犬のしつけと成犬の年齢目安
堀川さま、前回も様々なアドバイスをありがとうございます。
1歳を過ぎたら成犬なのかなと思っていたので、まだまだこれからなんだと認識をあらたにすることができました。
また、すべての排泄を家で行うことのデメリットを読んでいる時に、ふと気づくことがありました。
わたし自身、少しも犬目線での考え方をしていなかった、と。
今後は飼い犬に期待するばかりの思考は止め、犬との関係性構築のために何ができるかを考えていけるよう努力します。
とはいえ、まだまだわからないことだらけの飼い主初心者の身です。
今後も、疑問や不安を感じた際にアドバイスをいただけたら嬉しく思います。何卒よろしくお願いいたします。
まずは、取り急ぎ御礼申し上げます。
ご返信ありがとうございました。
犬の体長・体高は、1歳までには変わらなくなりますが、そこから1歳半から2歳くらいまでにかけて、筋肉・神経・脳・内臓・骨格の中身が充実していきます。
知能としても、大体2歳くらいまで成長スピードは高いと言われていますので、『成犬の目安』は1歳半から2歳くらいまでと思っていいです。
ただし、これも経験や教えられ方、つまり環境次第で大きく変わっていきます。
また、私達人間も犬も同じですが、認知症などの病気や障害が無い限り、脳の回路は一生涯発達するということが分かっています。
経験と学習次第で、老犬(老人)になっても学んで成長していけるのです。
ということで、今回はまだ生物学的にも幼いということと、経験と学習、そして飼い主さんとの関係作りがまだまだなわけですので、現状はあたり前なのです。
飼い主さんが成長し、やるべきことを淡々とコツコツ続け、子犬の成長と経験の積み上げを待ってあげましょう。
それと、『犬の実力』に期待しすぎないことです。
人間は、入ってくる情報を自分の都合の良いように処理します。
映画、テレビドラマ、ネット等々で、犬の良い面やすごいケースだけピックアップされて見ていますので、犬に対する期待値があまりにも高いのです。
それに対して現実のギャップがありますので、そこにイライラしたり悲観したりしてしまいます。
ですが、犬はやっぱり犬なのです。
犬の知能が高かったら、『猿の惑星』ならぬ『犬の惑星』になっています。
犬の知能は低いのです。
ただし、知能や経験値が低い動物は、それを補うように『感覚』が鋭いのです。
だから、相手の弱さを見抜き、対応を変えるのです。
知能の高い人間の大人(特に日本人)は、知性で考え行動し、どんな相手にも平等に誠実に接するように意識することができます。
ですが、犬にはそこまでの知能がありません。
犬には犬の特性があり、限界があります。
そこを分かってあげて、子犬の成長度合いも分かってあげて、教えながら成長を待ってあげましょう。そして求めすぎないことです。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)