犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでリード嫌い・ハウス嫌い・ゲージ内でジャンプ

質問内容
早速のお返事、本当にありがたく感謝しております。(チワワ6か月)

犬のしつけで教えていただいた方法を試してみたいのですが、やり方を迷うところがありましたので、さらにご指導いただければありがたいです。

まず、トイレの件です。リードを付けて出す、とありましたが、実は我が家の愛犬はリードにまだ慣れておらず、付けるとその場で固まってしまいます。

そこで、紐に慣れさせるため、1m弱の長さのリボンを首輪にくくりつけ、その状態で遊ばせています。この場合、リボンの紐をリード代わりに引いて良いのでしょうか?

ちなみに、ハウスが大嫌いで、ゲージに戻るよう促すと飛び跳ねて逃げていきます。このときにリボンを手で押さえ、逃げられないようにしてから抱きかかえ、ゲージに入れています。リボンを引っ張ると激しく抵抗するため、リーダーウォークもまだできていません・・・。

もう1つ、無駄吠えの対応の件ですが、うちのゲージは天井がありません。吠えた場合は、上から手を入れて口を閉じても良いのでしょうか?

扉を開けての対応になると、吠えれば扉が開く・・・と勘違いしそうで怖いです。

それから、これは新たな質問になりますが、ゲージから出す際にかなり興奮してぴょんぴょんジャンプし、出した直後もダッシュで部屋を駆け回ります。落ち着かせる良い手段がありましたら、ご指導くださいませ。

長々と失礼いたしました。お返事をお待ちしております。


返答内容チワワ君はもう生後半年ですので、3週間前に家に来る前ですが、ショップに居たとしても散歩等でリードを経験しているはずです。

そして、家に来てすでに3週間経っています。少しチワワ君に気を使い過ぎていた感はなかったでしょうか。その意識が、接し方しぐさ態度全体に表れて、犬に誤解を与えてしまいます。そして個別の問題が次から次へと出てくるようになります。

チワワと言えど、犬です。捕食動物としての本能を持っています。散歩はその疑似行動の一部になり、ストレス発散になります。そして社交性がはぐくまれ、人や犬に会っても平気でいられます。

反対に言えば、犬の散歩をしないということはストレスがたまっているということです。嫌がるのは幼少期に慣れさせなかったからです。

数日リードを見せ、臭いを嗅がせ舐めさせたら、もう付けてください。ただし、すぐ引っ張ったりしないで、犬に付けてもリードを持たないで、プラプラ引きずったままで良いので、それでボール遊びでもして、たくさん経験させてください。

その遊びの中で、様子を見ながら少しずつリードを持ってみる時間、一緒に歩いてみる時間を長くしていってください。

もし固まったら、それを逆に利用します。マテの指示を出して、犬の動きを手で止め、マテを連呼しながら、型をキープしながらポンポンで褒めます。

そのままマテの指示を出したまま、2・3歩離れて、マテの指示とジェスチャーを出したまま、犬に待たせてください。

それをさせると、今度は犬が動きたくてしょうがなくなってきます。犬がソワソワしだしたら、コイやツケの指示で軽くリードを引き、自分の足元を指差し誘導してください。足元に来たらコイかツケの音を出しながらポンポン褒めます。

そしてまた歩けば良いですし、また固まったら先ほどの方法で教えます。そんな形で、ボール遊びでもしながら、その中で一緒に歩く練習をしていけば良いです。

ケージ嫌いですが、ケージと叱ること・嫌なことなどを結び付けないように気を付けましょう。

例えば、犬が何か悪さをした時に、叱ってケージに入れて終わり・・というパターンにしない。あるいは、ボール遊びが終わってケージに入れておしまい・・というパターンにしない事です。

いったんケージに入れたら、また褒めてすぐ出して遊びを再開→またケージに入れ褒める→出して褒める→ケージでゴハン・・というように、ケージに入れてもまた楽しいことが起こる・・という経験をなるべく多くさせることです。

ゴハン前には、必ずいったんケージから出し、スワレ・マテの練習→褒めて「ハウス」でケージへ入れ褒める→ゴハン・・ということもしてください。

犬もしばらく放し飼いでの習慣が残っていますから、最初は嫌がっても気にしないで根気よく続けてください。犬からしてみれば、今まで好きに歩き回って遊び放題・・オシッコし放題・・だったわけですから、その習慣が変わることに抵抗もしたくなります。

でも正しい犬のしつけ方が分かり、ルールを決めたのならば、もう鉄の意志でやり遂げるしかありません。結果をあせらないで、やるべき事を淡々と続けましょう。

>吠えた場合は、上から手を入れて口を閉じても良いのでしょうか?

↑はい、そうしてください。叱るのも褒めるのも、「現行犯・その瞬間」でないと意味が無くなります。数秒後に叱ったり褒めても、犬は別の行動と結びつけてしまいます。

そして、甘く叱ってしまうと「吠えればかまってもらえる」と犬が誤解しますので、しっかり意識を持って毅然と教えてください。叱って終わりではなく、良い型と指示音と褒めの関連付けをセットです。

>出した直後もダッシュで部屋を駆け回り・・
>ぴょんぴょんジャンプ・・

↑ですので、早くリードに慣れさせ、ケージから出す際はリードを付け落ち着きを教えましょう。またケージ内のピョン跳ねは、スワレ・マテの指示を出しながら首輪をつかんで型を作ってあげて褒めます。手を放してまた跳ねたら同じことを繰り返します。手を放しても、跳ねないで待てたら褒めてケージから出せば良いです。

犬のしつけは根競べです。毅然さを保てない時点で、もう犬に負けてしまっています。その精神状態では、どんなに優れた犬のしつけ手法を使っても意味がありません。逆効果にもなってしまいます。

大きな気持ちで、淡々と続けてください。正しくやれば、必ず結果は比例しますから、心配しないで自信を持って続けてください。犬のしつけは私達飼い主の成長でもあるのです。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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