犬のしつけがQ&Aで分かる!

1歳すぎても散歩の興奮がおさまらない犬のしつけ

質問内容
堀川様。子犬だったわんこも今月末で1歳になります。散歩デビューしてからずっと堀川さんの本やアドバイス通りやってきたつもりなんですが、やり方が悪いのかなかなかうまく散歩ができないままです。

散歩では引っ張る、拾い食い、臭い嗅ぎ、突然止まる、他の犬が来ると興奮する...などなど問題がいっぱいで、リーダーウォークが全然できません。以前相談させていただいた、散歩中の飛びつきと噛みつきだけはなくなりました。ありがとうございました。

前に引っ張る時は、止まるか180度方向転換しています。ひどい時は止まっても止まっても、1歩進む度に前にびゅーんと突進して行きます。止まっても私の方なんて見向きもせず、リードがピンピンのまま前だけを見ています。

リードが緩まないので、次歩き出すタイミングがよくわかりません。ツケもコイも外ではまったくできません。(コイは家の中でもできません。)

臭い嗅ぎに夢中の時は犬が歩くのが遅くなりますが、それに合わせたらダメだと思い、私が引きずるような形で歩いています。(ぎゅーっと引っ張ってるのではなく、リードがピンと張った状態で犬がついてくる感じ。)私が決めた場所で臭い嗅ぎはさせています。

犬が突然止まった時は、行き先を90度変えたりするとついてきます。もしくは後ろ向きのまま歩いて犬を追い越したらついてきます。他の犬と会った時は、首輪をつかんでマテをさせています。それでも興奮して犬や飼い主さんにびょんびょん飛びつこうとしますが...。

たまにリードが緩んだ状態で歩けるのですが、褒めずにそのまま歩いた方がいいんでしょうか?

お散歩デビューした頃からリーダーウォークをしてきたのに、未だ全然上達しないのは私のやり方の問題なのでしょうか?

散歩は毎日2回計1時間~1時間半は行ってるので、そろそろ外の世界にも慣れてほしいのですが、まだまだ無理なんでしょうか?
1歳を目前にしてダメダメのままなので焦っています。アドバイスよろしくお願いします。


返答内容
犬の1歳はまだまだ子供です。成犬(2歳くらい)にはまだまだほど遠いです。あせらなくて大丈夫です。

それと、犬にもみんな個性があります。(犬種や性別は関係ない)

今回の子は、とても元気で社交的・好奇心旺盛で良い子なのです。

人や犬を見かけた時に、歯を剥きだして唸って噛みつこうとしたり、威嚇吠えをしているのとは違いますので、むしろ今の月齢では喜ぶべき事なのです。

怖がったり、おっくうがって全然歩かない犬もいますが、そういう犬よりは断然良い事なのです。そういう犬は老犬になるとまったく歩かないので短命です。

それから、今元気すぎて困っても、逆に年齢を重ねておっとり歩くようになると、今度は「なんだか最近元気がない・・心配・・」と感じるものです。


ただし、今までの接し方の甘さや、犬に誤解させてしまった部分もあるはずです。

>褒めずにそのまま歩いた方がいいんでしょうか?・・

↑これもやってみてください。特に女性の方はお優しいので、「頑張っているんだけど」毅然さや主導性が犬に伝わっていない場合が多いです。

特に興奮している犬には、そこでチヤホヤ褒めてしまうと、興奮をあおってしまう場合もあります。

ある決まったやり方で変化がなかなか出ない場合は、少し強弱を変えてみることはやってください。本当に幼い時期は、何をしても結果が出ない時期が続きますが、もう1歳になれば知能もかなり上がってきていますので、一貫すれば理解していきます。

リーダーウォーク中に、1回も犬を見ないで声掛けも一切しない・・・というものを、お部屋で練習してみてください。

そして、そこで変化が出たら、そのままの流れでお散歩に出てみると良いです。(ですので、お部屋でリーダーウォークする前に散歩の準備をしておく)

そうすることで、犬にすでに心地よい疲れを与えて、落ち着いた状態で外に出ることができます。主従関係もある程度意識が残ったまま外に出ることができます。

さらには、主導型コング遊びもしていけば、さらに発散も済ませてあります。

もっと言えば、ご飯→ちょっと休憩→コング遊び→リーダーウォーク→外の散歩

というふうにすれば、拾い食い・興奮・発散の要素はある程度穏やかになっています。それと、食後少しして血糖値が高くなるころ運動して消費すると、血糖値の波を小さくすることができて良いという面もあります。

これも、犬によって反応も変わりますので、色々やってみてください。もし今までそうされてきたならば、順番を逆にしてみても良いです。

犬の要求に合せる、従属的で主従関係に悪い、健康に悪い・・・というやり方でなければ、色々やってみましょう。Q&Aサイトにも色んなパターンをお話してありますし、それでも迷われたらまたご相談ください。

いずれにしても、普段の接し方も含め、毅然さや主導性を少し変えてみてください。その子には上手く伝わっていなかったのかもしれません。

では、またあせらず急がず改善を続けて頑張ってください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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