犬に気を使い過ぎて躾けが毅然と出来ない
さっそくですが、犬のしつけの悩みを聞いてください。
うちの愛犬は、チワワのオスで、生後半年です。家族になったのは、3週間ほど前です。
室内飼いで、ゲージに入れています。今までは、基本的におしっこをしたらゲージから出す、1時間から2時間くらい、遊んだり抱っこしたりして、ゲージに戻す。
ゲージにいる間も、よく見つめていたり、声を掛けたりしていました。また、ひざにのるのが大好きで、すりすり甘えてくるのでかわいくて、眠るまでひざの上でなでてやることもありました。
家には主人と二人の子供がいますが、最初の問題行動は二人の子供に対してしつこく甘噛みをくりかえすことでした。私がしかっても、主人がしかっても、逆に興奮するばかりで手が付けられませんでした。
もうひとつは、部屋のあちこちでおしっこ、ウンチをすることでした。ゲージにいるときは、きちんとトイレでおしっこができるのに、ゲージから出して30分もしないうちに部屋でおしっこをしてしまって、こちらもしかってもまったく効果がありませんでした。
当初は、いずれはゲージを開放し、自由に部屋とゲージを行き来できるようにしたいと思っていましたが、トイレの問題をどう解決していいかわかりませんでした。
こちらの本を読んで、ゲージを開放することはやめたほうが良さそうだと知り、ちょっとがっくりしましたが、仕方の無いことと諦めました。
また、無意味な声掛け、なでたり見つめたりもやめ、ゲージから出すのも、朝・昼・夕に1時間時弱として、できるだけお座りやマテを教えながら、できたらほめる、を繰り返しています。また、仰向け固めも上手になってきています。
ただ、ゲージの中ですごす時に、私達の姿が見えなくなると今までに無いほど「キュンキュン」なくようになりました。結構大きな声で5分ほどなくため、マンション住まいの我々としてはご近所迷惑が心配で困っています。また、私達が部屋にいる時でも、しつこく「キュンキュン」なくことがあり、対応に困っております。
ひざの上にのりたがっても、ダメ、といっておろしていますが、スキンシップが足りないことで、なにか心に深い傷を負わせてしまったのでは・・・と不安です。
是非、アドバイスをお願いいたします。
いくつか誤解されている部分がありますのと、過去の接し方にも間違いがありましたので、おさらいも含めてお話していきます。
>ゲージを開放することはやめたほうが良さそうだと知り、ちょっとがっくり・・
↑トイレのしつけが定着して、成長と共に落ち着き、落ちてる物の誤飲もなければ、誰かが監視出来る時間帯は出して結構です。
しかし、今はあちこちオシッコ・ウンチをしてしまうわけですから、しばらく我慢です。トイレの失敗が常態化してしまうと、直すのが非常に困難になります。
それと、放し飼いはテリトリーが広くなり、それに比例して守るべきストレスも大きくなります。
そして非常に多いのが、落ちている物の誤飲です。死亡したり重篤な状態になってから「やっぱりちゃんと管理すればよかった」と後悔しても遅いのです。
>ゲージから出して30分もしないうちに部屋でおしっこ・・
↑ケージから出た興奮の要素があるからです。人間も興奮や緊張で利尿脱糞作用が高まりますが、犬も同じことです。ですので、それを逆に利用して促し、トイレのしつけをするよう本書でお話しています。
トイレが定着するまでは、リードを付けてケージから出しましょう。ケージから出したら、「いつ興奮でオシッコしてもおかしくない」という意識を持っておきましょう。
犬がソワソワしてきたら、ケージに誘導して関連付けしておいた音出しで促し、トイレへの指差しで場所の関連付けもしながら褒めます。
トイレの失敗は、唯一犬のしつけで叱ってはいけません。犬はオシッコ・ウンチしただけですので、叱られても理解できず隠れてアチコチするようになってしまいます。
まずは、失敗する要素(放し飼い)を無くし、現場を逃さず音の関連付けに注視し、条件を作ってトイレで促し、音と場所の関連付けで褒める・・結果はそれをやった数に比例します。
>今までに無いほど「キュンキュン」鳴くようになりました・・
↑犬は習慣を大事にしますし、癖が強く定着するので、今までのようにチヤホヤしてもらえなければ当然犬は面白くないし、イライラや興奮を見せます。
