犬の名前を呼び、スキンシップをしていました。それ以外の人はエサを与える際や出掛ける際に軽くスキンシップをとる程度でした。

お手、お座り、まてはエサを使って教えました。これは家族共通です。叱り方は私と両親は叩きつけて教えていました。私に牙を向けてきたことも一度あります。

以前は犬を呼ぶ時、みな優しい声かけをしていました。おやつもしつけのご褒美としてあげていました。

散歩は1日に2回15分程度でした。リードを短く持ち人間よりも前に行かないようにしていたのですがあまり効果がありませんでした。

過去は朝と夜に散歩とエサをそれ以外は両親の畑仕事に連れて行く以外はほぼハウスにいました。

ハウスの周りにトイレはありません。しつけていないのですがトイレは散歩の時にしかしません。屋上では長いリードをつけているのですがほとんど自由に動くことができます。

噛むことは飼い始めてから甘噛みをずっとしてきます。

スキンシップの際に吠えることはありませんが楽しくなってくると前足を使って飛び乗ってきます。

以前より家族を噛むことが多く、祖母が手を縫う程にまでなってしまったので、専門家にみてもらったところ、あの場所が悪いと言われたので屋上へ移動しました。


返答内容
まず今回のようになった主原因ですが、「場所が悪い」ではありません。

他人や犬に対してピリピリして吠えたり噛んだり・・なら一因になりますが、家族に対して吠えたり噛んだりしたのは、やっぱり信頼関係・主従関係の崩れになります。

場所が変わっても、今までと同じ接し方では犬は変わりません。

いけなかったのは、オヤツを使って表面上だけコントロールしたこと、接し方に従属的な雰囲気があったことで、それによって主従関係が崩れ問題が出てきたところで、体罰をしたことです。

これでは犬には意味がサッパリ分からないのです。

犬にとっては、頼れるリーダーがいない・・・自分の優位性を感じていた・・・なのに訳も分からず体罰(攻撃)を受ける・・・

これではパニックになったり怒って反撃してくるだけです。

まずは、いつでもどこでも毅然さと主導性を保ち、主導型コング遊びやリーダーウォークでの散歩、仰向け(これは後で)を続けてください。

そして、体罰は二度とされないことです。

犬の知能では、自分がした行為と体罰を結び付けて反省する知能はありません。防衛本能を刺激するだけになってしまいます。

今回は、体罰によって信頼関係を失っていますので、少し時間がかかります。あせってすぐに結果を求めないようにしましょう。

まずはご家族皆さんで本教材をしっかり熟読いただいてから、家族会議で接し方のルールをお決めになられてください。

今は噛み癖が強いですので、なるべく接触系のしつけ方(仰向け)はまだされないで、リーダーウォークと主導型コング遊びを中心にしましょう。

散歩時だけでなく、屋上でもたくさんリーダーウォークをしたり、犬にリードを付けて飼い主さんがそれを持った状態で主導型コング遊びをすると良いです。

褒める時は、まだ頭をなでたりしないで、背中のオシリ側をポンポンするくらいで良いです。慣れを見ながら徐々に徐々に少しずつ、頭のほうに近づけていくと良いです。

犬に変化が出てきたら、コング遊びの中で、一瞬仰向けにしてみることもやってみましょう。(ずっと先で良いです。あせらないことです)

では今日は以上ですが、必ず皆さんでQ&Aサイトも熟読されてください。情報のつまみ食いにならないようにご注意です。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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