犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬が甘噛みではなく大人でも痛い!と思うくらい強く噛んでくる

質問内容我が家に子犬が来る事になり、今日で一週間が過ぎました。

ショップでは、甘噛みも少しはしていましたが、我が家に来てから3日間を過ぎた頃から、甘噛み、走り回る、という内容でメールをしていました。ゲージからは、出さないように、とのお話しで、気をつけてはいましたが、やはり、排泄の始末もあったり、子ども達も、子犬に触りたい、との理由で、30分くらいを、数回ゲージから出していました。

2日位前から、子供のズボンを噛んで唸って離さず、オモチャなどで気を引いてはみましたが、一瞬だけで、また噛んで離さないを繰り返しています。遊んでいる最中も、手や腕に噛んできます。

甘噛みではなく、大人でも痛い!と思うくらいで、皮が剥けたり、歯形がついたりする位です。痛い!ダメ!と叱っても、離さず、オモチャなどで気を引いて離した後も、また噛みに来るので身体を仕方なく抑え込むと、唸って歯を向いてきます...。

抱っこはダメと、わかってはいても、立って抱っこすると、大人しくなるので、そういう方法で対処しています。
夜泣きもせず、ご飯も待ちきれないくらい騒ぎ、よく食べてくれます。トイレも5日間位で覚え、ゲージに自ら戻り、排泄してくれています。

トイプードルのブラックで2ヶ月になったばかりです。メスです。

我が家に来て今日で八日目です。

家族構成ですが、40代と子供三人、猫3歳です。
同居時間は、今冬休みなので、子供は一日、部活とかが無ければ家にいます。学校が始まると、朝から夕方3~4時に下校なので、それからは、一緒に居られますが、その間は留守番になります。私も夕方5時位まで仕事があります。

①ペットショップの方に、30分遊んだら2時間位、寝かせて下さい、と言われたので、起きたら、泣くので、泣いてすぐ、出してあげるのではなく、泣き止んでから時間を決めて出していました。まだ、とても小さく、抱っこしたり、子犬用のかじるとピーピー鳴るものや、かじって遊ぶ布のオモチャで、遊んでいました。甘噛みがあったので、オモチャで気を逸らしていました。

②子犬の躾は、ショップの方に、何度も念をおされた事があり、甘噛みは、噛んだらすぐ、人間の指を子犬の口に横に入れ、キャン!と言う位まで、噛んだらダメと、わかってもらうようにして、と言われたので、そのようにしていました。

ネットでも、色んな方法が、紹介されていて、マズルを押さえ込む、手足を押さえ込んで自由にならない事をわからせる、色々調べて試していました。犬に詳しい友人から、最近教えられた事で噛んだらすぐ、目を見ながら、上から目線でダメ!とか、痛い!って言ったらいい、と言われましたが、噛んでいる最中は目や、顔を合わせる事は無理でした。

誉め方は、排泄が出来た時、始めて、我が家に来て間もない時、指を入れると噛むのを止めたので、何度も撫でたり、偉かったね!と言葉で大袈裟に誉めていました。叱り方は、言葉を統一しようね、と家族で話し合い、ダメ!痛い!など、噛んだ時、猫にも平気で向かって行っては軽く噛まれたり、パンチされたりだったので、それを制止するのに、言っていました。叩いたりとかは、まずありません。

③おやつは、まだ、あげていませんが、噛む道具として、牛皮で出来た硬い長い棒のようなものは与えています。子ども達が、動物大好きで、少ししか触れないから、とゲージから出てる時は交代で抱っこしたり、よしよししたり、していました。

④散歩はまだしていません。

⑤朝7時前後に朝ご飯、排泄の後30分くらいを、位ゲージから出して遊び、二時間位寝たら、排泄を済ませてからゲージから出して遊び、の繰り返しでした。夕方5~6時に夕食、日によって違いはありますが、10時には、茶の間の電気は消すように、していました。夜寝る時だけは、ゲージに布をかけるようにしていました。夜中、何度かは起きてクーンクーンと言っていました。

ショップでは、兄弟3匹と一緒だったので、鳴いて当分は大変かも、と聞かされていました。我が家に迎えるまで、この子!と決めてから、1ヶ月ほぼ毎日ショップに通い、匂いで覚えていたから、鳴かなかったのかも、と言われました。

⑥家にあった、猫用ゲージと今回購入したゲージを向かい合わせにし、排泄を覚えてから、決まって猫用ゲージに寝る習慣になり、今回購入したゲージは、トイレと遊ぶスペースになっています。茶の間のほぼ真ん中に設置しています。家の構成上、ゲージをここにしか置けず...。

写メールは次で送信させて下さい!

何故子犬を迎える事になったのか?と言われても、運命を感じたから、としか言えません。大事でなりません。本当は、抱っこもよしよしも、沢山してあげたいです。してはいけない事はわかりました。

この家に来てくれた事に感謝し、生涯家族として、楽しく暮らして行きたいです。散歩も楽しみです。

今、やらなきゃならない事を、わかりやすく、ご指導お願いします!

