夜鳴き・甘噛みのエスカレート・唸るなどが目立ってきた6カ月の犬のしつけ
・我が家に6ヶ月目の子犬がいますが、最近になってからのケージでの夜鳴きや甘噛みのエスカレート、唸るなどが目立ってきました。
・ポメラニアン6ヶ月メス、4か月前に我が家に来ました。先に飼っていたポメラニアンが無くなって11ヶ月してお迎えしました。
・父と母70代、私40代、父は犬のケージのある同じ部屋に仕事で昼間6時間ほどかなり一緒にいます。
母と私は同じ家にある店にて仕事をしていて、手の空いた数時間犬と接するのと、夜は家族3人と接しています。ちなみに夜は母と同じ部屋のケージで休ませています。
①ケージから出した時に、ぬいぐるみにヒモを付けて引っ張りっこをしたり部屋で追いかけっこやボールキャッチをしてます。
②トイレの失敗は知らん顔して片付けて、シートにちゃんとした時に褒めてオヤツをあげてました。ダメなことをした時はダメ!と言って音をたてて、ハウスなどの指示に従った時などは褒めてオヤツでした。
③だっこ、オヤツ、なでなでしてました。
④ワクチンの終わる前はだっこして外を見せたりして、ワクチン後は週に1回ぐらい15分ほどの散歩です。
⑤朝フードをあげてからケージに入れ、時々一緒の部屋にいる父が、犬が鳴くと甘やかしてケージから出してました。
昼食に一度ケージから出して1時間ほどしたらまたケージへ。毎日ではありませんが夕方時間がある時はケージから出して遊んでまたケージへ。
夜19時ごろに私達の夕食と一緒にご飯をあげてからオスワリ・オテなどのしつけと遊びで20時ごろに先にケージで休ませます。
⑥写真は普段いるケージと寝る部屋のケージと部屋の端にあるトイレです。
頑張っておられますね(^_^)
ちょうど今は反抗期のど真ん中になりますので、この時期特有の症状があるのはご心配なさらなくて大丈夫です。
ただし、注意点が何点かあります。
・先代のポメちゃんと比較しないこと
・環境の安定化
・接し方の修正
これらは必要です。
今のポメちゃんは、反抗期(独立期)に入っています。
今までは飼い主さんを親代わりに見ていましたが、ここからは強いリーダーに従う特性が出てきます。
成犬としての権勢本能、自我、独立心、警戒心、相手を見抜く視点が鋭くなってきます。
そして、知能も上がってズル賢さが出てきます。
そのピークは7・8カ月くらいですので、まだしばらく続くと思われてください。
10か月くらいまでは不安定で、1歳くらいまでは期待しすぎないことです。
さて、先代のポメちゃんに対しても、子犬のころから同じ接し方で育てても問題無かったかもしれません。
そうであった場合は、先代のポメちゃんの素性が、犬の平均値よりもかなり良かったことになります。
でも、今回のポメちゃんが悪い犬なのではありません。
今までの接し方では、今のようになって普通です。特に今の時期は難しいのが普通です。
同じ親犬から生まれた同じ性別の兄弟でも、性格が全然違ったりもします。
比較はされないで、飼い主さんとしてやるべきことを淡々とやり続けて、子犬の成長を待ってあげましょう。
さて、まず環境のお話ですが、日中と夜の居場所が違うようですが、できれば同じにされてください。
一か所に決めたほうが、犬は落ち着きます。
例えば外飼いで気温の問題がある等、特別な状況でない限り、もう一頭でも過ごせる月齢になっていますので、日中の居場所に固定したほうが良いでしょう。
ケージ内には、クレート・水・トイレ、という4点セットが望ましいです。
吠えた場合は、まずは『布掛け目隠し』から入ってください。
犬をケージもしくはクレート側に入れて、毛布などの厚手の布を掛けて、中を暗く目隠しします。
巣穴感覚になるので、落ち着ける犬が多いです。
静かになったら少しだけ開けて様子見→また静かに出来たらもう少し開けて様子見・・・を繰り返して慣れさせてきます。
布掛けでも吠えが収まらない場合は、お部屋でリーダーウォークをしましょう。
『シ!シ!シ!』の注意音を出しながら、厳しい態度でリーダーウォークを行います。
例えば、生後2カ月付近でまだ幼すぎる場合は、夜鳴き用の違った接し方(Q&Aサイトに掲載あり)も必要なのですが、もうこの月齢で反抗期の症状の場合は、少し距離を置いたり厳しめのしつけ方が必要になります。
おそらく、夜鳴きがかわいそうでお母様の寝室で一緒に寝ていると思いますが、それはされないほうが良いです。
もしどうしてもかわいそうな場合は、Q&Aの検索で『夜鳴き』でピックアップして数記事読まれてください。
ただ今回は、成犬に移行する反抗期の症状として出てきたものですので、幼すぎる幼少期の夜鳴きとはちょっと対応を変える厳しさも必要です。
噛みつきのしつけですが、反抗期で犬が相手を試している目的もありますので、毅然と一貫して注意することと、主従関係も示してあげないといけません。
そのために、普段遊んだり団らんする時に、犬にリードを着けてそれを持って過ごす癖にされてください。
その体勢で、団らんしたり主導型のコング・ボール遊びをします。
その中で、犬が噛んだ時には、その瞬間に「シ!」の注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて注意します。(唸った時も同じしつけ方で良いです)
または、噛まれた指などをそのまま犬の口にググッと押し込みながら、注意音を出して叱ってください。
もともとリードを着けて持っていますので、もちろん噛まれること自体も制御して防げます。
引っ張りっこや追いかけっこは、おすすめできません。
対面しての力比べになりますので、対抗心が強くなるのと、人の動きに過敏に反応する癖がついてしまいます。
そうなると、追いかけ癖・噛み癖・引っ張り癖・興奮癖が強くなってしまいます。
犬との遊びは、主導型のコング(ボール)遊びが良いです。
スワレ・マテ・ゴロンなどを指示でさせて(あるいは型を作って教える)、ご褒美に褒めてコングを転がしてあげます。
指示音ジェスチャーとリードで呼び戻して、またスワレ・マテ・・・この繰り返しで、主導型で遊んでください。
それから、この月齢になるとかなり運動量も必要です。また、狩猟の疑似行動としても、健康な体作りのためにも、散歩をもっとたくさんしましょう。現状は少なすぎます。これもストレスの一因です。
晴れた日は最低30分、できれば1時間という決まりごとにし、雨の日はお部屋でリーダーウォークをしてください。
それプラス、主導型のコング遊び30分以上です。
発散もできますし、主導型にすることで主従関係も作れます。
普段の何気ない接し方も注意です。
ジロジロ見つめて、猫なで声でナデナデ、抱っこにオヤツ・・・ではいけません。
成犬としての視点が鋭くなってきますので、そういう接し方は従属的に映り、主従関係を誤解します。
それと、オヤツで釣って犬を行動させてしまうと、犬との関係がある程度できているんじゃないかと勘違いして、本当の関係が見えなくなってしまうのです。
それが一番怖い事なのです。
また、ドライフード以外のオヤツですと、栄養のバランスが崩れたり、好き嫌いが激しくなります。
では今日は以上にいたしますが、メールだけで完結したり、情報のつまみ食いは危険です。必ずQ&Aサイトを熟読されるようにお願いいたします。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)