犬のしつけがQ&Aで分かる!

本気噛みするようになってきた子犬のしつけ・多頭飼いできるか?

質問内容
問題:柴犬の子犬しつけで噛みつき。多頭飼いできそうか?

愛犬:柴犬・3ケ月半・オス・飼い始めて1ケ月半・以前に飼っていた犬が(コーギー・ボーダーコリー)死んだので。
家族構成:本人・男50代6~12時間、妻・女50代6~12時間、息子20代1時間

質問:過去に2匹犬を飼った経験があり、大型犬は老後の犬の介護が困難になることから、飼育経験が3匹目ということもあり、しつけが難しいと知りながら、自信を持って、近くのブリーダーから、黒柴を購入。

家に来て直ぐから、甘噛みがかなりすごくなる。トイレはすぐに覚えてくれて、現在は決まった場所で、必ずしてくれる。ワクチンが終わったので、今日から散歩解禁。

甘噛みは、ネットで知った森田式しつけで、現在は甘噛みは、かなりなくなりました。しかし森田式しつけを実施中、恐怖を感じたのか、本気噛みをしてきました。それから、ひっくり返しや嫌なことをすると本気噛みをしてきます。

昨夜も爪切り中に、指を噛まれてしまいました。まだ力が弱いので、力で押さえつけることは可能です。昨夜は、噛まれた後、マズルコントロールをしました。嫌がりますが、無理に始めると、あきらめます。

ひっくり返して押さえつけると、手足をばたつかせて、これ以上押えると、首が折れるのではというくらい暴れます。

普通にいる時は、全身どこでも触れます。初めは餌でつりました。食いしん坊のため、食べ物でかなりのことはしてくれます。

このまま、嫌なことで本気噛みが直らなければ、手入れをしてやれず、室内で家族として暮らすことも困難になりそうで、不安です。

また、柴犬は独立心が強い犬種ということで、子犬のうちにポメラニアンを飼うように検討しています。(気持ちは飼うことで決まっています)

今のままで多頭飼いが大丈夫かも不安です。

夜はクレート、昼間はケージの中で、遊びとだんらんの時に、ケージから出します。コングでしつけをしたので、ケージ・クレートともに、コングを見せると、喜んで入ります。

ご教授、よろしくお願いします。


返答内容
今の月齢では、あせって調教的にしつけされないことです。

知能も経験も何もない小さな猛獣状態です。

今は現状が普通の時期ですので、無理に調教してすぐに結果を出そうとされないことです。逆効果になってしまいます。

それと、プロトレーナーの手法で表面的な調教をされないことです。


犬をゲージから出す時は、犬にリードを付けてそれを持って遊んだり団らんして過ごしてください。(呼び戻し・トイレ・主従関係ができるまでで良いです)

犬にリードを付けて持って、主導型でコング遊びすることで、それが自然と主従関係作りになっていきます。

噛まれないように制御できますし、噛んだら「シ!」などの注意音でリードをチョンと引き上げて注意できます。チョークチェーンなどのしつけグッズは、刺激が強すぎたり、それで無理にコントロールしてしまうと本当の関係作りが見えなくなってしまいます。

シ!で仰向けも良いですし、シ!でマズルをつかんで注意しても良いのですが、興奮が激しくてパニックになっている場合は、そこでムキに調教しようとしても逆効果になりますので、感情的にならずにもうその場はあきらめて、子犬をゲージに戻して落ち着けた方が良いです。

4か月すぎたら骨格もしっかりしてきますので、リーダーウォークも始めましょう。徐々に強化してください。


また、よほど緊急事態の時はしかたありませんが、食べ物で釣らないことです。

釣って犬を行動させてしまうことで、本当の関係がどれだけ出来ているのかが見えなくなってしまいます。それが一番怖いことです。

それと、オヤツですと栄養バランスも崩れますし、好き嫌いを覚えてドッグフードを食べなくなる犬が多いです。


グルーミング関係ですが、1メートル以上の高くて狭い台の上で作業しましょう。犬は高くて不安定な場所が怖いのでジッとする傾向があります。ダンボール箱やプラスチックの収納ケースを重ねてガムテープで止めれば、簡易的に作業台が作れます。

そして、犬に噛まれるのをビクビクしていると、その緊張興奮も犬に伝わって余計に犬をあおってしまいます。

落ち着いて接すれるように、作業用の革手袋をすると良いです。ホームセンターで500円くらいで買えます。


それから、お散歩を始めたという事で、爪切りはもうされなくて良いです。自然摩耗しますので、そのくらいの運動量(お散歩の量)は確保してください。

爪を切らなければいけないということは、運動量が足りていないという事です。


いずれにしましても、まだしばらくは結果は出ません。あせらずにやるべき教えを淡々と続けて、子犬の成長を待ってあげないといけません。そういう時期です。


コング遊びは大変良いですので、その調子で続けてください。子犬にリードを付けてそれを持って遊んでください。

好きに噛ませて発散もできますし、噛みつかれないように制御できますし、噛まれた瞬間リードで引き離しながら注意も出来ます。


ボーダーコリーを飼われたご経験があるのでしたら、自信を持ってください。

ボーダーもかなり独立心が強く、判断力があって頭が良い犬ですので、相手もしっかり見抜きます。ボーダーちゃんと良い関係が作れていたのでしたら、黒柴君も心配されなくて大丈夫です。

ただし、先代の二頭を亡くした寂しさや想いから、今の犬(これから飼う犬)を甘やかしたりチヤホヤしないことです。かと言って、まだ子犬で知能が低すぎますので、無理に調教的なしつけをしてしまうと逆効果になってしまいます。それもご注意です。


さて、最後の多頭飼いですが、できれば黒柴君が2歳くらいで成犬になってからの方が良いです。

一番難しいのは、黒柴君が5か月から10か月くらいの間です。

その時期は一番暴れん坊で難しい時期ですので、各々の犬のしつけにも集中できませんし、小さい子犬のポメラニアンが攻撃されると危険です。

ポメちゃんを飼うのであれば、黒柴君が成犬になって落ち着きが出て良い主従関係が作れてからか、もしくは今すぐ黒柴君と近い月齢の子犬を迎え入れることです。

黒柴君が4か月すぎたら、もう止めた方が良いでしょう。成犬になって落ち着くまで待ってください。

ただし、今すぐ子犬の二頭飼いは、二倍大変なこともご承知かと思います。


さて、噛み癖のしつけの解説記事は、Q&Aサイトにたくさん載せてありますので、必ず熟読されてください・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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