子ども達も素直で、みんなで日々、どうしたらいいんだろうね、何でなんだろうね?と言って困っています。私より、子ども達に噛んで来るので、私もどうしたらいいのか、わからず、気持ちもふさぎ込み気味です。情けないです。すみません。

こんなに、小さいのに、すごいパワーを感じます。言いたい事が、理解出来たらなぁ、と思います。よろしくお願いします!

 

返答内容

まずご理解いただきたいのは、子犬の現状を受け入れなければいけない事です。

今の月齢の子犬というのは、これが当たり前なのです。

知能も経験も何もない小さな猛獣・・・

これが普通なのです。

そして、子犬の緊張興奮をあおっている条件を上げてみましょう。

・環境が変わった
・親兄弟と別れた
・チヤホヤかまわれる
・広い場所に放される

こういう状況です。

人間家族からしたら、犬が好きで飼いたいと決め、今か今かと待ちわびて来た愛しい愛犬です。家に来た瞬間から、かわいいかわいいで、抱っこにナデナデしたくなります。

でも、子犬の立場からしてみたらどうでしょう。

意味も分からず親兄弟と引き離され、知らない場所に連れてこられた・・・知らない巨人達になで回され、抱きかかえられて、キャーキャー騒がれる・・・

私が子犬ならば、ものすごく緊張興奮してパニックになります。必死に身を守ろうとします。逃げ回り、近づいてくる者や触れてくる者に噛みついて身を守る・・・

これしかできないわけです。

これを理解してあげないといけません。

そして、子供さん達は嬉しさもあって、かなり興奮しているはずです。

興奮するとアドレナリンをはじめとして、ホルモンが変わります。ホルモンの変化はすぐに体臭となって空気中に漂い、犬は感知します。

すると、その興奮が犬にも伝播して興奮をあおるのです。

動物・人間・昆虫も皆、臭い(ホルモン伝播)で感情や精神状態を伝える作用があります。

異性を引き付ける作用も、危険を知らせる作用も、いろんな作用があります。

だから、よく「犬嫌いの人は威嚇で吠えられる」という現象が起こります。嫌悪感・警戒感・緊張感などが伝わるからです。

そして、声・動きなど、子供さんのリアクションも大きいはずです。

とにかくギャップを大きくしないことです。

普段ケージに一人でいる犬にとってみたら、急に出されてナデナデされること自体がもう理解できないのです。ギャップなので興奮します。

そして、さらに怖いのは、子供さんの冬休みが終わった後です。犬にとってみたら、チヤホヤに慣れてそれが癖になっているので、今度は「出せ出せ・かまってくれ」とキャンキャン要求吠えするようになります。

ですので、とにかくギャップを大きくしないように、子犬の興奮をあおらないように意識しないといけません。

子犬の乳歯は細くてとがっていますので、噛まれるとすごく痛いです。思わず「痛い!ダメ!」と叫びたくなりますが、子犬にとってはまだ十分親犬からしつけを受けていないので、意味が良く分からず、興奮や防衛本能をあおられてしまうのです。

ですので、まずはビクビクしなくても良い準備をしましょう。

家にある手袋でも良いですが、一番はホームセンターで売っている作業用の革手袋です。500円くらいで買えますし、冬場の散歩の時にも重宝します。

足も、厚手の靴下を重ねて履くか、スリッパを履きましょう。服もズボンも古着で厚着です。

教え方ですが、Q&Aサイトではたくさんの方法をお話していますが、今の時点では口の中に噛まれた手を押し込んであげるのが良いです。「シ!」などの注意音と関連付けます。

「口閉じ法」が分かりやすい子もいますし、口閉じ法だと反発しやすい子もいます。

4か月くらいになれば、リードを付けて、チョンと引き上げて注意したり噛まれる前に防御します。リーダーウォークも出来ます。

今の時点では、手袋をして痛くない準備をして冷静に「押し込み法」で淡々と教えていくことです。

褒めるのも叱るのも、大げさはいけません。犬には理解できず、興奮と防衛本能をあおってしまうだけです。従属的に見る犬もいます。


犬はもともと捕食動物ですので、「動くものを追いかけ捕まえて解体して食べる」という本能があります。それが無ければ生き残ってこれませんでした。だから、子犬の頃からその技を磨くこともします。

子供がお絵かきしたり、オモチャで遊んだり、自転車に乗ろうとする本能と同じです。

その欲求は、上手く発散させてあげないといけません。

そこで主導型のコング遊びをしてほしいのです。

転がす前に、スワレ・マテの型を作ってあげて、そこに指示音ジェスチャーでポンポン褒めてからコングを転がす・・・

しばらく好きに噛ませて発散させたら、取り上げて、またスワレ・マテ・・・

そんな繰り返しで、遊び・運動・発散・物事の覚え・シスキンシップ・主従関係の構築になります。また、その中で一瞬仰向けして褒めてすぐ解放・・・などでも、慣らしていってください。

3か月過ぎたら、首輪とリードを付けてその遊びをすると、より主従関係の構築に良いです。リーダーウォークは4か月くらいまで待ちましょう。


まずは以上のようにしていきますが、同じような解説がQ&Aサイトにたくさん出ていますので、必ず全体的に熟読されてください。

色んな記事を読んでいくと、やるべき事や意識設定もまとまっていきます・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針