口閉じで一貫して教えてください。「ダメ」と厳しく伝え同時に犬の口を手で閉じます。そして叱って終わりにしないで、すぐに口閉じの良い型に「シ~」の指示音を関連付けながらポンポンで褒めます。
褒めたらすぐ口を解放してください。そしてそのまま犬をかまわず、数分間そっとしておきます。
その中でまた吠えたら再度「ダメ」と・・・ひたすらこれの繰り返しで、数分間静かに待てたら、「シ~」でポンポン褒めて出して、主導型のコング遊びなどしてください。
犬のしつけは何でもそうですが、叱って終わりにしないことです。何が良くて何が悪いのか、ハッキリ体現でシンプルに示してあげないと、犬の知能では理解できません。また、叱るだけですと、犬の興奮や防衛本能をあおるだけになってしまいます。
褒め方ですが、大げさや猫なで声でナデナデもいけません。従属的に映り興奮もあおってしまいます。
悪い型を止めて、良い型を作り、そこに指示音やジェスチャーを関連付けながらポンポン褒める・・このパターンを一貫してください。
甘噛みについても基本は上記と同じで良いです。口閉じする型が吠えと同じですので、指示音も「シ~」で良いです。
他には、甘噛みされた手をさらに犬の口に少し押し込むのも良いです。犬は嫌がってのけぞりますので、そこで手を口から出し褒めます。
そして、子供さんが怖がっていなければ、また犬に手をわざと見せてください。また犬が噛んできたら、再度「ダメ」と・・・ひたすらこれを繰り返します。
くり返していくと、手を見せても犬が噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復してください。また、あお向けを大人が補助して子供さんにさせ、主従関係を犬に示します。
そして、以上お話してきたことが、効果をもたらすかどうかは、普段の犬との関係しだいです。
犬にとって、「叱られて気まずい・褒められて嬉しい・教えられて聞きたくなる」という関係がないと、何も意味が無くなってしまいます。
その基盤は、普段の何気ない接し方(以下)が大前提になっているのです。
>ゲージから出すのも、朝・昼・夕に1時間時弱として・・
>ひざの上にのりたがっても、ダメ、といっておろしていますが・・
>無意味な声掛け、なでたり見つめたりもやめ・・
↑接することがいけないのではないのです。接し方が問題なのです。犬にとって従属的に映らない事・・主導性と毅然さを常に意識して、それが伝わる接し方でドンドン接していただきたいのです。
下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。人間の声掛けナデナデがこれに類似するので犬が誤解します。
また、犬同士で体を合せる時は、必ず上位が下位の犬の体の上に自分の体を乗せます。マウンティングや飛びつきが良い例ですが、体位が関係を表しているのです。だからヒザ上抱っこを誤解する犬がいます。
犬がひざに乗ろうとしたら、「コッチ」の指示で下ろし褒め、スワレ・マテやフセで隣に寄り添わせて褒め、まったりされれば良いです。
何気ない犬との接触も、意味なく声掛けナデナデではなく、スワレでもオテでも何でも良いので何か指示で行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教える・・。主導型のコング遊びも重要です。
そういう接し方なら、楽しくスキンシップも取れるし、指示行動も覚えますし、主従関係も深まっていきます。
ですので↓これは違います。
>スキンシップが足りないことで、なにか心に深い傷を負わせてしまったのでは・・
↑「主導性と毅然さが足りなかったことで犬が誤解し・チヤホヤを止めたら犬がイライラした」、というだけの事です。
ですので、主導性と毅然さを持って、たくさんスキンシップしてください。
では、以上をしばらく続けていただきたいですが、チワワ君は生後半年で、今が一番犬のしつけで難しい時期です。
歯の生え変わり、ホルモンバランスの変化でイライラ反抗期の症状が出ます。成犬としての権勢本能も強く出てきます。
少し時間がかかる時期ですので、結果を急がず、やるべきことを淡々と毅然と続けることです。
もう生後半年過ぎましたので、室内外両方でリーダーウォークをたくさん、毎日30分以上の散歩もしっかりやってください。
