14歳の高齢犬のしつけや飼い方の環境など
母親シベリアンハスキー、父親不明の雑種のオス(14才、大きさは中型犬)を外で飼っています。
鎖につなぐよりケージがよいとのことなので、ケージ(檻)の購入を考えています。ケージ内のトイレは、一日何度くらい掃除することになりますか。
現在は、小屋の回りの糞を父が週末にまとめてとっています。(もう少しこまめにきれいにしてあげなきゃいけないですね...)
最低、餌をあげる時に、一日一回はトイレの掃除もできると思いますが、檻に入れてトイレ掃除がこまめにできなければ、かえってかわいそうになってしまうのでないかと気になっています。一日に何回位掃除が必要(というかトイレをする)のでしょうか。一日二回まで(朝夕)ならできると思いますが...。
それから、ずっと片足をあげておしっこをしていますが、どうなるのでしょうか。片足をあげてする用のトイレがある?片足をあげてしないようになる?
いろいろ実践していきたいと思っています。14才で去年から耳が遠くなってきていますが、まだまだ元気です。
ご飯前の「お座り、お手、ジャンプ、ハウス、待て、よし」は小さい頃からずっとさせています。一番下の妹が小学1年生からご飯の担当をしていて「ハウス、待て」をさせたまま自転車で近所一周して「よし」をしたりもしてました...(笑)
(最近は「ハウス」はしたがらないので省略。普段は外で寝ていて、ハウスは雨の日しか使用しません。)
人に向かって吠えたり噛んだりしたことは全くありません。良い子です。
ただ、散歩の時は昔から引っ張り、リードウォークをさせようとやってみたこともありますが結局あきらめました。最近は時々しか散歩をしていません。リードウォークができるようになれば、もう少したくさん散歩をしてあげられるのに...と思っています。
もうすっかりあきらめていましたが、希望を持つことができました。食事前に吠えて催促もするので、本にあったように時間をずらしてあげてみようと思います。
これから実践していく中でまたいろいろ質問させていただくと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
餌をあげるのは私か父(夕方)日曜に父がまとめて糞の始末。たまに私と妹がなでなで(これからは、ただなでなでするのではなく、何か指示してから「よしよし」とほめるようにします。)たまに母、私、妹が窓からパンとかを投げてあげる(よくないですね...やめます)
年に2,3回母と私が、車に乗せて山に連れて行って離してあげる(満足するまで走り回ったら車のところまで戻って来る)(フレンドリーな犬ですし、ドッグランに連れて行った方が喜びますね。
写真を添付しました。茶の間の窓から見た様子です。ご覧のように広いスペースでのびのびごろごろしています。少ししか動き回れなかったらかわいそう、と二本の棒を立てて紐をはって鎖をつけて、かなり動き回れるようにしました。が、よくなかったんですね!
ケージ(檻)を購入しようと思っていますが、まずはせめて、棒一本に直接鎖をつける形にして、可動域を狭くしてみます。
では、お返事楽しみにしています!よろしくお願いします。
今回は少しご期待にそえる返信ではないかもしれません。
というのは、ミックス君がかなり老犬になりましたので、劇的に環境を変えることがかえって良くないのと、市街地ではない土の上に居る・・など条件が少し特殊だからです。
さて、では具体的にお話していきます。
まず今回は、もう14歳ということで長年の生活習慣や体の適応リズムがしっかり染み付いているので、無理に環境を変えるとかえってストレスの方が大きくなる可能性があります。
例えば市街地で、人や犬猫の往来が多く地面がコンクリートなどでしたら、柵を作ってトイレも置いてあげるべきなのですが環境が違います。
他の家も他人も車なども周囲にほとんどないですので、犬からしてみたら市街地よりは断然ストレスがないです。ハウスもしっかりしているので、現状で良いです。
