犬のしつけで散歩の拾い食い・飛びつき・トイレ・遊びなど
こんにちは。前回はご丁寧に回答いただきありがとうございました。
あれから少しずつの進歩を楽しみながら、Q&A事例集を参考に家族でしつけに励んでいます。
我が家にきて3ヵ月、生後6ヵ月を過ぎました。
またいくつかわからないことがあり、メールさせていただきました。
まずは拾い食いについてです。拾い食いがひどく、先日気をつけてはいたのですが、とうとうタバコを食べてしまいました。
事例で書いてあったような、家でエサをいくつか置いて訓練をしました。家では少しずできるようになったのですが、外に出るとやはりだめです。大きい石もガリガリかじって飲み込んでしまいます。
あと草は食べていいのでしょうか?犬を散歩させている方にきいたところ、何人かの方が自分の毛を食べたり胃がむかつくときに草を食べて吐き出したり便で出したりしているとききました。これは本当ですか?犬は食べれる草と食べられない草をきちんと区別して食べているのでしょうか?
我が家の犬も散歩中ずっと匂いをかいでいるか、地面をなめたり拾い食いをしていたりでダメの連続です。草の匂いをかがせてあげるくらいはいいのかと思うのですが、気がつくと何か食べているので、リードをずっと引っ張りっぱなしになってしまう状態です。
それと関連して、最近散歩中にすぐ止まってしまうかお腹をみせて寝転んでしまうようになってしまいました。近場の散歩に出ても家にたどり着くまでにかなり時間がかかります。
毎日の散歩の中で顔見知りの方も増え、声をかけて下さるのですが、相手が人でも犬でも最初は様子を伺いおすわり→ふせ→とびつく→お腹をみせるの繰り返しです。だんだん興奮してきて飛び付きがひどくなり、さらに興奮すると噛んだりしてしまいます。
なかなか落ち着いてコミュニケーションをとることができないのですが、これは年齢と共に落ち着いてくるものなのでしょうか?
あともう1つ、トイレの問題です。朝はオシッコもウンチもサークルの中のトイレでします。そのあとは散歩前にさせていきたいのですが、散歩に出るまでウンチはしません。
最近家では落ち着いてきたので、夜はサークルから出し、家族でボールやコング遊びをしています。名前を呼ぶと来るようにはなったのですが、離すまではいかず、「ちょうだい」と言うと、ボールをくわえてすぐ逃げてしまいます。
サークルから出すと、遊んでいる途中でオシッコを床でしてしまいトイレではできません。音の関連付けは毎回チッチッチと言っているのですが、なかなか実践できません。
まだまだ問題はありますが、少しずつ成長してきているところもあります。
落ち着いているときはブラッシングなどもさせてくれるようになり、何よりもサークルのドアを開けてもぱっと逃げなくなりました。散歩前はリードをつけ終わるまでちゃんと待てるようになりました。
堀川さんのおかげで以前より楽しく犬と接することができるようになりました。ありがとうございます。
また長くなってしまい申し訳ありません。アドバイスをお願いします。
「3歩進んで2歩さがる」毎日少しずつの進歩を楽しみながら、犬と関わっていきたいと思います。
頑張っておられますね(^_^)
>これは年齢と共に落ち着いてくるものなのでしょうか?