では、頑張って続けてください(^-^)
うちの愛犬は、チワワのオスで、生後半年です。家族になったのは、3週間ほど前です。
室内飼いで、ゲージに入れています。今までは、基本的におしっこをしたらゲージから出す、1時間から2時間くらい、遊んだり抱っこしたりして、ゲージに戻す。
ゲージにいる間も、よく見つめていたり、声を掛けたりしていました。また、ひざにのるのが大好きで、すりすり甘えてくるのでかわいくて、眠るまでひざの上でなでてやることもありました。
家には主人と二人の子供がいますが、最初の問題行動は二人の子供に対してしつこく甘噛みをくりかえすことでした。私がしかっても、主人がしかっても、逆に興奮するばかりで手が付けられませんでした。
もうひとつは、部屋のあちこちでおしっこ、ウンチをすることでした。ゲージにいるときは、きちんとトイレでおしっこができるのに、ゲージから出して30分もしないうちに部屋でおしっこをしてしまって、こちらもしかってもまったく効果がありませんでした。
当初は、いずれはゲージを開放し、自由に部屋とゲージを行き来できるようにしたいと思っていましたが、トイレの問題をどう解決していいかわかりませんでした。
こちらの本を読んで、ゲージを開放することはやめたほうが良さそうだと知り、ちょっとがっくりしましたが、仕方の無いことと諦めました。
また、無意味な声掛け、なでたり見つめたりもやめ、ゲージから出すのも、朝・昼・夕に1時間時弱として、できるだけお座りやマテを教えながら、できたらほめる、を繰り返しています。また、仰向け固めも上手になってきています。
ただ、ゲージの中ですごす時に、私達の姿が見えなくなると今までに無いほど「キュンキュン」なくようになりました。結構大きな声で5分ほどなくため、マンション住まいの我々としてはご近所迷惑が心配で困っています。また、私達が部屋にいる時でも、しつこく「キュンキュン」なくことがあり、対応に困っております。
ひざの上にのりたがっても、ダメ、といっておろしていますが、スキンシップが足りないことで、なにか心に深い傷を負わせてしまったのでは・・・と不安です。
是非、アドバイスをお願いいたします。
いくつか誤解されている部分がありますのと、過去の接し方にも間違いがありましたので、おさらいも含めてお話していきます。
>ゲージを開放することはやめたほうが良さそうだと知り、ちょっとがっくり・・
↑トイレのしつけが定着して、成長と共に落ち着き、落ちてる物の誤飲もなければ、誰かが監視出来る時間帯は出して結構です。
しかし、今はあちこちオシッコ・ウンチをしてしまうわけですから、しばらく我慢です。トイレの失敗が常態化してしまうと、直すのが非常に困難になります。
それと、放し飼いはテリトリーが広くなり、それに比例して守るべきストレスも大きくなります。
そして非常に多いのが、落ちている物の誤飲です。死亡したり重篤な状態になってから「やっぱりちゃんと管理すればよかった」と後悔しても遅いのです。
>ゲージから出して30分もしないうちに部屋でおしっこ・・
↑ケージから出た興奮の要素があるからです。人間も興奮や緊張で利尿脱糞作用が高まりますが、犬も同じことです。ですので、それを逆に利用して促し、トイレのしつけをするよう本書でお話しています。
トイレが定着するまでは、リードを付けてケージから出しましょう。ケージから出したら、「いつ興奮でオシッコしてもおかしくない」という意識を持っておきましょう。
犬がソワソワしてきたら、ケージに誘導して関連付けしておいた音出しで促し、トイレへの指差しで場所の関連付けもしながら褒めます。
トイレの失敗は、唯一犬のしつけで叱ってはいけません。犬はオシッコ・ウンチしただけですので、叱られても理解できず隠れてアチコチするようになってしまいます。
まずは、失敗する要素(放し飼い)を無くし、現場を逃さず音の関連付けに注視し、条件を作ってトイレで促し、音と場所の関連付けで褒める・・結果はそれをやった数に比例します。
>今までに無いほど「キュンキュン」鳴くようになりました・・
↑犬は習慣を大事にしますし、癖が強く定着するので、今までのようにチヤホヤしてもらえなければ当然犬は面白くないし、イライラや興奮を見せます。