トイレについても地面が土なので、オシッコもたまりませんし、臭いが近所迷惑になることもないです。これも現状で良いです。
唯一の心配は寒さですね。冬の北海道ですので厳しいはずです。夏も直射日光が当たるので、大きな日除けをハウスも覆うくらいに設けていただきたいです。
それでも、おそらく○○県の土着犬の血も引いているでしょうし、ハスキーの血も引いているので、冬に強い体のはずです。冬毛がしっかり生えて脂肪も蓄える体質になっているはずです。
普通なら中型犬以上の大きさで外飼いで厳しい環境ですと、13歳くらいで死んでしまう犬は多いです。もともとミックス君の体質が寒さに強いのと、丈夫な体質なはずです。
犬も人間も、ストレスがあらゆる病気(免疫力)に直結します。気候以外でのストレスがあまりない環境なので、かえって環境を変えてしまう方がストレスになる可能性があるので、今回は環境はそのままの方がいいでしょう。
ただし、寒さ対策・暑さ対策はしていきましょう。
それに関連することが散歩の少なさにも言えます。散歩は犬にも人間にも心身ともに大切です。できるだけ長い時間をかけて有酸素運動(歩くようなゆっくりした連続運動)をすることです。
短時間で走ってもあまり効果的ではありません。
有酸素運動は自律神経のバランスを整えると同時に、ある程度の高い体温を維持してくれます。これは免疫力を高めるのに非常に良いのです。そして血行も良くなります。
免疫力が落ちて血行が悪くなるとあらゆる病気のリスクが高まります。ウイルス性の病気ならまだ何とかなりますが、怖いのは癌(ガン)です。
免疫力を高め、血行を良くする事・・犬でも人間でも非常に大事です。
私は年を重ねるにつれ太りやすくなってきたので、今では雨でも雪でも必ず毎日1時間連続で犬と歩くようにしています。私も風邪をひかなくなりましたし、体重も維持できています。
そして、実は犬がいぜん癌にかかったのです。もともと癌になりやすい犬種だったのですが、サプリメントと有酸素運動の免疫療法で、再発もせず元気に暮らしています。
ですので、まず散歩は毎日しっかりしましょう。
そこでリーダーウォークになりますが、表面上の手法にはこだわらないことです。犬は相手の態度やしぐさ全体を感じ取って判断しています。相手の主導性と毅然さを見ているんです。
ですので、お気付きになられたように猫なで声でナデナデは止めましょう。従属的です。オテでもスワレでも何でも良いので、何か指示を出し行動させ、出来たらポンポンで褒める・・出来なければ型を作ってあげて教えてポンポン褒めれば良いです。
人間の食べ物は止めましょう。糖分・塩分が多すぎるのでいけません。しつけにも悪いです。
普段の何気ない接し方を大前提にして、リーダーウォークにも挑戦してください。これも切り返しなどの表面上のテクニックだけを重視しないで、あくまで自分の主導性と毅然さを犬に示すことを意識してください。続けることで犬はちゃんと感じ取っていきます。
中型犬なので引っ張ればけっこう力もあるはずです。まず散歩の時は金属の鎖ではなく、しっかり手になじむ皮製のリードにしましょう。
そして、リードは自分の腰に1周縛って、あまった部分を手で持つようにすると楽です。手でコントロールするというよりは、腰でコントロールするような意識です。
まずは、いきなり興奮する外でしないで、お庭で練習しましょう。
では、今日は以上ですが、まずは普段の何気ない接し方の見直し・・リーダーウォークの練習・・毎日1時間の散歩を意識しましょう。
ミックス君はもともと素性が良い子なので、接し方(飼い主さんの意識)を変えるだけでも理解してくれるはずです。ただし、長年の関係や習慣もあるので、絶対に激変しないで毎日毎日少しずつ変えながら「続けること」です。
そして余談ですが、ドッグフードが普通の物でしたら老犬用のドッグフードに切り替えましょう。(炭水化物を減らし良質なタンパク質を多くする)。
また免疫力を上げるために、干しシイタケを砕いてフードに混ぜると良いです。それが面倒なら動物病院でキノコ系の良質のサプリメントを買うと良いです。一般の市販品は変なサプリもあるのでご注意です・・・