↑これはもちろんなのですが、これからまだ変化が大きいんです。反応が変わってきます。
どんどん成犬の本能が強くなってきますし、知能も上がってきます。
もっと好奇心が強くなり、臭いの痕跡や動く物に強く惹かれます。まだまだしばらく大変だと思ってください。
ですが一方で、知能が高くなっていきますので、見極めができるようになってきたり、飽きたりします。
つまり、経験しだいなのです。年齢とともに落ち着くという要素もあるのですが、経験に勝るものはありません。人間でも、大人になってからの初めての経験というのは、やっぱり戸惑います。
年齢による落ち着きと、経験の両方が必要です。
ということで、外の世界で過ごすことや拾い食いのしつけも、たくさん経験させることです。
あきるくらい経験させてしまえばいいのです。
かと言って、拾い食いはコントロールしてあげないと危険な場合があります。
ちょっとした物は、後で吐き出しますので良いですが、大きな石ころやタバコなどの毒物は危険ですので、目は離さないで、リードを引き上げて注意して、物は取り上げます。
草も食べさせないことです。植物は基本的に毒物です。人間が野菜を食べるのであまり危険な意識はないのですが、野菜は品種改良で作ったものです。植物は自分で逃げれませんので、たいていは毒で身を守ります。
臭い嗅ぎ程度は良いですが、食べさせないことです。
犬が自分で毛繕いして飲み込んだ被毛は、たまれば自分で自然に吐き出します。
例えば親から教育を受けた一部の野生動物でない限り、解毒や駆虫のために自ら植物を食べるというような知能は、犬にはありません。
草にはダニやノミがついているものですので、基本は避けることです。ネズミや野良猫やタヌキの糞尿もあります。臭いを嗅いだだけで伝染する感染症もありますので、要注意です。電柱の臭い嗅ぎもさせないことです。
お散歩の練習ですが、外では少し割り切っても良いです。
運動自体は室内でコング遊びできますので、外では最初は無理に距離をたくさん歩かなくても良いです。
安全でキレイな場所を見つけて、そこで飼い主さんがノンビリ座って、その周囲をリードを付けた犬にウロウロさせながら、外の世界をたっぷり観察させれば良いです。
また、その場所についたらそこでリーダーウォークで練習しても良いです。
そこに行くまでは、ペット移動用の肩掛けバッグやリュックサックに犬を入れて(顔だけ出す)、連れて行っても良いわけです。
それから、人や犬への飛びつき・噛み付きですが、一貫して注意してください。
「シ!」などの注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて教えます。そして、すぐに首輪をつかんでスワレ・マテの型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めてください。
そのあとに、相手の方からも褒めてもらってください。(首輪をつかんで型はキープしておく)
その繰り返しで、『何が良くて・何が悪いのか』を犬も理解していきます。これも経験の数です。
コング遊びですが、毅然と手で取り出して教えてください。
作業用の革手袋をしておきます。(ホームセンターで500円くらいで買えます)
片手で犬の首輪をガッチリつかみ、もう片手でコングを手で取り出します。躊躇しないでスパッと取り出してください。
取り出したら、首輪をつかんでいた方の手を放し、犬の目の前で手の平を上に向けて、そこにコングを乗せて犬に見せながら「ダセ」の音を出し、褒めてあげます。
褒めたらまたすぐに転がしてあげるか、犬の口の中にこちらから入れて「キャッチ」の音で褒めましょう。
その繰り返しで、犬は「自分が何をすればいいのか。ダセの意味は何なのか?」が分かっていきます。これも経験の数です。そして、普段の接し方すべてによる主従関係次第で、犬の反応がまったく違ってきます。
最後にトイレですが、お散歩前にコング遊びをして、興奮刺激を与えましょう。時には、ウンチするまでお散歩行かないで良いです。最後までウンチしなければ、お散歩は中止でも良いです。
それから、いかに普段指示音を関連付けておくかと、主従関係も影響します。まだ反抗期が始まったばかりですので、まだまだしばらくは期待しないでコツコツ続けましょう。
それと、理想は室内のトイレでも外でも両方できるようにしておくことです。
動物病院やペットホテルでは、外でさせる場合も多いですので、そこで出来るようにしておくと良いです。
犬がどうしても嫌ならば、朝にまとめてしますので、気にしすぎないで大丈夫です。
よほど強い体罰でガマンを教えない限り、犬も排泄したくなれば排泄するか、漏らします。
遊び中のオシッコですが、これもとにかく遊び中に何度もマメにトイレに連れて行って、指示音ジェスチャーでさせておくことです。
まずはゲージから出て直ぐが一番オシッコしたくなります。
その後も、5分おきには連れていきましょう。
トイレが定着するまでは、遊びも完全フリーにはしないで、犬にリードを付けて飼い主さんが持って行うことです。そしてリードで誘導して、マメにトイレに連れて行きましょう。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)