口閉じで一貫して教えてください。「ダメ」と厳しく伝え同時に犬の口を手で閉じます。そして叱って終わりにしないで、すぐに口閉じの良い型に「シ~」の指示音を関連付けながらポンポンで褒めます。
褒めたらすぐ口を解放してください。そしてそのまま犬をかまわず、数分間そっとしておきます。
その中でまた吠えたら再度「ダメ」と・・・ひたすらこれの繰り返しで、数分間静かに待てたら、「シ~」でポンポン褒めて出して、主導型のコング遊びなどしてください。
犬のしつけは何でもそうですが、叱って終わりにしないことです。何が良くて何が悪いのか、ハッキリ体現でシンプルに示してあげないと、犬の知能では理解できません。また、叱るだけですと、犬の興奮や防衛本能をあおるだけになってしまいます。
褒め方ですが、大げさや猫なで声でナデナデもいけません。従属的に映り興奮もあおってしまいます。
悪い型を止めて、良い型を作り、そこに指示音やジェスチャーを関連付けながらポンポン褒める・・このパターンを一貫してください。
甘噛みについても基本は上記と同じで良いです。口閉じする型が吠えと同じですので、指示音も「シ~」で良いです。
他には、甘噛みされた手をさらに犬の口に少し押し込むのも良いです。犬は嫌がってのけぞりますので、そこで手を口から出し褒めます。
そして、子供さんが怖がっていなければ、また犬に手をわざと見せてください。また犬が噛んできたら、再度「ダメ」と・・・ひたすらこれを繰り返します。
くり返していくと、手を見せても犬が噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復してください。また、あお向けを大人が補助して子供さんにさせ、主従関係を犬に示します。
そして、以上お話してきたことが、効果をもたらすかどうかは、普段の犬との関係しだいです。
犬にとって、「叱られて気まずい・褒められて嬉しい・教えられて聞きたくなる」という関係がないと、何も意味が無くなってしまいます。
その基盤は、普段の何気ない接し方(以下)が大前提になっているのです。
>ゲージから出すのも、朝・昼・夕に1時間時弱として・・
>ひざの上にのりたがっても、ダメ、といっておろしていますが・・
>無意味な声掛け、なでたり見つめたりもやめ・・
↑接することがいけないのではないのです。接し方が問題なのです。犬にとって従属的に映らない事・・主導性と毅然さを常に意識して、それが伝わる接し方でドンドン接していただきたいのです。
下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。人間の声掛けナデナデがこれに類似するので犬が誤解します。
また、犬同士で体を合せる時は、必ず上位が下位の犬の体の上に自分の体を乗せます。マウンティングや飛びつきが良い例ですが、体位が関係を表しているのです。だからヒザ上抱っこを誤解する犬がいます。
犬がひざに乗ろうとしたら、「コッチ」の指示で下ろし褒め、スワレ・マテやフセで隣に寄り添わせて褒め、まったりされれば良いです。
何気ない犬との接触も、意味なく声掛けナデナデではなく、スワレでもオテでも何でも良いので何か指示で行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教える・・。主導型のコング遊びも重要です。
そういう接し方なら、楽しくスキンシップも取れるし、指示行動も覚えますし、主従関係も深まっていきます。
ですので↓これは違います。
>スキンシップが足りないことで、なにか心に深い傷を負わせてしまったのでは・・
↑「主導性と毅然さが足りなかったことで犬が誤解し・チヤホヤを止めたら犬がイライラした」、というだけの事です。
ですので、主導性と毅然さを持って、たくさんスキンシップしてください。
では、以上をしばらく続けていただきたいですが、チワワ君は生後半年で、今が一番犬のしつけで難しい時期です。
歯の生え変わり、ホルモンバランスの変化でイライラ反抗期の症状が出ます。成犬としての権勢本能も強く出てきます。
少し時間がかかる時期ですので、結果を急がず、やるべきことを淡々と毅然と続けることです。
もう生後半年過ぎましたので、室内外両方でリーダーウォークをたくさん、毎日30分以上の散歩もしっかりやってください。
では、頑張って続けてください(^-^)